ワンス・アポン・ア・タイム
Once Upon A Time

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Dec. 11, 2011
第7話 孤独な狩人 The Heart is a Lonely Hunter

監督/David Barrett 脚本/Edward Kitsis、Adam Horowitz
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グレアム保安官ルビーの店で鹿の写真を貼ったダーツをして
いると後ろで見ていた客は2度中心に命中したグレアムに対して
三度は無いだろうとして20ドルを賭ける。グレアムは見事当て
て奢ってもらうことに。
そんな中エマが店にやってくるが、エマはグレアムが居る事を
知ると何も食べずに帰宅する。グレアムはエマに対して、レジ
ーナと関係を持っていた俺のことを避けているだろうとし、
話し合いたい事を告げるが、エマは特に話すこともないとし、
には関係ないという。関係ないのであれば何故怒っているのか?
と問われ、せめて話を聞いて欲しいという。話を聞いて欲しい
のであればカウンセラーのアーチーの元に行くべきだとするが、
グレアムは彼女と一緒に居ても僕は何も感じないのだという。
エマは別に好きにすれば良いとするが、グレアムはエマにそういう
目で見て欲しくないのだという。グレアムは近づくと突然エマ
にキスする。激怒するエマだが、グレアムはキスした瞬間に
自分の目の前にオオカミが出てきて驚く。エマは
例えレジーナとの関係に何も感じなくても、私の元に来るのは
勘違いの行動だという。

グレアムはレジーナの元にいく。
ヘンリーは寝ていると言うとレジーナに対して、グレアムは
先ほどのエマの時のようにキスしてみるが、やはり何も見えず
感じなかった。

--- 昔 ---
悪い女王は、白雪姫の父親が亡くなったのを見ていた。
白雪姫に近づくと、彼女は悪い女王に対して改めて父親への
思いというものを感じた事を告げる。悪い女王は夫を失った
悲しみと父親を失う悲しみは比べものにはならないかもしれない
が気持ちは分かると語り慰めるが・・・悪い女王は白雪姫に
対して、義理の母でも私は母のつもりだとして、いつまでも
それは変わらないと語る。

しかし悪い女王は鏡の部屋に立つと、もうすぐ復讐が終わる事
を告げる。一人が済んだので残りは後一人だと告げる。
白雪姫は父親を死なせたのが私だということを知らないとし、
涙して抱きついてきた時にはあの場で殺そうと思ったことを
語る。しかし今はまだ国民があの子の味方であり、殺せば
私の方が孤立してしまうという。国民はまだあの女の本性を
知らないのだとし、私にしたことは決して許されないという。
騎士の一人に殺させるべきなのか・・・殺しを専門とするもの
を雇うべきだとし、それは心のない者だという。狩人が適任だと
いうものだった。

その頃"狩人"は森の中で鹿を弓矢でウチ糧とする。
「我が命の為にお前は死んだ・・・許せ・・犠牲を無駄には
しない」として感謝する。狩人の元にはオオカミが付き添ってい
た。

--- 現在 ---
グレアムはレジーナのベッドで寝ている中、強烈な夢を見たと
告げる。自分が鹿を射止めていたこと。そして隣には瞳が血のような
赤色と夜の闇の黒色をしたオオカミが居たのだという。妙な事
にオオカミとは旧知の仲の様だったと。レジーナはただの夢だ
とするが、グレアムは夢ではなく記憶の様だという。少し頭
を冷やしてくるとしてレジーナの制止を振り切り外に出て行く。
グレアムは車を取りに行く中で、再びオオカミが彼の前に
現れる。

