ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル
(2006年CBS) Numb3rs シーズン2





4 Nov. 2005
第12話 報復の連鎖 The OG

脚本/Andrew Dettmann
監督/Rod Holcomb
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ロスのストリートギャング1750集団、メンバー15324人、
殺人504件、5.7平方キロ。

アントン・ライムズとトラビス・ワッツは店から出ると突然
車の中から銃を発砲してきたものたちによって狙われる。
撃たれたのはライムズの方だった。

アランの実家にチャーリーとドンがやってくる。
アランはこれからケータリング会社のドナとデートするのだと
いう。彼女の誕生日に何を贈れば喜ばれるかと二人の息子に尋ね
る。チャーリーはロンドン大の数学者2人がその問題に取り組んだ
ことが有るとし、ゲーム理論で求愛に最適なプレゼントを見つけ
たのだという。もてない数学者の言葉なんて当てにならないだろ
うというドン。チャーリーは高価なプレゼントが効果的だが
女性にとって資産価値のないもの・・・高級レストランでの食事
や花をプレゼントするのが良いのだという。
そんなドンの元に発砲事件が発生したとの連絡が入る。

現場に到着すると、ロス市警ギャング対策課のゲーリー・ウォーカー
から説明が有る。何故FBIが捜査をするのかというドンに対して
これは連邦検事の意向とギャングに潜入捜査していた事実を隠して
捜査したい為だという。デビッドは被害者を見て以前組んだ事
のあるアントン・ライムズだという。彼はFBI捜査官だと。

10ヶ月の潜入捜査をして"23丁目"シンジゲートに潜入していたと
いう。ギャングの23丁目の幹部の情報を集めるのが彼の仕事だっ
たとし、現場に薬莢が落ちていないことから車の中から発砲され
たものだろうとのことだった。店に目撃者はいないとしているが
この辺で警察に協力的な人物はいない事を告げる。

FBIのオフィスにはブルックス連邦検事補がやってくる。
まずは何故ライムズが殺害されたのかを調べなければならないと
いう。ロス市警の話では正体がバレたのではないかとされている
が本当にそうなのか。特別捜査班を仕切るものから話を聞き、
ライムズの14ヶ月の捜査を決して無駄にはさせないと語る。
ロスのギャングは他の州にも勢力を伸ばしているとし、立件する
為に幹部の検挙を目論み、トップを特定するところだったのだと
いう。

ギャングの縄張りの推移分析をして大体の縄張りの配置は分かる
というチャーリー。植物の成長モデルで密接した多種の
植物の成長の争いに於いて、成長を遅くする方程式があるのだ
という。それを応用すれば縄張りを予想出来るのだという。そこに
記されている籏は何を意味するのかと問うとウォーカーは発砲
事件だという。100件以上あるので驚くが、これは23丁目が起こした
半年間の発砲事件であり、全体を見れば1000件はくだらないという。
そのような状況でもロス市警は回帰ツリーでもポアソンクランピン
グでも分析していないというのかと数学者としての意見を述べる。
ギャングのパターンは見つけられるのでデータの提出を求める。

レストランの防犯カメラ映像が届く。
そこにはライムスと共に23丁目の幹部の一人だとされるトラビス
の姿が映っていた。取りあえず別件で23丁目のメンバーを一斉
検挙したらどうかという。

チャーリーの元にラリーがやってくる。
チャーリーはラリーに4年間にロスで起きた発砲事件の数を知って
いるかと問うと8千件も起きているのだという。そのウチ2千件では
死者も出ているという。アルゴリズムを作って犯罪の連鎖を
割り出すというチャーリー。

アンソニーたちはバスケで試合をしていた。
コルビーとデビッドとウォーカーはそんなアンソニーたちに
対して聞きたいことがあると近づく。アンソニーは近くの
23丁目コミュニティセンターに逃げ込むと、そこの教師をして
いるオリビアから一体何なのかと問われる。私はここで所長を
しているとし、令状は何なのかと問う。ジョン・オーウェンズ
先生もまたここにいる子供たちは暴力から逃げてきている子た
ちなんだと語る。アンソニーに聞きたいことが有るので連行する
というデビッド。
アンソニーには令状が2通も出ている事が分かる。
コルビーやデビッドはトラビスの居場所を教えれば令状の件は
見逃す事を語る。

