パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット
(Person of Interest、アメリカCBS)

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Sep. 29, 2011
第2話 ゴースト Ghosts

脚本/Greg Plageman、Jonathan Nolan
監督/Richard J. Lewis
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政府の極秘監視システム"マシン"によって、国民は監視されて
いる。開発したのは私(フィンチ)。テロリストを見つけ出し、

テロを未然に防ぐ為に開発されたが、一般人を巻き込む凶悪犯罪
も感知する。政府にとっては無用の犯罪。私には無用な犯罪など
ない。


リースはこの日、あるオフィスに潜入していた。
会社の経営者の男性が浮気をしていたが、帰宅する際に、リー
スは彼と同じエレベーターに乗り合わせると、そんな彼の横に
立ち、見たところ貴方は悪そうな人ではないが、浮気するなら
ば覚悟が必要だと語り、妻が男を雇って殺す事はあり得るのだ
という。防犯カメラを切り、事故に見せかけて殺害させると
いうのはよく有る事だと語る。すると後ろにいた二人の男性が
経営者とリースに襲いかかってくると、リースは彼らの足を
撃ち、警察に通報するよう告げる。
リースはフィンチに電話すると、任務が完了したことを告げる。
フィンチは別の調査があるとして、今回は特殊な案件である
事を語るがそれ以上は言及しなかった。リースはフィンチの
事を調べる為に尾行していたが、すぐにバレてしまい、君に
逢うのは私が決める事で君ではないと言われてまかれてしまう。

カーターはエレベーター内で起きた事件の通報を受けて現場へ
とやってくる。刑事のレイモンドは彼女に、
金持ちの男性が
帰宅中に妻に雇われた二人の男に殺されそうになった事を告げ
それを一人の男性が助けた
のだという。カーターは助けた人
スーツの男なんでしょと語ると、レイモンドは驚く。

リースはフィンチと逢うと、今回の調査はテレサ・ウィテカー
(15歳)
の事だと居う。素行は良くないが、決して悪い子では
ないとのこと。今回は少しややこしい案件で、テレサを始めと
とする
一家は既に2年前の2009年に殺害されて今では墓の中に
居る
のだという。

2002年6月19日。
フィンチの元には会社の広報のネイサン・イングラムがやって
くる。フィンチは会社ではプログラム開発を手がけていて、
ネイサンは主に会社の顔として活動していた。今日も委員会
に出席して、この会社が作ったプログラムに対して、受賞の
盾をもらった事を語る。君が頭脳を担当し、私が会社の顔だが
顔になるのも辛い事だという。フィンチは君のお陰で開発に
専念出来るとして感謝を示す。現在開発中のシステムは、
国家安全保障局(NSA)が管理・傍受する全通話記録とメール、
防犯カメラの映像に対して、人物をより分けるものだという。
現在はニューヨークだけのもので、メールを調べて銀行の
流れを追い、別の顔をあぶり出す為のシステムだという。完成
するのは4、5年先だろうと。

2011年9月22日。
フィンチとリースは、テレサが最後に目撃されたという
ボウリー
湾に来ていた。二年前の週末に家族でセーリングに出たきり
帰らなかったことで、父親のグラント
不動産開発業者だが
不況によって投資の回収が難しい状況にあったのだという。
それが引き金となって
家族で無理心中したのではないかという
ものだが、遺体が上がったのは夫婦と18歳の息子だけで、
テレサの遺体だけは発見されていないのだという。リースは
この状況ならば娘も潮に流されて見つからないだけで、死んだ
と見るのが妥当だという。しかしフィンチはマシンが誤動作
するハズは無いとし、社会保障番号が検出されたのであれば、
必ず生きているハズだという。ただそう長くは居きられないかも
知れない事を口にする。まずは当時の調書記録が必要だという。

リースは悪徳警官のライオネルの元を尋ねる。
前回ライオネルが殺害したスティルス刑事のバッヂをリースは
所持していた。俺は今内務調査に目を付けられているのだとす
るが、お前の立場など知らないという。ボウリー湾で無理心中
した一家のファイルを持ち出すよう告げる。

捜査資料の中には、2009年当時に聞き込みした際の映像が
流れていた。グラントの弟のデレクがインタビューに応じて
いた。調書を見たリースは、これはプロによる犯行で有り、
心中に見せかけた事件だろうという。しかし
犯人は何故テレサ
を殺さずにいたのか

フィンチが調べたところによると、叔父夫婦が
ブルックリンハ
イツ
に住んでいるとのこと。
リースはテレサの友人・ディーコンの事が調書に記載されて
いることを告げ、俺は殺し屋とディーコンを調べるので、
フィンチには保険会社の職員を装って叔父夫婦のエリザベス
に逢う様告げる。

