ワンス・アポン・ア・タイム
Once Upon A Time

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20 Feb. 2014
第22話 魔法のない国 A Land Without Magic

監督/Dean White 脚本/Edward Kitsis、Adam Horowitz
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ヘンリーはエマが救世主であることを認識させる為に、自ら
犠牲となり、レジーナがエマを眠らせる為に用意した魔法の
リンゴで作ったアップルパイを食べ意識不明に陥る

--- 昔 ---
チャーミングは悪い女王によって牢屋に閉じ込められる。
何処に居ても必ず白雪姫のことを見つける。そう誓うが、衛兵
たちがチャーミングを処刑の為に牢屋から連れ出そうとする。
チャーミングはなんとかそのものたちを倒して脱出を図る。
衛兵によって囲まれてしまうが、"狩人"が助けてくれる。
狩人は自分は白雪姫の友人である事を告げ、彼女の運命は
チャーミング次第である事を語る。自分はこの後、あんたを
逃して悪い女王の足止めをすると語る。自分は白雪姫の為に
悪い女王に心臓を捧げたのだという。俺の犠牲を決して無駄に
するなと語る。

--- 現在 ---
ヘンリーは病院に運ばれる。
エマは発狂状態でレジーナが作ったアップルパイを食べた結果
昏睡状態に陥ったことをホエール医師に話す。しかしホエール
によると体内から毒物による中毒症状は一切観られないという。
原因はパイではないとし、今はとにかく生かすことだという。
何か他に原因が有るハズだと。それを聞いてエマはヘンリーが
語ってた魔法のことを意識する。
レジーナがやってくると、エマはあんたがヘンリーをあんな
風にしたと激怒し、あんたが作ったアップルパイを食べたら
あのようになった事を語る。本の話は全部本当の事なんでしょ
と問い詰めると、レジーナはそれを認める。私はストーリー
ブルックの街を出ると言ったのに何であんな事をしたのかと問う
と、レジーナはあんたが生きている限りヘンリーは私の子には
ならないのだと語る。何か助ける方法があるのでしょと問うが
あのパイに込めた魔法が最後だと語る。この国では魔法が
どのように影響を及ぼすのは未知数である事を語る。この街では
もう一人真実を知るものが居る事を告げ、ゴールドに助けを求め
ようと語る。

--- 昔 ---
狩人に対して悪い女王はチャーミングをどうしたのかと問う。
衛兵が逃がしてしまった事を告げるが悪い女王は鏡の力を使って
すぐにチャーミング王子の姿を見つける。
チャーミングは無限の森に迷い込んでいた。
そんな彼の前にルンペルが現れると君を助けに来たと語る。
ここは無限の森であり、出口は決してないのだという。
唯一有るのは俺の道だとするが、チャーミングはルンペルとなど
関わりたくないという。お前の母の指輪を持っているという
チャーミングはこの指輪は白雪姫に近づくほどに輝きを増すもの
であり、指輪無しには白雪姫が見つからないことを語る。
ルンペルは取引しようと言うが、チャーミングはそれを断ると
ルンペルに対して剣で斬りかかる。ルンペルは魔法と剣を使って
チャーミングの攻撃を回避する。この森は勇敢さだけでは出られない
事を告げ、必要な物は魔法である事を語る。お互いの望みは同じ
であり愛するものと一緒になることだと語る。

--- 現在 ---
デビッドはメアリーの元にいく。
デビッドはこれまでの間何もかも間違っていたことに対して、理由
も分からず判断を間違えていたことをつげる。しかし君への気持ち
が愛であることは間違いない事を語る。キャサリンはボストン
アパートを借りようとして契約したが、彼女は行かないことに
したので代わりに僕がいくことにしたとつげ、君がそれを望まなけ
れば止まる事を語る。しかしメアリーは彼に「居て欲しい」とは
いえないと語る。

--- 昔 ---
ルンペルはチャーミングに対して何よりも強力な魔法は真実の愛
であること。今ではこれしか残っていないのだという。それを
聞いたチャーミングはお前でも愛したことがあるのかと問う。
するとルンペルは愛したものは亡くなった事を告げ、愛は簡単に
手から滑り落ちるものだが、この世で一番強いものでどんな呪い
も打ち破る事の出来る魔法だという。この魔法はどんなことをして
でも守らなければならない事を告げ、安全な場所に置いておいて
欲しいと語る。何故隠さなければならないのかと問うと、
いざという時の為だと語る。
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ヘンリーが常々エマに対して救世主となって街の人たちを助けて
欲しいと訴えてきたが、エマ自身は自分はそんな大儀を背負う
程の人間ではないとして否定していた。魔法の存在などあり得ない
と一蹴していたが、ヘンリーが目の前で原因不明の意識不明の
状態に陥った事を受けて、ヘンリーが言っていたことが正しい
事が分かる。エマはレジーナに対して怒りを向け、全ての事実を
認めさせた後、この窮地を助けてくれそうなゴールドの元を
尋ねる。すると助ける為に必要な魔法はあることをつげ、もしも
の時の為に用意していたが、それを取ることが出来るかどうか
はエマ次第だと言われる。この街の地下室に隠しているものの
体内にあるということで、エマの父親の剣を使ってそれを取って
くる事を求めていく。

