パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット
(Person of Interest、アメリカCBS)

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Apr. 26, 2012
第20話 欲望の連鎖 Matsya Nyaya

脚本/Ray Utarnachitt
監督/Kevin Bray
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2010年
リースは中東でテロリストたちを尋問している中、
リースの携帯にボイスメールが届くのを知る。リースはシム
カードを入れ替えると、それを聞くと、元妻・ジェシカからの
メールだと知る。話したい事があるというものだった。
リースはすぐにジェシカに折り返し電話する。彼女と会話する
のは2年ぶりの事だった。ピーターは元気か?と問うと私も彼
も元気だという。ジェシカは友達の声が急に聞きたくなった
だとして、電話した事を告げる。あなたが最後に空港で逢った
際に言った事は正しかったと告げ、結局人は誰でも一人なの
だという。深刻な声で"サヨナラ"という彼女に対して、リース
24時間以内に会いに行くので待っていてくれと語ると、
ジェシカも切実そうな声で待っていると語る。

2012年。
リースはカーターと共にカフェに来ていた。
カーターはリースに対して大切なのは信頼であり、信頼無くし
て良い関係は結べない事を語る。カーターはあなたたち二人
の事は信用している事を告げ、信じられないのは寧ろ職場の
連中であり、誰が味方なのか分からなくなっているという。
特に向かいに座っている刑事(ファスコ)は確実に腐っている
と語る。そろそろリースに一連のカラクりを教えて欲しいこと
を告げると、突然リースはこの件を一緒にやるか?と問う。
すると突然リースは後ろに座っている男女のカップルについて
これから事件が起こる事を告げ、それを止めるようカーターに
語る。浮気していた男の元に正妻が現れると、銃を片手に
夫を撃とうとするのをカーターが止める。
君が加害者を掴まえて、オレはろくでなしを守るのだという
リース。最強のチームだと語る。
そんな中、フィンチから新たな番号をマシンが割り出したと
電話が鳴る。

ファスコは町のチンピラを逮捕すると尋問を行う。
そこにHRのメンバーの一人、リンチが現れると、チンピラ
に対して上納金を出せと脅す。組織に渡す金をこちらに回すの
だとし、時代は変わったのだと語る。上納金の在処を吐かせる
と、リンチはファスコに対して金を回収してこいと命令する。

フィンチの逢うリース。
先ほどの会話でカーターはファスコを不審に思っていることを
告げ、我々の指示でHRに潜入している事をそろそろ教えた方が
良いのではないかという。しかし事実を知るものが増えると
寧ろファスコの危険が増すとしてリースはそれに待ったを掛ける。
なんだかんだ言ってファスコを買っているんだなというフィンチ
にリースは、彼は使えるからなと語る。

マシンが割り出した番号は、トミー・クレイ
クイーンズ在住、妻はジョイスで結婚して10年。9歳の子供
が居て前科無し。アメフトシーズン以外の時には教会にも
熱心に通っている人物だという。特に狙われる要素は無いのでは
ないかと語ると、フィンチは彼の職業に問題がありそうだと語る。
彼はグレイリング警備会社に勤務し、金品などを輸送している
仕事だという。リースに対して見習いとして会社に勤務するよう
語る。

この会社が物品を回収する際三名のチームで動くという。
ドライバーには20年勤務のマリー・ラングストン
トミーはクライアントから物を受け取り回収して車に運ぶ運搬
役。リースは護衛役として働くのだという。
輸送強奪の73%は運搬係が不在の間、護衛が襲われているのだ
と語り、フィンチは護衛車を尾行している不審な車がないか
監視していると告げる。
リースはトミーたちと会話する中で、彼らも積み荷が何かは
知らされていない事を語る。

