パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット (Person of Interest、アメリカCBS) http://www.ntv.co.jp/personofinterest/?n_sclbtn=t

Feb. 16, 2012
第15話 警察の掟 Blue Code

脚本／Denise The
監督／David Von Ancken
--------------------------------------------------------
リースの元にフィンチから電話が有り、マシンが次に割り出した
のはマイケル・ケーヒルだと告げる。33歳・独身、何のしがらみ
もない状況だという。しかし見た目は普通の人間だが、不法侵入、
そして凶器で警察官襲撃、そして最近では密輸だという。

一方救命救急員たちは心臓移植の必要な患者を連れてくる。
捜査官は移民局がパスポートを調べるまで留まるよう要求する
が救命士たちは15時間かけて運んできたのに今更死なすことは
出来ないとしてその検査を通り抜けて救急車で運んでいく。
しかし実際には救命士たちは救急車の中に密輸ダイヤを入れて
おり、国内に持ち込むための自演だった。
なんと犯罪組織の中にはケーヒルの姿があり、リースも既に
ドライバーとして潜入していた。
この密輸組織のリーダーはニール・バーガスという男性だった。
邪魔するものは何でも殺すという凶暴な組織だった。リースは
危険なもの程懐深くに入るべき事を告げる。

救急搬送中に警察官に車両を止められる。
ケーヒルが警察官への対応をする。リースは下手すると警察官
を殺害するのではないかとして心配するが、バーガスはHRに
保険を入れているので大丈夫だという。警察が車両を止めた
のはテールランプが消えているのを知らせてくれただけだと
判明し、車両を手配したA-JAXのことをバーガスは殴り飛ばす。
今度ヘマをしたら殺すぞと。
ダイヤの取引をした後、車両はガソリンを使って燃やしてしま
う。

午前3時、ケーヒルが動いたとしてリースはフィンチと密に
連絡を取り合う。ケーヒルはブルックリンのオーチャードアベ
ニューに何らかの下見に来ている事を告げ、フィンチにここに
何があるのか調べろと指示する。所有者はタリーという警察官
のものだという。ケーヒルはそこで、女性・メリンダと子供・
ダニーに会っていたのである。彼は潜入捜査官だと告げる。

2008年、非公開地域。
リースは無線機で情報を得ている中で、CIAの上司であるカーラ・
スタントンとスノウと会話する。この作戦はCIAが直接指揮して
いるものではないこと。この国で動いていることはあくまで
秘密にされていること。リースは"パッケージ"は整っている
事を告げ、後は輸送先の指示だけだという。リースは何が入って
いるのか?と問うと、誘拐された政府の人間だとし、あるもの
を中国に売ろうとしていたヤツだという。あるものが何かは知ら
ないがソフトか何かだろうというスノウ。俺たちの任務は
彼が二度と国に戻ってこられないようにすることであり、
出国できない場合には迷わず殺すよう告げる。カーラはリース
に今日は連絡がないので休暇を取って良いと告げるが、スノウ
からは"敵地にいるという事を忘れるな"と告げる。リースたちが
居たのはマンハッタンだった。

2012年。
フィンチはケーヒルの本名はダニエル・タリーという麻薬捜査官
だと告げ、2003年に警察学校を卒業したがその後の経歴は徹底
的に隠されているという。危険を承知で潜入捜査官を志願している
男で何かあるのだろうと告げる。

そんなケーヒルの元に誰かが来た事をリースは報告する。
恐らく連絡員(バーン捜査官)だろうとのこと。ケーヒルは
バーンからそろそろ手を引くよう告げバーガスの密輸の証拠は
手に入った事を告げるが、ケーヒルはバーガスのような小物を
逮捕するのではなく、役の元締めを捕まえるのだという。
その正体はLOS(レイ)という男性で、前回の取引でくすねた
ぶつを見る限り100%の混じりけのない物であり元締めである
事は明らかだという。しかしバーンは彼のことを邪魔しない
のにはそれ相応の理由があるのだと告げる。ケーヒルはバーガス
の犬が警察の中に居ると告げる。先日の密輸品輸送の際に、
警察官に止められたが、バーガスはHRに保険をかけている
ことを口にしていた事を告げ金で買収しているのだという。