トラビスを捕まえるとミーガンは取り調べをする。
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ロサンゼルスのギャング対策に於いて、FBI捜査官の一人を
潜入させていたが、その人物が殺害される。かつてデビッドは
彼と合同捜査で一緒に捜査していたこともあり感情を持って
その捜査に挑んでいくが、ロス市警のウォーカーはギャングは
切りもなく現れるとして、解決の難しさを説く。

デビッドが今回の主役だった。
ロサンゼルスのギャングというと、「クローザー」を思い出して
しまうけど、コミュニセンターだけは襲わないというのは
ギャング団たちにも暗黙の了解となっているのかな。

如何にも地元警察官ウォーカーがギャング同士に競わせて、
邪魔者扱いして人数を減らすために、ちょっとした争いの種を
作って壊滅させようとするとか、ギャングの勢力を弱らせよう
としているのかなと思ったけど、最後にオーウェンズを狙撃
しようとしていた所を見ると、オーウェンズが銃を押収している
のを知りつつも敢えて見逃していたとかいう流れがあるのだろうか?

デビッドが今回関わるものになるコミュニティセンターの所長
役は、「BONES」のカミール・サローヤン博士役のTamara Taylor
さんだった。カナダ系とアフリカ系アメリカ人の違いなのか、
やはり黒人の中でも違う雰囲気はあるね。

さてドラマとしては、チャーリーがどんな計算式を使って捜査に
数式を持ち込むのかというのが毎回の楽しみ。もちろんもの凄く
突っ込み処があるし、そんな計算式で解決出来たら理想なのだろう
けど、あくまで理論を語ってるだけで相変わらず事件解決の流れ
とは直接の関連性はないように思える。

プロファイル捜査と同様に、犯人像を特定するというよりも、
犯人ではない人物を除外していくという方法論としては面白い
アプローチだと思うんだけどね。
ギャング団の抗争の連鎖を計算でどう割り出すのか。
「行動連鎖分析」とか「襲撃連鎖」を予測するとしていた。
何事にも事件には発端があるハズで、その事件がどのように
関係しているのか、相当人物関係を知っていないとまずこの
事件に於ける解決なり枝葉を見つけ出すのは難しそう。
それだけのデータがあれば、ある意味ではギャング団の全容
自体を警察が掴んでいるというところにも繋がっていきそうだ。

個人的なネタではアランがドナとデートする。
ドナって何処に出てきたキャラだっけ?

ラリーはチャーリーがあまりに広範囲に分析をしようとするので
ガリレオの例を引き合いに出して語っていた。
ガレリオは「たった一つの問題、惑星の研究だけに関心を持って
いた。だから高性能望遠鏡を作り、木星の月を見て天動説の
間違いを証明出来たのだぞと語る。」一つの問題に集中すべきこと
を語っていた。

結果的に廃棄されたハズの銃が見つかったこと。
その廃棄したハズの銃を回収した人物がウォーカーだったことで
一気に冒頭でのウォーカー犯人説が信憑性を帯びてきたけど、
結果的には回収場所にはいくつもの場所があり、息子を殺害された
父親が回収係をしていて銃を持ち出していたようだ。

連邦検事補のブルックスは今回のエピソードを機会にドラマには
頻繁に関わってくるやくどころのようだ。


ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
ミーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官

ゲイリー・ウォーカー (Will Patton) ロス市警・ギヤング対策課
オリビア・ローリングス (Tamara Taylor) 23丁目コミュニティセンター
ロビン・ブルックス (Michelle Nolden) 連邦検事補
ジョン・オーウェンズ (Allan Louis) 23丁目コミュニティセンター
トラヴィス・グラント (Aldis Hodge) "23丁目"幹部
カレン・ライムズ (Chastity Dotson) アントンの彼女、建築学科の学生
アンソニー (Elijah Kelley) 23丁目のギャング
アントン・ライムズ (Austin Priester) 23丁目に潜入
--- (Alveraz Ricardez) Lt. Walker's Aide
--- (Jason Rogers) SWAT



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