ワンス・アポン・ア・タイム Once Upon A Time http://www9.nhk.or.jp/kaigai/once/

Dec. 4, 2011
第6話 王子と羊飼いの男 　The Shepherd

監督／Victor Nelli Jr. 脚本／Andrew Chambliss、Ian B. Goldberg
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キャスリンは退院したデビッドと帰宅する。
家には"お帰りデビッド"と書かれており、室内にはジェームズ
やエレン、フランク、そしてホエール医師など懇親にしていた
ものたちを招いてパーティーを開く。ホエール医師によると
これも治療の一貫である事を告げる。
ヘンリーとエマもパーティーに来ていた。
ヘンリーはデビッドが覚えていないのはまだ呪いにかかっていな
いからだとし、偽の記憶で上書きされていない事を語る。他の
人たちは上書きされた記憶になっているので元の自分のことを
知らないのだという。記憶が戻れば自分が王子である事が分かる
筈だという。現にメアリー(白雪姫)とデビッド(チャーミング)
を引き合わせたら意識が戻った事を告げる。
そんな中デビッドはエマに対してメアリーと同居しているみたい
だけど彼女は今日来ないのかと問う。

レジーナはキャスリンと語り合う。
キャスリンは彼が別人のようで戻って来た感じがしないことを
語る。するとレジーナは自分にも同様の経験があるのでよく
分かると告げ、私の場合は取り戻せなかったが、貴方の場合は
彼は生きているのだとし取り戻して欲しい事を語る。キャスリン
はレジーナが友達になってくれた事に感謝する。

デビッドはパーティー会場を抜けるとメアリーの元にいく。
メアリーは巣箱を取り付けていた。
デビッドは病院でのボランティアを辞めたのは僕のせいかと
問うと、奥さんがいる人と関係を続ける事出来ない事を語る。
しかしデビッドはキャスリンと結婚したのは僕ではないと告げ
僕ならば君を選ぶという。メアリーはたまたま私が命を救った
からそう思い込んでいるだけだとして、私との事は忘れて欲しい
と語る。

--- 昔 ---
チャーミング王子は王様の前で、御前試合をする。
かなりの大男で無敵を誇る相手をなんとか倒すチャーミング王子。
ミダス国王はチャーミングの父で国王のジョージに王子の腕が
素晴らしいことをほめるが、それでも今日の相手はあくまで
人間だという。相手が竜ならば倒すことは出来るのかと問うと
ジョージはそれは妖精に粉をまくかと問うようなものだという。
チャーミングはどんな怪物でも倒すと告げると、ミダス王は
我が国を苦しめている竜に対して、色んな戦士を退治させよう
と依頼したが誰もが返り討ちに遭った事を告げる。
ジョージ王は、ミダス王は竜を倒す必要があり、我が王国は
金が必要な状況だとし、良い取引が出来るのではないかと
告げる。ミダス王には腕に不思議な力が宿っていて、触れる
ものはすべて金になるという特性が有ったのである。
前金だとしてミダス王はチャーミング王子の剣を金に変えると
残りは竜の首を持ってきた際に十分な謝礼金を払うと約束する。
ミダス王がその場から立ち去る中、先ほど倒したと思っていた
敵が突然剣を持ちチャーミング王を突き刺して死亡してしまう。
ミダス王にこの事が知られたら彼は別の戦士を雇い我が国は
倒れてしまうという。

棺にチャーミング王を収める中、ジョージ王は国を活かすために
助けを呼んだ事を語る。そこにやってきたのはルンペルシュテ
ィルツキンだった。ジョージに逢うルンペルは、俺の贈り物を
殺しましたねと告げ、俺があげた子だという。しかしジョージ
は取引したので責められる覚えはないという。ジョージはなん
とか王子を生き返らせて欲しい事を告げ、生き返らせたら何でも
やるという。ルンペルが今欲しいのは魔法の杖であり、持ち主
はあなた方家族を守るフェアリーゴッドマザーだという。彼女の
居場所を知らせれば望みを叶えるという。
しかしルンペルでも死んだものを生き返らせることは不可能だと
語る。しかしチャーミングには双子の弟がいるとの事だった。
俺が出来るのは陛下の息子に竜を退治させることだと告げると
そのものを王子に見立てて、部下の兵士に竜退治をさせれば
良いと語る。
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メアリーが触れた途端に目を覚ましたデビッド。
しかしデビッドには妻が居ることが分かりメアリーは諦める
がデビッドの猛プッシュに遭い、デビッドは家を出る為に
メアリーも自分と気持ちを同じくしているのであれば
出会ったトロル橋に8時に来て欲しいという。メアリーは
思い悩みエマに相談すると、彼女らしく気っぷの良い
言葉で背中を押されていく。

自分で自由に決断出来ることのすばらしさを説くと共に
逆に運命によって翻弄させられるものたちの辛さというもの
も同時に伝わってくる流れだった。

過去のネタは時間軸を巧みにずらして遭って面白く出来て
いた。最後の白雪姫との対面以降の話は3話のシーンに繋がって
いる。

ただ現代的な流れとの整合性を図ると、過去のチャーミング
は実はチャーミングではなく双子の弟が居ることが事が判明。
この事実が今までデビッドの中に記憶喪失として変換され、
自分が自分でないとする気持ちを味わっていたのだろうか。
それとも現代社会に於いても双子は居たことがあるのだろうか。

過去のエピソードに於いてはアーサー王伝説の一遍にありそうな
ネタで国民を助けるが為にその身を犠牲にするという辛さ
を感じたけど、特別な相手が居たならばともかく、弟には
相手も居なかったわけだし、アビゲイルでも別に良かったのかな
とは思う。王様になれば母を招聘することだって可能だと
思うし会えないなんてことの無さそう。

会えると思えば会えず会えないと思えば会えたりして
なかなか一筋縄ではいかないところにもどかしさを覚える
も、メアリーとして良い経験だったのか。今後再開する為
の一つの過程であり試練でもあるのか。

ゴールドが持っていた風車は何を意味するのか分からない
けど、ルンペルもまた魔法の杖を奪おうとしていたり
一体何のためにそれを行っているのか。

ドラゴンが少々ショボイ印象も有ったけど、剥製ならぬ
金の置物にしてしまうのは凄いかなと。

そしてグラハムとレジーナの関係がエマにばれてしまった。
エマとしてはご立腹だけど、グラハムってどっちの味方に
なっていくのだろうか?