ワンス・アポン・ア・タイム
Once Upon A Time

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Mar. 18, 2012
第16話 愛を失った女 Heart of Darkness

監督/Dean White 脚本/Andrew Chambliss、Ian B. Goldberg
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トール橋付近の河川に於いて、宝石箱の中から何者かの心臓が
発見される。指紋を分析した結果メアリーのものだと判明する。

--- 昔 ---
赤ずきんとチャーミング王子は衛兵によって追いかけられる。
赤ずきんは満月だとみるや、ここは私に任せて王子は白雪姫を
見つけてくれと語り、私は奴らを食い止めるというと狼に変身
する。

--- 現在 ---
メアリーは留置場に入れられる中、エマに対して何かの間違い
だと語り、私はキャスリンを殺していないと訴える。エマは
その辺は十分に理解しているが、証拠がある以上は表面的には
捕まえないといけない事を語る。私がえこひいきだと疑われる
ことでレジーナから保安官を首にされると余計に不利な状況に
なる事を語る。現在心臓がキャスリンのものなのかどうかを
DNA鑑定によって検査しているという。メアリーは私が人殺し
なんてあり得ないと語る。

--- 昔 ---
白雪姫はドワーフたちと共に屋根裏に住む中、室内に迷い込んだ
青い鳥と戯れているかに思われた。しかし実際には害虫だとして
青い鳥を追い出そうとしていたのである。グランピーは白雪姫
に食事が出来たとして呼びに来る。
食卓にはバッタのジミニーがいて白雪姫は驚く。
私は君の友達に呼ばれてきたのだとし、白雪姫がチャーミング
王子のことを忘れる為にルンペルの魔法の薬を飲んでいこう性格
が明らかに変わり、イライラ感・怒りっぽさ・意地悪になった
ことを心配しているのだという。私の性格が変わったというので
あればグランピーは名前も変わったんだと皮肉る中、スニージー
ハッピーも白雪姫に対してクレームを付ける。あのハッピーを
怒らせるなんて相当なものだという。薬で記憶を消してから
変わったというが私はそのお陰で生きているんでしょと語り、
薬は悪いものではないという。寧ろこんなドワーフ小屋にいる
ことが問題だという。父親が殺され、悪い女王は私を狩人に
殺させようとしたのに、そんな相手に何もしないなんておかしい
と語る。ジミニーは怒りを友達にぶつけたら駄目だと語ると
それならば本人にぶつければ良いとして、白雪姫は復讐しよう
と語る。女王を殺しに行くとして家を出て行く。

--- 現在 ---
エマはメアリーをレジーナの元に連れて行く。
取り調べに不正がないかレジーナも同席したいと言っている
のだという。
エマはトール橋近くで見つかった人の心臓の件で、凶器に使われ
たのはハンティングナイフだという。その場所に見覚えはある
かと問われるメアリーは、あの場所でデビッドと何度も逢っていた
事を語る。彼とは愛し合っていたのだという。宝石箱を見せる
とこれに見覚えはあるかと尋ねると、メアリーは私の宝石箱だ
と語る。すると心臓はこの中に入っていたのだという。メアリー
誰かがハメようとしている事を告げるが、レジーナはそんな
メアリーに対して、私も男性と別れた事があるが、心は闇に支配
され私も恐かったことがあるという。しかしメアリーは私は
何一つ変わったことはないとし、良い人間だと訴える。しかしレジ
ーナはもしも箱が盗まれたというのであれば押し入られた形跡
などがあるのではないかと問い、エマも同居しているのだから
気が付くのではないかと語る。愛を無くした女性は心が壊れる
のだとし、どんな恐ろしい事でも出来てしまうものなのだと語る。

--- 昔 ---
白雪姫は森で罠を張り、兵士を捕まえると、女王は何処なのかと
脅す。白雪姫は自分が手にしているツルハシはダイヤを採掘する
鉱山で使われる特殊なもので人の体など簡単に貫くと脅す。
兵士は今は城にいるが朝には別荘にいくことになっている筈だと
語る。白雪姫はあれは私の母の別荘だと告げ、兵士の兜を盗んで
行こうとする。しかしグランピーは冷静になれとして白雪姫を
止める。復讐心によって現実が見えなくなっている事を告げ、
元々はルンペルの薬によってこうなったのでもう一度彼に逢わせる
事を告げる。そもそも薬を飲んだことが間違いだと。