しかしエリザベスは既にデレクとは別れている事を告げる。
デレクは亡くなったグラントの弟だった。エリザベスは保険
の検査員が来たと言うことは捜査は終わったということなのか?
と問う。警察は少なくとも打ち切りをしている事を告げると、
エリザベスはテレサは必ず何処かで生きていると思っていた
事を語り、戻ってくる事を期待していたと語る。

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フィンチが開発したテロリスト防止システムは主に、アメリカ
政府の為に作られたもので、個人を助けるものではない為に、
テロリストの取り調べには利用されるが、犯罪者に関しては
犯罪を犯すと分かっていてもはじき出してしまう事が分かる。
その取りこぼしの分をフィンチはリースを使って犯罪を未然に
防ぐために行動を起こしていく。

二話目にして結構ハマってきた感じ。
ちょっとハロルド役のMichael Emersonは、LOSTでのインパ
クトが強すぎたので、胡散臭い感じにしか思えないけど、
切れ者だとは思うけど、意外と現実的に生きている感じはする。

今回年代的な流れとしては、

2002年6月10日、システムの開発途中
2011年9月22日、現在
2007年、システムが完成

という時系列として描かれ、開発者としての気持ちの推移具合
などが興味深く描かれた。
何故このシステムが公にされないのかという点に於いてももっとも
な理由付けがして有って、公にすれば市民からの反対によって
壊されてしまうとする主張が有った。

創設者は1962年から2010年となっていた事からネイサンの事を
指していたのかな。彼が他界しているとなると、その辺の経緯
も気になる所。

さて今回は冒頭に於いては軽い感じに、痴情のもつれから殺人
に発展しそうな事件を未然に防ぐという流れが有った。夫の浮気
で妻が暗殺者を送り込んで殺害を企てるが、それを阻止すると
いうミッション。スーツの男という事を警察官にすり込んだ
感じのエピソードだね。
リースの記録が抹消されているのはフィンチによるものなのだ
ろうか。

そしてメインの流れは、2009年当時ウィテカー一家が投資の失敗
ににって無理心中したとする流れの中で、亡くなったハズの15歳
の娘・テレサがフィンチのマシンによって社会保障番号が
引っかかるというもの。
テレサが生きている事は間違いなく、彼女が何故生きている
のか。そして一家惨殺を企てた人物が誰なのかを特定していく。

リースは強いけど絶対ではないところが面白いね。
リースの切れ者具合は至る所で見て取るけど、テレサは逃がすし
暗殺者には結構殴られて傷つく姿も有った。寸前のところで
形勢逆転するというドキドキ感がたまらないものがあるのかも。

他人に対して不審に感じているテレサをどう信用を得ていくのか。

前回気がつかなかったけど、フィンチは足を悪くしていて
歩きづらそうにしているんだね。
そんなフィンチとリースの駆け引きも面白く描かれているし、
そんな足の悪い男がいざとなると凄い勢いで姿を消してしまう
辺りが皮肉と言えば皮肉として描かれている。

殺し屋がテレサとフィンチの居るホテルに来た際にはある程度
予期できる流れだけど、なかなか緊迫感をはらんでいて楽しい
作りだった。

使用された曲

Handsome Boy Modeling School featuring J-Live & Roisin Murphyの"The Truth"

ジョン・リース(Jim Caviezel) 元兵士、恋人ジェシカを失う
ハロルド・フィンチ(Michael Emerson) 犯罪防止システム開発者
ジョス・カーター(Taraji P. Henson)刑事
ライオネル・ファスコ(Kevin Chapman) 腐れ刑事、情報屋

ネイサン・イングラム (Brett Cullen) 犯罪防止システム開発
--- (Ritchie Coster) Assassin
エリザベス・ウィテカー (Molly Price) デレクの妻、テレサを可愛がる
テレサ・ウィテカー (Valentina de Angelis) グラントの娘
デレク・ウィテカー (Danny Mastrogiorgio) グラントの弟
ジミー・カルフーン (Remy Auberjonois) ランデール投資会社・CEO
--- (Randall Newsome) Councilman
レイモンド・ターニー (Al Sapienza) 刑事
ケーン (Anthony Mangano) 刑事
ソルニック (Michael Medeiros) 殺し屋・実行犯・刑務所
ディーコン・ペイジ (Conor Romero) テレサの友達
サシャ (Leigh Zimmerman) フィンチの会社
ウィンストン (Fred Arsenault)
--- (John Hillner) Businessman
--- (Berto Colon) Hitman
--- (Carol Commissiong) NYPD Officer
--- (Christopher Jon Gombos) Rough Dude
--- (Sebastian Jaramillo) Skater Rat
--- (Stanislav Shkilnyi) Dive Bar Patron
--- (Bill Walters) Old Salty Dog
--- (Alex Ziwak) Prisoner

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