One Tree Hill
(CWネットワーク / シーズン2・2004年-2005年)

クリエーター/マーク・シュワーン

http://wwws.warnerbros.co.jp/oth-dvd/mainsite/
http://www.ntv.co.jp/onetreehill/intro.html





 

 

May 24, 2005
第22話 かなわぬ望み The Tide That Left and Never Came Back

脚本/Mark Schwahn
監督/Thomas J. Wright
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ヘイリーに婚姻無効申請を渡すダン。エリカはマウスの優しさ
に気がつき付き合っていく事になる。デヴは依存症リハビリセ
ンターに入院することになる。

ヘンゼルがグレーテルに言った。
パンくずを道ばたに置いていこう。帰り道が分かるように。
だって道に迷ったら大変だからね

一年を振り返りそれぞれの人たちはその思いに馳せる。
この一年俺は道に迷っていたというルーカス。
旅の途中に道に迷うのは不幸なこと。しかし旅の目的を見失う
のはもっと不幸で辛い事だというネイサン。
8ヶ月、一人で歩いてきたこと、導いてくれた人についていった
事、私の心を奪った人もいたが目的地についたのは私ではなか
ったというペイトンは、昔の私は居ないとつぶやく。
自分を見失ったら選ばなくちゃいけない。昔の自分を取り戻すか
昔の自分に別れを告げるかとブルック。
時には昔の殻を破らないといけないから昔の自分を知っておく
必要がある、その時の理想の自分と今の自分の姿をと感じる
マウス。

ブルックはペイトンに、学級末のパーティーに於いてTRiC
イベントを行いたい事を告げ、そのゲストにJimmy Eat World
を呼ぼうと語る。ペイトンはレッカーズを連れてきた実績がある
のだからジミーだって呼べるという。
ペイトンはヘイリーとネイサンのことを気にしており、更には
ジェイクのことでも悩んでいたので落ち込んでいた。

授業では、「人生には二つの悲劇がある」とするバーナード・
ショーの言葉が教師から語られ、その二つの悲劇とは、
一つは願いが叶わないことで、一つは願いが叶うことなのだと
いう。教師からこの格言をテーマにして小論文を月曜日までに
書いて提出するよう告げ、それが通れば晴れて進級だと語る。
ルーカスはヘイリーの椅子が未だに不在にとなっていることを
気にしていた。

ネイサンは授業にも出ず、体育館でバスケットボールの練習を
していた。そんなところにルーカスが現れる。ネイサンはまるで
バスケットボールの感覚が戻って折らず、ジャンプも上手くでき
ない事を語る。ルーカスは小論文を書かねばそのチャンスが
無いことを告げ、テーマは「喪失感」だとすると、そのテーマな
らは簡単に書けるというネイサン。

マウスの元にエリカがやってくる。
マウスは数学の成績が駄目だったとして親に殺されると嘆く。

ブルックの元にルーカスがやってくると、週末一緒にニューヨーク
まで出かけないか?と問う。週明けに論文提出なのにそんなこと
していて良いのかと問うと、論文はノートPCを持っていって
書けば良いと語る。ヘイリーとは一緒に進級したので終わりも
一緒に居たいのだという。

アンディはカレンの元に行くと、ニュージーランドの母が倒れた
知らせを受け帰国するが、そのまま戻らないかもしれない
事を語る。アメリカに戻れる保証がないとし、元々市民権はなく
ダンが一度出国したら、国外通報にさせるのではないかというもの
だった。
それを受けたカレンはダンのオフィスにやってくると、これ以上
私やアンディ、ルーカスに関わるのは辞めるよう告げる。
ダンはそんな興奮するカレンに俺に気があるんだろうとし、怒って
いるのがその証拠だという。するとダンは突然カレンに対して
キスをする。それに対して激怒したカレンは出て行く際に改めて
警告し、ダンのオフィスの窓ガラスを椅子を殴りつけて壊して
いくのだった。

TRiCでは夏を迎える準備が出来たとして、学年末パーティーを
行うことを生徒会委員長のブルックが告げ、多大な尽力を
つくしてくれたペイトンを壇上に呼ぼうとするが、ペイトンは
一人涙する姿が有った。

ペイトンは先日ジェイクに会った際に、ペイトンのお陰でニッキ
のミスが発見されたという。ニッキは街を出ることの名目として
大学に行くためだとしていたが、実際には大学に在籍した形跡が
無いことを告げ、宣誓した限りは、偽証は相当心証が悪いはずで
これで単独親権が取れるかもしれない事を語る。
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■いよいよ学期末・・・夏休み直前

進級できるかどうかの最後の論文の提出が義務づけられて、
その論文のテーマは、「喪失感」だった。
誰もが抱えている喪失感を一年を振り返る形で描かれたという
面でとても興味深いものがあり、一年前の自分と今の自分を
見比べてどう変わっているのかを描いていくもの。

■ヘイリーとルーカス

今回ルーカスはヘイリーとは一度この機会にきっちりと話し合う
べき必要があるということで、ブルックと共に週末を利用して
ニューヨークへと渡り、そして一晩話し合うという姿が有った。
ルーカスとしては、ヘイリーが教室にいないことへの違和感が
有り、ネイサンの為というよりも自分の為に戻って欲しいとする
気持ちが強かったようだ。

ただヘイリーは自分の行くべき道を誰に強制された訳ではなく
自分で決めたということで、学校には戻らないことを決めた様子。
当初レッカードのツアーに同行するだけだとしていたけど、結局
このままの流れでプロの歌手としてのキャリアをスタートさせるのか。

一応論文は書いていたようなので、逃げの道もまだ残されている
というところでもあり、新しいポスターが刷り上がっている事も
有ってどちらにも転がれるような作り。

■ブルックとルーカス

ブルックはルーカスが今でもペイトンを思っていると勘違いして
いる。その勘違いの理由は、ルーカスが所持していた箱の中に
ペイトンとの写真が残っていたことだけど、その辺のねじれた
事実を訂正しようとする流れは無いのだろうか?