翌朝、エマはメアリーの家のテーブルに花束が置いてあるのを
知ってグレアムからの贈り物だと思い捨てようとする。しかし
メアリーはそれを止め、それはホエール医師から私に届いた
ものだという。エマはメアリーがデビッドのことを乗り越えた
様で良かった事を告げるが、メアリーはホエールとは一夜限り
の関係だという。私はそういう関係になれていないので電話
して謝罪したのだという。エマはそういう関係も悪くないこと
を告げると、メアリーはエマに対して、
「貴方は人に壁を作っている・・・自己防衛の為」だと語る。
自分では気がついていないのかもしれないが貴方はグレアムの
事を気にしているのだという。壁を作れば確かに痛みは閉め出せる
が愛も閉め出されたままだと聞かされるのだった。
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エマは偶然に保安官のグレアムがレジーナの家から出てくる
のを見てしまい関係を持っていた事を知る。
グレアムは自分には心が無く彼女と居ても何も感じないのだ
とし、ずっと悩んでいることを吐露する。そんな中、エマに
キスするのと同時に自分が別の世界にいるような幻視を脳裏
で目にする。そこには前世のようなものが存在していて、
夢に見ている光景が実際には記憶なのではないかと疑って
いく。

今回はいよいよヘンリー以外に呪いの解けた人物が現れると
いう話で、グレアムの記憶がよみがえると共に、彼が
当時の世界で何をしていたのかが描かれていく。

エマがキスすることでその呪いが解けたということなのだろ
うか。
かつてメアリーがデビッドに触れた途端に意識を取り戻した
事が有ったけど、それとはまた別の事件の話で、前世のような
過去を思い出していく。

基本的に白雪姫の系統の人物はそんな特殊な能力が有りそう
なので、現在に於いて、メアリーとその娘のエマとそのまた
息子のヘンリーには力が備わっているということだけど、
今後はそんな流れが加速されていくのだろう。それを意図して
出来ると分かれば楽なんだけどね。

グレアムが狩人だったとする過去。
もう少しこの人物が色々と現代の世界に於いて影響力を与えた
人物だとするエピソードが有れば印象深いキャラクターになった
のだろうけど、エマとは殆ど互いにふれあうまもなく消されてし
まった感じだった。

エマ自身が壁を作っていること。
レジーナが作っているのもある種の人工的な呪いという名の
壁として存在している辺りの妙が面白いけど、グレアムのような
人物が出てきたという事はその呪いの効果も薄れ始めていたり
するのか。

この街の住民ならば誰でも過去に何らかのエピソードに
関わっているのでとても楽しく描かれているね。

アメリカの墓場にある廟のようなものを見ると、どうして
BONESの中でゴルモゴンを捜査していた時のシーン
が思い出させる。アメリカの刑事ならば鍵のついたドアは
蹴破れ!とばかりに、エマも例外なく神聖な廟の扉を蹴破っ
ていくのだから逞しい限り。

レジーナは言う。
エマが来てから全て私の大事なものを奪っていくと。
自分の事を顧みるべきだとして、鏡を見ろと迫る辺り、
鏡がこのドラマに於いては重要なアイテムとして存在
しているし、エマがかじる真っ赤なリンゴと、レジーナが
持つリンゴの色した心臓がまた色んな意味で象徴的アイテム
として存在していたな。

グレアムが率いていた狼なり森の中で生活している光景は、
「もののけ姫」の一遍を見ている様だった。

メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ウソをついている人を見抜ける、ヘンリー母
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、ストーリーブルックの町長
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、昏睡状態の患者
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
アーチー・ホッパー (Raphael Sbarge) ジミニー・クリケット(コオロギ)、カウンセラー
グラハム (Jamie Dornan) 保安官
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、不気味な町の名士。質屋
マルコ (Tony Amendola) ゼペット爺、町の修理屋。アーチーと仲が良し
リロイ (Lee Arenberg) グランピー (ドワーフ)、病院のスタッフ
ライアン (Warren Christie) 犯罪者
グラニー (Beverley Elliott) 赤ずきんの祖母、ホテルと食堂を経営。孫のルビー
ルビー (Meghan Ory) 赤ずきん、食堂でウエイトレス
ハッピー (Mike Coleman)
--- (Jakob Davies) ピノキオ、ゼペットの息子

キャスリン・ノーラン (Anastasia Griffith) アビゲイル姫
ホエール (David Anders) 医師、メアリーが好き

シドニー・グラス (Giancarlo Esposito) Magic Mirror
--- (Scott Heindl) バーソロミュー、酒場で殺される
--- (Tristan Jensen) ホレイショ、酒場で殺される
--- (Kam Kozak) Black Guard
--- (Howard Siegel) Tavern Owner

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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