ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル
(2006年CBS) Numb3rs シーズン2





4 Nov. 2005
第7話 データマイニング Convergence

脚本/Cheryl Heuton、Nicolas Falacci 監督/Dennis Smith
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押し込み強盗7件、殺人2件、盗難被害360万ドル、骨董品のラ
ンプ2台

チャーリーとドンとラリーは一緒にティスクゴルフをして一時
の休暇を楽しむ。ラリーはドンに対してお互いに困難な目標に
挑んでいるとし、自分は宇宙の仕組みを解き明かすこと、そして
ドンは世の中の犯罪者を一人残らず刑務所にぶち込むことだと
語る。そんな中ドンは事件の知らせを受けて現場に向かうこと
になる。

現場に行くとメーガンに合流する。
ブルーム家に強盗が押し入り、父親のリチャードが抵抗したが
殺害されたものだという。最近起きている押し込み強盗犯と
同一の手口で目出し帽を被って、背格好の特徴は同じだという。
ここ半年で7件の事件が起きているとし、犯行の間隔も短くなっ
てきているという。デビッドによると盗まれたものは宝石に絵画
高級家具であり、被害者はこの家の主で医者のリチャード・
ブルームだという。息子の陸上大会の後、妻と三人で帰宅したら
三人組の強盗によってテープで縛られたという。息子が抵抗した
ら犯人の一人が殴った為に父親が止めに入ると、犯人は両手両足
を縛ったままプールに投げ込んで溺死させたという。その姿を
見て犯人の一人は笑っていたという。娘のジルは友達の家に
行っており、友達の母親がジルを送って来て家の異変に気が付いた
というものだった。

7件の事件だが何れも犯人は銃を携帯しているが未だに銃を
使った形跡はないこと。裕福な地域に住む人物を狙い、住民が
防犯システムのスイッチを解除すると同時に被害者宅に侵入して
物を盗んでいるという。抵抗した父親たちは何れも殺されている
とのこと。被害者は資産家という共通だけが分かっている状態
だという。
チャーリーに話すと、データマイニングを使って解析するという。
メーガンは軍の諜報部がテロリストの予測に使っているもの
でしょと告げると、チャーリーはこの地域で起きた半年分のあらゆる
犯罪のデータが欲しいと語る。データは多いほどに特定出来る
というもの。アルゴリズムが犯罪者への必要なピースを探し
だしてくれるだろうとのことだった。

一方大学の研究室にいたチャーリーとラリーの元にアミタがやって
くると、二人とも手伝って欲しいという。これからランダム
行列に於ける漸近論についての講義が有り、特別講師が来るのだ
という。すると研究室にその本人であるマーシャル・ペンフィール
ドがやってくる。チャーリーはプリンストン大で僕の同級生
だと告げると、僕の研究を散々貶したヤツだという。
チャーリーは彼に逢うと昔プランシャルの定理に関する僕の定理
の件でハジを欠いたばかりだろうとするが、今回は君の研究の
欠陥を見つけたのだという。エプス収束は間違っているのだという。

ブルーム夫人から話を聞く。
盗まれたものについて尋ねると、このランプは夫が買ってくれた
ものでダーク・グァン・アープの作品で二つの一組のものだという。
結婚式の時に一つをくれたが後々ようやく二つ目のものを見つけ
て購入し、僕らと同じ二つで一つだと言ってくれたのだという。
10万ドルもするランプだった。
ドンたちはこういう品が売買される裏マーケットを調べようと
語る。

チャーリーはマーシャルが来た事で少し取り乱していた。
彼は僕が最年少で権威有る雑誌に論文が掲載されたことを
気に入らないのだとし、常に目の敵にしていること。僕の評判を
傷つけようとしてばかりいるという。ラリーはチャーリーの
プライドの高さ故の欠点を指摘する。
そんな中チャーリーはFBIから呼び出されて現場に行く。

骨董品で盗品が売買されていることが分かる。
店主から話を聞くと、2、3ヶ月前にローリーという仲介役を
紹介されたのだとし、彼から破産処理で手に入れた骨董だと
言われたのだという。

