パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット
(Person of Interest、アメリカCBS)

http://www.ntv.co.jp/personofinterest/?n_sclbtn=t




 

Oct. 27, 2011
第6話 フィクサー The Fix

脚本/Nic Van Zeebroeck、Michael Sopczynski
監督/Dennis Smith
--------------------------------------------------------
"これ以上隠しては置けない、こんなの間違えている。"
女性の声でそう発せられる。

リースは女性・ゾーイ・モーガンの元に運転手として派遣され
る。ゾーイはいつもの運転手のビルではない事を知って、
不自然に感じ、
キャラハンカーサービスに電話すると、フィンチ
が出て、ビルは咽頭炎の為に変わりの運転手を派遣したのだと
いう。仕方なくゾーイはリースを受け入れ、運転中は絶対に
前だけを向いて運転するよう言い渡す。
リースはゾーイの携帯
をペアリング
して盗聴することに。
今回マシンが弾き出したのはゾーイだった。

車で出発した後、入れ替わる様にしてフィンチはゾーイの自宅
を調べる。室内には家族写真など一切なく、有るのはJAZZの
レコードくらいだった。彼女の経歴はロースクールを中退し
組織などには特に属している様子が無く、3年前に200万ドル
の高級アパートをキャッシュで購入している事だけ発覚して
いたが、
未だに何をしているのか職業も不明だった。フィンチ
は何も彼女の身分を明かすものを見つけられなかった。

ゾーイが向かったのはスリップという売人の元だった。
遠くからその様子を眺めていたリースは、大金と引き替えに
何かを受け取っているのを見るフィンチはリースに何かを
隠すとしたら普通どこに隠す物かと問うと、何かの下だろう
という。リースは
彼女が購入したのが銃だと知り報告する。

ゾーイは車内でドレスアップするとある施設へと向かう。
するとフィンチ自宅からも銃が見つかったと連絡が入る。
ゾーイが
路上で銃を買ったのは足が付かない為のモノだとして
誰かを殺す気だという。
彼女が会っていたのはギルモア警部補だった。彼女が殺し屋
かと思い、いざという時にはいつでも発砲できる体勢を取る
リース。しかしギルモアとの会話で、彼の甥の警察官が地下鉄
のトイレで銃を置き忘れていた為に、その尻ぬぐいをしていた
だけだと知る。ゾーイは変わりの要求としてラッシュ議員への
捜査にはこの辺で手を引いてと告げる。

彼女はリースに自宅まで送ってもらうとまた明日朝10時に
来るよう告げる。リースはゾーイがあらゆる問題を解決する
フィクサーだとフィンチに報告する。命が狙われる立場の人間
で関係者だれもが命を狙う可能性があると語る。

一方殺人事件が発生する。
殺害されたのはビンセント・デルーカ(71歳)で、
イタリア系
マフィア・コーザノストラ
の元一味だった。
現場に駆け付けたカーターは刑事から報告を受ける。
殺害に使用された凶器は73年にマーリーン・イライアスが殺害
された包丁である事を知る。カーターは
先日証拠品保管庫で
その包丁が盗まれた
事を告げると、40年前の未解決事件であり
デルーカは数々の犯罪を犯していた事を知る。

翌日、ゾーイはビジネスマンと遭う。
リースは写真を撮ってフィンチに調べてもらうと、ゾーイと
会話しているのは
ヴァターネン製薬サミュエル・ダグラス
で、車から監視している男性はマーク・ローソンというCFOだ
と知る。アンソニー・タルボットという投資blogを開設する
男性が企業の秘密を暴露すると脅して金を脅し取っており、
その男から社員のプライバシーの盗聴した会話データを脅しにネタに
されている事を知る。恐らくマークと女性の込み入った話が
吹き込まれているものではないか?というフィンチ。会社の実権は
妻の父・ロバート・ケラーが握っているのだろうという。不倫が
ばれたら追い出されるのではないかという事だった。