■ネイサン急回復

あれだけの事故を起こしたのに、もうバスケットボールをしている
姿。恐ろしいまでの回復力であり、しかもバスケットの最高峰であ
るキャンプにも参加しようとして努力する姿が有った。
ダンは怪我をしている状況の中でスカウトの前に立つのは得策では
無いとしていたけどまさにその通りな感じがするね。
ただネイサンとしても何かをせずには居られないのだろう。

■アンディ退場

元々アンディはニュージーランド国籍の人らしい。
母親が倒れたということで帰国することになる。
大学で教鞭を執っていたので、就労ビザがおりていたという事も
有るのだろうけど、一度出国したら戻ってこられないというのは
ちょっと不自然だったし、ダンが入国させないようにするだろう
としていたけど、どれだけダンが政府関係者に精通しているのか
って話にも繋がってくるな。
最後にルーカスに裏帳簿の入った封筒をカレンを通して渡して
いく。

■ダンのオフィスの窓ガラス

この窓ガラスが、何度も割られるところが凄いな。
以前にキースがガラス窓を破っていたけど、今回はカレン、そして
なんとダン自身もガラスを割っていた。ガラスを割る行為自体は
ストレスの発散に繋がると思うのだけど、ダンはそんなところに
快感を覚えてしまったのか。

■ニッキとジェイク

子供の親権を巡って争っている二人。
いよいよジェイクも保釈されるという時にニッキはジェイクが
ダーラムに頼んで隠していた赤ちゃんを見つけ出していて、
ジェニーを連れて出て行くようだ。
ニッキは自分の分が悪くなったという事を悟ったのだろうか?
裁判・調停は結局どうなったのか?って感じがするのだけど、
グダグダのまま二人が立ち去っていくような感じだね。
正直この流れは重すぎて、今のペイトンに背負わせるには、
まさに不幸すぎるところも有ったような感じもするので、
退出してくれて良かったのかも。
ジェイクの出演は残り三話で、シーズン3の終盤に三エピソード
で登場するようだ。

■バーナードショーの言葉に対するそれぞれの反応

「人生には二つの悲劇がある。一つは願いが叶わないとき、
一つは願いが叶うこと。」

夢に挫折する悲劇と、それが叶ってしまった時には目標を見失う
という事も有るのだろう。最後はその見解に対して共感するもの
と否定するものとの間の主張がなされていた。


■使用されている曲

・Andrew Paul WoodworthのFight For Your Right (To Party)
・AthleteのWires
・Bloc PartyのSo Here We Are
・Courtney JayeのCan You Sleep
・Husky RescueのThe Good Man
・Jimmy Eat WorldのWork
・Jimmy Eat WorldのPolaris
・Jimmy Eat WorldのHear You Me
・Susie SuhのAll I Want
・Susie SuhのPetrified To Be God-Like
・The VeilsのLavinia
・The WreckersのThe Good Kind
・Tyler HiltonのHow Love Should Be

ルーカス・スコット (Chad Michael Murray) カレンの息子
ネイサン・スコット (James Lafferty) バスケの選手・エース
ペイトン・ソーヤー (Hilarie Burton) チアリーダー
ヘイリー・ジェームズ (Bethany Joy Galeotti) ルーカス友達
ブルック・デーヴィス (Sophia Bush) チアリーダー部のキャプテン
ダン・スコット (Paul Johansson) バスケ命、カーディーラー
キース・スコット (Craig Sheffer) ダンの弟、修理工
カレン・ロー (Moira Kelly) カレンズカフェ経営
ホワイティ・ダーラム (Barry Corbin) コーチ
デーヴ・スコット (Barbara Alyn Woods) ネイサンの母

ティム・スミス (Brett Claywell) バスケ
ジミー・エドワーズ (Colin Fickes) 実況・めがね
ジェイク・ジャギルスキー (Bryan Greenberg) バスケ
ジャンク・モレッティ (Cullen Moss) バスケ
マウス・マクファデン (Lee Norris) 実況・ルーカスの友達
スキルス (Antwon Tanner) ルーカスの親友・ルーカスの友達

アンディ・ハーグローヴ (Kieren Hutchison) ビジネススクール講師
ファーギー・トンプソン (Vaughn Wilson) スキルスの親友、アフロ
クリス・ケラー (Tyler Hilton) CD店、ミュージシャン
テイラー・ジェームズ (Lindsey McKeon) ヘイリーの姉
ベビン・ミンスキー (Bevin Prince) チア部
ニッキ (Emmanuelle Vaugier) ジェイクの元彼女
エリカ・マーシュ (Katherine Bailess) 元生徒会長
ジョーイD (Johnny Alonso) プロデューサー
--- (Joe Inscoe) Teacher
--- (Eric Hissom) Guard
--- (Jennifer Pena)
--- (Spencer Cain) Guy
--- (Jimmy Eat World) Musical Guest


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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