一方チャーリーが壁のカレンダーに丸印を付けている姿を
後ろから見ていたコルビーはなんだか恐いと語る。
カレンダーに関するウンチクを語った後チャーリーは、犯行が
起きた日時などをデータマイニングにかけて調べた後、フーリン
解析にかけてみた結果、犯行日と予定日の所に印を付けていたの
だという。もしかすると同じ犯人が別の事件を起こしているの
かも知れないとし、押し込み強盗以外にも武装集団が起こした
事件を探して欲しいという。予測では3日後に次の事件が発生
するというチャーリー。
そんな中、予定日だという場所では高級車が盗まれる事件が
3件起きていたことが判明する。
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半年の間に7件の押し入り強盗が発生する。
資産家の家を狙っていることしか被害者に共通するもの
がないと思われる中、盗まれた品物を追っていくと、骨董品
店で被害者家族の思い出のランプが売られた事を知り、
捜査していくことになる。
FBIはチャーリーに対して犯人・犯罪の手がかりを探る為に
データをデータマイニングというふるいに掛けて犯罪を
追っていくことになるが・・・

相変わらずチャーリーは捜査に居なくても困らないというのは
お約束なのか。
銃弾を見つけたのはコルビーとデビッドたちがしらみつぶしの
形で探し出したものだったし、押し入り強盗が車両窃盗も
している流れを掴んだことこそチャーリーがはじき出した
フーリエ解析によるところも有ったのだけど、犯罪者の共通
性を探る際に、保険業者を探すというのはある意味FBI捜査
官ならば気づいても良いはずで、集合論(深海流集合)とか、
表面に出てこない因子とかまるで関係無く、FBI捜査官たち
だけでも十分に見つけ出していたと思うぞ。

チャーリーのプリンストン大時代のライバルだった
マーシャルが登場。彼の登場によって、チャーリーの中で
くすぶっていた研究者魂が目覚めたり、またアミタとの
関係に於ける感情を揺すぶられたりもした。
最後に高次元認知機能に於ける神経回路網の統一理論の
研究に没頭するようだけど、どちらかというと計算式と
いうよりも臨床分野の研究っぽいネタだね。

上述した銃弾の在処を探す際には2つの変数が有るとして、

1) 銃を撃ったときの角度
2) 弾丸が飛び出す速度

を引き合いに出していたけど、速度云々よりも正確な発砲
地点も分からないままに、どうやって現場からどちらの方向に
飛んだとも分からない銃弾を探し出すのかって感じだった。
そもそも所轄の刑事にやらせろってことで、2人のFBI捜査官
が弾探しをすることじゃないよね。

チャーリーとマーシャルのケンカはちょっと面白かった。
難しい会話の後、チャーリーはマーシャルのナニの大きさを
刺してこんなのが15cmとは思えないと語る姿に対して
君はナニもしないんだろうと否定されているところが
笑えた。実に数学的な議論だみたいなラリーも流石に
リアクションに困るな。

父は新しく事業を始めるらしい。
妻の病気の件で仕事を辞めざるを得なかったが、元々は
アランパパ、設計と計画の仕事・・・コンサルタント会社
をしたいのだという。

一方チャーリーはマーシャルの新しい研究成果に対して
自分はその後何も研究に携わっていない事を受けて、
チャーリーの捜査に協力するあまり時間を無駄に使って
いるとしていたけど、父からは「心から大切だと思える
研究に取り組むべきだ」と言われたことで、チャーリー
への協力も無駄とは思わないのではないかと。


ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
ミーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官

マーシャル・ペンフィールド (Colin Hanks) プリンストン大、チャーリーのライバル
ローリー (Cameron Dye) 盗品売買仲介役
ハーバート・ギルティ (Wayne Pere) バーテック通信のメンテ担当
--- (James Lancaster) Store Owner
クレア・ブルーム (Rebecca Boyd) チャーリーの妻
--- (David J. Wright) Skinhead
--- (Blake Berris) Guy
--- (Kent Karson) Guy
--- (Devin Sidell) Student
--- (Katherine Flynn) Student
トマス・メイナード (David A. Kimball) BTL保険
ウォルター・ゴードン (Michael Maize) "Demento(異常者)"、サンフェル
ナンドバレーを拠点にするギャング
チャーリー・ブルーム (David Kilde) 医師、殺害された主人



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