--------------------------------------------------------

今回マシンがはじき出したのは、女性ゾーイ・モーガン。
彼女がどんな事件の加害者・被害者になるか分からずいつもの
様に監視する中で、彼女は問題・トラブルを解決するフィクサー
だという事が分かる。

今回もっとも興味深かったのはなんと言ってもリースと同じく
フィクサーがターゲットだったということかな。
ただリース程の格闘的スキルががないとこの手の仕事はちょっ
ぴりリスクが高すぎて、女性一人では心細い感じがする。

クレジットを見る限りでは今後も出演するみたいだし、良い
関係を築き上げられれば味方として心強いモノが有るんだろう
けどね。
フィンチも語っていた様に、とにかくリースが居なかった頃
にはマシンが数字ばかりはじき出すも助ける手段もなく、ただ人
が死ぬのを待っているばかりの状況だったということ。
ゾーイがこれに加わればまた多くの人が助けられるし、ゾーイ
が政治家だった父が横領罪の着せられた際に今の仕事になる
決意をしたといように、志としては似たような所があるのでは
無いかなという気がする。

そんなゾーイ役を演じているPaige Turco。
結構色んなドラマで見かけるけど、なんと言っても
懐かしのドラマ「アメリカン・ゴシック」のゲイル・エモリー
というテンプル家とは親戚関係にある新聞記者役の演じていた。
サンフランシコの空の下ではシーズン4以降出演するアニー
モット役、NYPDブルーのアビー・サリヴァン刑事役、
「CIA:ザ・エージェンシー」のテリ・ローウェル役、
ダメージではダニエルの妻・クリスティン・パーセル役
など。

可能性を感じたのはあうんの呼吸でピンチを乗り切った
二人が囚われの身になったシーンかな。
ピンを渡す二秒前まで裏切る気満々だったみたいだけど、
そうさせたのはリースにシンパシーを感じたというところなのかな


フィンチとしての役割も今回は積極的だった。
ノイズを除去して盗聴した音声ファイルをクリアにしていく
技術はCSIなんかでも見られるけど、コンピュータ技術
だけでなく、相手が金の亡者だと知って、株式を空売りして
資産を吸い上げたという。
父親まで汚いことをしているとは思わなかったけどね。

そしてカーター刑事ネタでは、今回以前のエピソードの中で
証拠保管室の中から盗まれたものを使って復讐を果たす
ものが居る事が明らかになった。単純な復讐殺人で遺族が
行っただけというのであれば、連続性は無いのでそんなに
問題はないけど、証拠保管室を襲ってまで復讐している
所を見ると、結構大きな組織が関与しているところもあるのか
なという感じはする。
カーターが銃撃されてそれを交わしつつ応戦する姿が有った。
残された血痕から果たして何が分かるのか。

■使用された曲


ジョン・リース(Jim Caviezel) 元兵士、恋人ジェシカを失う
ハロルド・フィンチ(Michael Emerson) 犯罪防止システム開発者
ジョス・カーター(Taraji P. Henson)刑事
ライオネル・ファスコ(Kevin Chapman) 腐れ刑事、情報屋

ゾーン・モーガン (Paige Turco) フィクサー
マーク・ローソン (Tim Guinee) ヴァターネン製薬CFO
サミュエル・ダグラス (Matt Servitto) マークの部下・殺し屋
ロバート・ケラー (Brian Murray) ヴァターネン製薬CEO
アンソニー・タルボット (Adam LeFevre) 暴露blog、企業を脅す
レイモンド・ターニー (Al Sapienza) 刑事
アラン・ギルモア (Jeff Wincott) 警部補
バニー・サリバン (Dan Hedaya) 元刑事、73年の事件を担当
スリップ (Samuel Smith) 銃の密売人
デイナ・ミラー (Anna Koonin) ヴァターネン製薬・開発・死去
--- (Nick Nappy) Businessman
ブリジット (Brandhyze Stanley)

マーリーン・イライアス () ホステス、73年に包丁で刺される
カール () マーリーンの息子
グロリア・レセント () カールの面倒をみた育ての母
ジャンニ・モレッティ () クラブ経営者
ビンセント・デルーカ () 包丁で刺される

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system