一方カーターの元にはスノウ捜査官が現れる。
スノウはリースの痕跡を追って動物病院を調べに行っていたが
ジョンの指紋は見つかったが彼がいた証拠が見つからないのだ
という。スノウかカーターに対して、ヤツは友達を利用して
用が無くなれば捨てるヤツだと告げ、昔の相棒の葬式のことを
口にする。君のように相棒はとても美人だったのだと語る。

そんなスノウ捜査官と別れた直後のカーターにフィンチは接触
する。ケーヒル捜査官についてニューヨーク市警の中に内通者が
居る事を告げ、ケーヒルの潜入を知っているのは誰かと問う。
--------------------------------------------------------

今回マシンがはじき出したのは、組織犯罪の一員である、
ケーヒルだったが、調べていく内に彼には家庭があり、
麻薬の捜査先入観として率先して志願していたとする過去が
有る事が判明する。
ケーヒルは現在彼が潜入する組織のボスのバーガス逮捕に
留まらず、寧ろその元締めであるLOSの逮捕をしたことを
連絡員に告げるが・・・

警察内部の根深い汚職の構図と、更にはCIAまでもが何ら
不正をしている状況も有って、一筋縄ではいかない状況が
描かれた。
特にリース本人だけでなく、ファスコとカーターにまで危害
が及ぶ可能性が有り、対応としては相当難しかった。

やはりなんと言っても潜入している限り、内通者がいると
発覚してしまった後の緊迫感は耐え難く、どのような奇策が
有るのかと思わせつつ、結局打開策がないままに、ケーヒルの
変わりにリースが身代わりになって躍り出るところはかなり
勇気が有って凄かった。
ケーヒルが結果的には助ける為に工作してくれたけど、彼は
もっとリースに感謝しても悪くは無いと思うぞ。

ファスコとカーターがいつでもバッティングしそうな流れが
有り、そろそろ共に協力者だとばらしても良い頃なんじゃなか
ろうかと思うところにまで突入している感じ。
ファスコの汚職警官時代だった頃の経歴が上手い事役に立って
しまうのだから、最初からこの辺を計算に入れて仲間として
引き連れていたと考えると相当リースも頭が良いな。

3年前の2008年にリースがスノウやカーラと関係を持っていた
事が分かり、二人共にCIA職員の中でも政府の関与していない
汚れ仕事を担当していた感じ。その行為事態がどれだけ薄汚れて
いるのかによって、色々と図れる部分が多いのだけど、
ここまで色んな形で入り乱れていると何が正しい流れなのか
一瞬にして見落とす可能性も有るな。

スノウとしては麻薬関係の汚職警察官の組織HRとはどんな関わり
が有るのか。そして麻薬を利用したアメリカ政府のテロ対策費
の捻出の為の工作には何処まで関与しているのか。

スノウは相棒が殺されたといっていたけど、その相棒は
リースの元妻のことを言っているのか、それとも2008年当時
指示を出していたカーラのことを口にしていたのだろうか。
既に他界しているという事を考えるとジェシカのことなのかな。

森の奥に連れて行かれて殺されそうになったファスコ。
二人の捜査が同時に発生して、どちらか選ばねばならなくなった
際にファスコが切り捨てられるのかと思ったけど、ファスコは
リースが助けてくれることを信じていたのかな。
来るのがギリギリ過ぎやしないかと語っていたけど、ファスコ
がホント憎めなくなってきたのを通り越して好きになってきた。

■その他

・カーラ役のAnnie Parisse

「The Following」のデブラ・パーカー役。
本家「Law & Order」ではアレクサンドラ地方検事補役として
出演。

・ファスコが助けを求める悪徳警官・パトリック

演じているのはRobert John Burke。
「Law & Order: Special Victims Unit」では、エド・タッカー
捜査官役。「ゴシップ・ガール」では、チャックの父・バート
バス役で出演。「レスキュー・ミー NYの英雄たち」では
ミッキー・ギャヴィン役として出演。


・Fever RayのIf I Had a Heart