--- 現在 ---
エマは自宅に戻ると何者かによって侵入された形跡が無いか調べ
にいく。するとヘンリーがやってきて先生を助けたい事を語る。
ママにはメアリーを陥れる動機があるとし、白雪姫が大嫌いなの
だという。そんな中、換気口の中から殺害にしようされたと思わ
れるナイフが発見される。
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    失踪したデビッドの妻・キャスリンに対して、捜索を続けて
いた結果、発見されたのは宝石箱の中に入った心臓だった。
誰の心臓なのか分からない中で、宝石箱に付着していた指紋
はメアリーのものだと判明し、エマとしては対応に苦慮する。
メアリーの事を信用しているものの、状況証拠はどれも
メアリーが殺害した事を裏付けるものばかりが発見されて
いく。

現代に於けるデビッドとメアリーの流れと、過去に於ける
チャーミング王子と白雪姫の流れの対称性は面白く出来て
いるね。

今回はチャーミング王子と赤ずきんが逃走する流れから始まり、
この辺の流れは時系列を整理する意味でも意外と重要な
ものだと思われる。

一番気になるのは、やはりドラマに於けるねじれ現象とも
言えるちょっとした矛盾点だ。
過去に発言していた人物が現代の世の中では別の人物が
引用しているかのようにして別の人が発言していることも
多い。

白雪姫は記憶を失い、そして悪い女王を殺そうとしていた。
現代の世の中で記憶を失っているのはデビッドであり、
誰かを殺そうとはしていないが、それでも何をしているのか
までは分からない。

白雪姫が悪態をつく姿が斬新過ぎて、幸福を呼ぶ青いで
さえもたたき落とそうとする姿だったりジミニーをガラスに
閉じ込めてしまう姿に笑えるものがあるけど、
記憶を取り戻したのは普通の状況でのキスではなく、
より思いの籠もった時にキスした際に記憶を取り戻す鮮明
なキスへと成り代わった。

ルンペルは未来への投資だとしているけど、過去の世界に
於けるその発言はしっくりくるのだけど、現代の世界でも
同様の発言を繰り返すと、なんだか違和感が有る。
このドラマはシーズン1だけでは終わらない所を見ると、
これまでのように過去と現代を比較するだけでなく、
シーズンを重ねるごとに未来の世界も存在して3つの世界が
描かれるのではないかという感じもしている。

さて今回は愛という言葉が言葉だけで成立せず実行に移して
こそ意味があるということで、色んなところで言葉と
現実的行動の違いとが比較とされた。
信用するという言葉よりも今必要なのは自分の容疑を
晴らす嫌疑への証拠。

過去の世界に於いてチャーミングは捕まってしまったけど、
現代の世界で捕まっていたメアリーは何者かによって残された
鍵を使って留置所からの脱走を図る。
その行動が果たして吉と出るのか凶と出るのか。

ドラマを見ていると指紋とかDNAの検査は全てレジーナの
支配下にありそうなので、データが改ざんされているだけ
じゃないのかと思うところもあるので、まだまだ何とも言え
ないな。

そして過去に於いてルンペルが愛の魔法を完成させたみたい
だけどこれが意味することがなんなのか・・・だね。



メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ウソをついている人を見抜ける、ヘンリー母
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、ストーリーブルックの町長
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、昏睡状態の患者
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
アーチー・ホッパー (Raphael Sbarge) ジミニー・クリケット(コオロギ)、カウンセラー
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、不気味な町の名士。質屋

グラニー (Beverley Elliott) 赤ずきんの祖母、ホテルと食堂を経営。孫のルビー
ルビー (Meghan Ory) 赤ずきん、食堂でウエイトレス
キャスリン・ノーラン (Anastasia Griffith) アビゲイル姫
シドニー・グラス (Giancarlo Esposito) Magic Mirror 新聞社・編集長
オーガスト・W・ブース (Eion Bailey) バイクに乗って来る男・外から?

--- (Meghan Ory) Red Riding Hood
--- (Edward Foy) Black Knight
--- (Jim Shield) Royal Guard

七人の小人 (白雪姫を助けるドワーフ)
--- (Mike Coleman) ハッピー
ウォルター (Faustino Di Bauda) スリーピー
--- (David-Paul Grove) ドク
--- (Jeffrey Kaiser) ドーピー
Mr.クラーク (Gabe Khouth) スニージー 、雑貨店
--- (Mig Macario) バッシュフル
リロイ (Lee Arenberg) グランピー、何でも屋
--- (Ken Kramer) ボシー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)


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