ワンス・アポン・ア・タイム
Once Upon A Time

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Nov. 13, 2011
第4話 魔法の代償 The Price of Gold

監督/David Solomon 脚本/David H. Goodman
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--- 昔 ---
シンデレラはお城で舞踏会が開かれるのを指をくわえて眺める
しかなかった。そんな中、Fairy Godmotherが現れるとそんな
にガッカリすることはないとして、シンデレラに対して人生を
変えてあげるという。しかしシンデレラは継母の家から出る事
を禁じられているし着ていくドレスもない事を告げると、
Fairy Godmotherからは杖の力があれば大丈夫だとし、これで
トマス王子に逢って人生を変えて来てと言われる。杖の魔法
を使おうとした瞬間にルンペルシュティルツキンによって
Fairy Godmotherは消されてしまう。シンデレラはそんな彼に
激怒するが、ルンペルシュティルツキンは彼女に対して寧ろ
君を助けたのだという。魔法は悪の道具であり、使うのは辞めた
方が良いという。しかしシンデレラは魔法を使ってでも今の
生活を抜け出せるならば何でもする事を告げる。
結果に対して責任を負えるのかと問われると、それならば魔法
を使う変わりに対価をもらうという。君の宝物だと言われるが
シンデレラには渡せるものはないという。望みが叶えば金持ち
になれるとするが、私は何も要らない事を告げ、ただ今の生活
から抜けられれば良いのだと。それならば契約書にサインして
くれと告げるが、何を与えるのかシンデレラには分からなかった。
その時がくれば・・・とルンペルシュティルツキンは言うが。

--- 現在 ---
エマはバス停までヘンリーを連れて行く。
ヘンリーは一緒に居るところを見られて平気なのかと問うが、
スクールバスに送っていくだけで何か言われることもないだろ
うとし、隠れて暮らすのも疲れたという。ヘンリーはコブラ作戦
の事を口にし、僕たちお互いを何かコードネームで呼び合おう
というヘンリーに対して私はエマのままで良いという。

ヘンリーを送った後、保安官・グレアムがやってくる。
グレアムは例の患者を捜してくれたことを感謝していることを
告げ、エマに保安官代理をする気はないかと誘う。保釈代理人
の仕事もここではないし、保安官事務所で働けば、福利厚生は
手厚い物がある事を告げ、街に滞在するのであれば考えてくれと
言われる。

エマはルビーの働く店で朝食を取っていると、そこにヘンリー
の母・レジーナ町長が現れる。ヘンリーを送っただけで文句で
も言いに来たのかと問うと、レジーナは貴方のことを調べた
と告げ、"7"という数字を突然言い出す。この数字はエマが
ここ10年間にあなたが住んだ住所の数だとし、一番長く住んでいる
のはタラハシーで2年間だという。今はメアリーの家に住んで
いるんでしょと告げると、何かを育てるには根っこが必要で
あり、貴方は根無し草なのだからヘンリーに関しては心配して
いない事を言われる。人が変われるなんて変わりたい人の幻想
に過ぎないのだと言われる。そんな人生を続けている貴方は
ヘンリーにとって何が大切かを考えてと告げ、きっぱりと関係を
絶つのが一番だと圧力を掛けられる。

そんな中、エマは興奮してテーブルの上のココアを服にこぼして
しまう。ルビーに対して洗濯機を貸して欲しいと告げ地下室に
いくと、そこでアシュリーという妊婦と出会う。彼女はまだ19歳
だが働いていた。しかし白いシーツをピンク色に染めてしまい
パニックを起こしていた。エマに対して昨夜お腹に張りが出た
のでもうすぐ赤ちゃんが生まれる事を告げるが、周りの人たちは
育てるのは無理だと言っているのだという。エマはそんな話は
"聞くな"と告げると、私は18歳の時に出産した時に色んな人から
色んなことを言われ続けたのだという。結局は自分でがんばれる
かどうかで有り、諦めるのかどうかを決めるのも自分自身である
事を告げる。ちゃんとやることをやれば決して出来ないことは
ない事を告げ、変かりたかったら自分で変えるのだとし、
この世界にはFairy Godmotherは居ないのだと語る。

それを聞いたアシュリーは深夜、ゴールドの質屋に入り込むと
金庫から契約書を盗み出そうとする。ゴールドがそれに気がついて
店に戻ってくるが、アシュリーは催涙スプレーを照射し、
盗み出していこうとする。

レジーナは土曜日であるにも関わらず町議会があるとして、
ヘンリーに告げる。私も行きたくはない事を告げる中、ヘンリー
に対してルールは分かっているわねと告げる。一人で宿題をする
こと、テレビを見ないこと、家から外には絶対に出ないこと。
5時きっかりには帰宅するのでルールを破ればお仕置きをする
という。ママに逢っては駄目なのかと問うが、レジーナは
あの人はママなんかではないのだと語る。