最初からエマがヘンリーにキスをしていれば、最短ルートが問題
が解決していたのではないかという今回のドラマ。

チャーミングと白雪姫が破滅的流れに向かっていたところを一気に
場面・状況転換した感じのエピソードだったね。
何処に居ても必ず見つけるとした主張は、物質的な距離感だけで
なく時空を超えての繋がりの絆を唱えるところなどよく出来ていた。
その描写は大林宣彦監督、原田知世主演の映画「時をかける少女」
のようだった。このドラマではラベンダーの臭いを潜在的記憶に
呼びかけるところが有ったけど、このドラマでも何かそういうものが
あると良かったね。

ピノキオが人間から木に移行していく辺りの描写は完全にホラー
化していて正直不気味以外の何者でもなく、あの場面に居合わせたら
一生トラウマと化すであろう辺りを感じさせる。

パラレルワールド化しているようにして、エマとチャーミングが
同じドラゴンに対峙している辺りが面白く出来ていたけど、
一方は魔法を隠す為、一方は魔法を取り出す為に動いているという
微妙な違いもまた面白く作用していた感じ。

マレフィセントは過去、眠れる森の美女の魔女役として2話に登場
しており、レジーナが呪いの魔法を交換しようと持ちかけに
行ったシーンで登場している。その際、2話のエピガイを観て
もらえればよく分かるけど、マレフィセントは眠れる森の美女
というだけ有って眠りの魔法を使える立場であり、過去に於いては
チャーミング王子を眠らせていたが効果がなく、悪い魔女が激怒
していた。
そんな事情を勘案すると、今回のエピソードは2話で描かれていた
過去の映像よりも更に前の時代のことを描いていたことになる。

ルンペルが愛したベルの姿も今回描かれていた。
ベルが過去登場したのは12話14話だ。
元々のベルはモーリス卿の娘で、鬼を退治する為にルンペルが
取引して手に入れたものだった。逃げることも出来たのに、
いつの間にか二人の間に愛情が生まれていたこと。ベルが欠いて
しまった紅茶のカップをルンペルは大事にしていた過去が有り、
忘れかけているけど、ベル自身は既に精神科病棟に入れられている
映像自体は過去のエピソードの中に描かれていたけど、その原因が
何だったのかが謎として残っていた気がする。
レジーナが誘拐して閉じ込めていたとなると、益々ゴールドと
レジーナが対決する構図は生まれそうな感じがするし、なかなか
難しいところだね。
ベルの病棟の隣にはシドニー・グラスが入っていたね。

取りあえずNHKさんにはシーズン2を放送してくれることを祈り
まじょうか。


メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ウソをついている人を見抜ける、ヘンリー母
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、ストーリーブルックの町長
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、昏睡状態の患者
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
アーチー・ホッパー (Raphael Sbarge) ジミニー・クリケット(コオロギ)、カウンセラー
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、不気味な町の名士。質屋

グラニー (Beverley Elliott) 赤ずきんの祖母、ホテルと食堂を経営。孫のルビー
ルビー (Meghan Ory) 赤ずきん、食堂でウエイトレス
キャスリン・ノーラン (Anastasia Griffith) アビゲイル姫
シドニー・グラス (Giancarlo Esposito) Magic Mirror 新聞社・編集長
オーガスト・W・ブース (Eion Bailey) バイクに乗って来る男・外から?

ジェファーソン (Sebastian Stan) The Mad Hatter
Dr.ホエール (David Anders) 医師
ベル (Emilie de Ravin) 精神病棟に閉じ込められていた
--- (Jamie Dornan) 狩人 白雪の友達
--- (Kristin Bauer van Straten) マレフィセント 魔女の一人
修道院長 (Keegan Connor Tracy) ブルーフェアリー
--- (Ingrid Torrance) Severe Nurse
--- (Charles Zuckerman) Black Knight No. 1
ビリー (Jarod Joseph)

七人の小人 (白雪姫を助けるドワーフ)
--- (Mike Coleman) ハッピー
ウォルター (Faustino Di Bauda) スリーピー
--- (David-Paul Grove) ドク
--- (Jeffrey Kaiser) ドーピー
Mr.クラーク (Gabe Khouth) スニージー 、雑貨店
--- (Mig Macario) バッシュフル
リロイ (Lee Arenberg) グランピー、何でも屋
--- (Ken Kramer) ボシー


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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