レジーナが出かけた後、ヘンリーはすぐに家から出て行く。

エマはメアリーの家に住んでいたが、引っ越しの荷物が届く。
物に執着がないというエマはダンボール箱一つしか荷物が
無かった。そんなメアリーの家にゴールドがやってくると
エマに頼みたいことがあるという。ゴールドは写真の女性を見た
事があるかと問われると、女性はアシュリー・ボイドだという。
私から大事な物を奪っていったので取り戻して欲しいとのこと。
通報しないのかと問うと、彼女は若いので混乱しているだけ
だとし、通報して彼女の将来を台無しにするのも望まない
という。下手をすれば彼女は刑務所で出産することになることを
聞くとエマは何を探せば良いのか?と問う。すると今は「大事
なもの」とだけ言っておくとの事だった。
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エマは喫茶店に居る際、アシュレーという従業員と知り合う。
彼女は若くして妊娠しており、話を聞くとお腹の
中の父でありアシュレーの彼氏は妊娠したと聞いて逃げ出して
おり自分一人では育てられないとして不安に怯えていた。
エマは自分も18歳の時に出産を経験している事を踏まえて
色々とアドバイスする中で、赤ちゃんを手放すのも育てるのも
自分自身の決意次第である事を語る。

シンデレラ役のJessy Schram。
ヴェロニカ・マーズのシーズン2のローガンが好きになる
医師の娘・ハンナ役を演じていた。10月末から始まる
フジテレビの地上波の海外ドラマLife 真実へのパズル
でレイチェル・シーボルト役で出演している。

さて今回はそんなシンデレラの現代版・アシュレーとエマが
出会うシーンがまた、Jennifer Morrison様のサービスカット
でウハウハでしたが、同じ日に鑑賞したDr,HOUSE4の12話
ではJennifer Morrison演じるキャメロン先生のカットが一秒も
無かったので、より嬉しさが引き立った。もう一度再生してから
削除・・・と行きたかったところですが、HDDに余裕がなかったので
見て速攻削除(+_+

ドラマとしては白雪姫とシンデレラが同じ舞台に登場する
というまたまた童話のごった煮状態。
ウルトラマンシリーズの中にウトラマンゾフィーが出た みたいな喜びを感じつつ
も、それなりに整合性をあわせるようにして興味深く描かれて
おり、「契約」というものは、運命と同じくして、時の流れ・時空
とは関係無く縛られてしまうものなのかということで
もどかしさを感じるエピソードだった。

タダより高いものは無い。対価無くして、そんなに美味しい
話はないという、まさに現代的感覚が取り入れられていて、
禁断の果実に手を出したのは、何も世界を破滅に導いたレジーナだけ
でなく、シンデレラやエマもまた、使い方は違えど、同じようにして
使用しているという点で複雑なものを喚起している。
本来ある運命というものを強引にねじ曲げることは、エゴ行為そのもので
有り、一人の人の幸せは他人の犠牲の元に成り立っていることを考える
と、シンデレラの座に本来居座るべき人はまた違った人生を歩んでしまう
訳で、見方を変えると童話の中にあるエゴが見え隠れしていて
楽しいものが有るんだろうね。

そんな 皮肉とエゴは、エマ自身の人生にも降りかかり息子を捨てた過去が
あることを考えると、そんな彼女がアシュリーにアドバイスしていく
のというも、やや違和感があったのも確かだった。

過去の王子は自分の身を犠牲にしてでも助けようとしたのに
現代の王子は実に情けなさを感じたのも時代故のことなのか。

レジーナが保安官と繋がっていたり、現代版のシンデレラが
ヘンリーのような形でエピソードとして結ばれている辺りは
面白い仕掛けでもある。

最後のもこみちさんタイムで語っていたように、何故ルンペル
シュティルツキンが子供に固執しているのか気になりますな。

メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ウソをついている人を見抜ける、ヘンリー母
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、ストーリーブルックの町長
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、昏睡状態の患者
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
アーチー・ホッパー (Raphael Sbarge) ジミニー・クリケット(コオロギ)、カウンセラー
グラハム (Jamie Dornan) 保安官
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、不気味な町の名士。質屋
マルコ (Tony Amendola) ゼペット爺、町の修理屋。アーチーと仲が良し
リロイ (Lee Arenberg) グランピー (ドワーフ)、病院のスタッフ
ライアン (Warren Christie) 犯罪者
グラニー (Beverley Elliott) 赤ずきんの祖母、ホテルと食堂を経営。孫のルビー
ルビー (Meghan Ory) 赤ずきん、食堂でウエイトレス
ハッピー (Mike Coleman)
--- (Jakob Davies) ピノキオ、ゼペットの息子

ショーン・ハーマン (Tim Phillipps) トマス王子
アシュレー・ボイド (Jessy Schram) シンデレラ / 19歳、妊婦
ミッチェル・ハーマン (Ted Whittall) 王様 / ショーンの父
--- (Natalie Gibson) Female Doc
--- (Catherine Lough Haggquist) Fairy Godmother
ビリー (Jarod Joseph)
--- (Louise Hradsky) Dancer
--- (Jeff Mortensen) Dancer
--- (Tyrell Witherspoon) Dancer

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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