2010年
スノウアリシア指示の元、中東で拷問をしていたリースたち。
もうすぐ口を割りそうだという際に、スノウたちは次は中国
任務をするよう告げる。ある物が制御不能になっていて、最優先
事項だという。無くした物を取り戻すというミッシュンで、
アメリカ政府が、スタックスネットというウィルスを作成。
それはイランの核開発を防ぐために作らせたものだが、中国の
核開発防止にも使用される予定だったという。しかしペンタゴン
の何者かがソースコードの入ったパソコンを中国企業に渡して
しまったのだという。中国としてはウィルス駆除の為にそのコード
を研究したり、またコードを変えて逆にアメリカ政府に攻撃を
仕掛けてくるかもしれないとのこと。
外交官という名目で北京に飛んで2週間で情報収集して、そし
て取り戻すのだと語るが、リースは今すぐジェシカの元に行きたい
為にそれを拒否しようとする。しかしスノウからはこの仕事が
終われば長い休暇を与える事を告げ、"パッケージを回収"したら
スタントンを退場させろという。彼女はヒスボラとの仲介者と
接触してこちらの情報を金で流出させているのだという。
退場とはすなわち殺害命令だった。
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リースが子供を助けるために警察が保護していたモレッティ
の情報を売ったことで、カーターはリースのやり方にはついて
いけないと考え暫く疎遠な関係が続いていたが、リースが
カーターの息子のことを命がけで助けたことで再び信頼関係
を取り戻す。そんな状況の中、マシンがはじき出したのは
警備会社に勤務するマジメな男性・トミーだった。
仕事がら金銭目的で輸送車を襲うのではないかとされ、
敵の動きを監視する。一方で、CIAのスノーたちは徐々に
リースの動きを察知して近づいてくる。

色んな所で物語が回ってるので目まぐるしいものがあった。
特にリースの過去について、2010年当時の元妻・ジェシカ
とのやりとりと彼が就いた任務での出来事を通して、彼が
CIA・スノウに対して不信感を抱くのに十分な過去のエピソード
が存在したと思う。

スノーが核心でも有るリースに近づいてくる動きというのは
常に不気味なものであり、リースの能力を考えると、
スノーら特殊部隊のものたちもある意味容易に片付けられ
ないものがあるのだろうし、どう処理していくのか気になる
ものが有った。

また警察内部の汚職組織であるHRのことを調査させている
ファスコに対して、カーターの親子関係と同じようにして
息子のリーが悪党達に狙われてしまうのではないかとする
恐怖心が存在するので、各々のキャラクターが危機に晒されて
いてドラマは息もつかせないものが有った。

ドラマとして一番嬉しかったのはやはりリースとファスコの
関係が随分と信頼関係を結んだと言えるほどに成長している
こと。そしてカーターとの関係も息子を助けたことで
盤石の関係を築けていると思うし、チームとしての存在が
上手く団結心を固めていくように出来ているところが
良かった。
今まで助けてばかりのリースだったけど、ようやくファスコ
によって助けられたことで、頼りになるということが示せた
し、何よりもHRの一人・リンチをファスコが撃ったことは
スッキリとする流れだったね。正直こんな初老のオッサンが
牛耳っているというのもちょっと違和感が有ったし、
イライアスが捕まって資金源を失っているとするけど、何を
そんなに金を使うことがあるんだ?って感じにも思えて
ホント邪魔な存在だなと思うところが有ったのでその一人を
倒せたのは良かったと思う。

またリースが2010年当時コンビを組んでいたカーラが生きて
いたこと。リースを撃った後に、実は自分たちが攻撃
ターゲットにされていて、目的はないまま中国に送り込まれて
処分されようとしていたと知った時には、カーラもまた
スノウに対する不信感は相当抱いていそう。
リースがその後北朝鮮の反体制派に助けてもらっていたという
辺りがまた凄い感じだけどね。

肝心の事件は展開が七転八倒した。
輸送車内でトミーが携帯を使っていたので怪しいなと思ったら、
輸送車が爆発横転。トミー本人は大丈夫だったのか。
カフェのウェイトレスがダイヤのブレスレットをしていたけど、
犯罪者ってこういうところ、抜けているところが有るんだろうね。
トミーが犯罪者仲間を裏切ったり、そして最後に展開が反転して
いくけど、この女性も一人でプラチナを売って逃げられると思った
のだろうか?

・UNLKE feat. Richard AshcroftのLonely Soul

ジョン・リース(Jim Caviezel) 元兵士、恋人ジェシカを失う
ハロルド・フィンチ(Michael Emerson) 犯罪防止システム開発者
ジョス・カーター(Taraji P. Henson)刑事
ライオネル・ファスコ(Kevin Chapman) 腐れ刑事、情報屋

ネイサン・イングラム (Brett Cullen) フィンチの元仲間
ウィル・イングラム (Michael Stahl-David) ネイサンの息子、元医師
カール・イライアス (Enrico Colantoni) 携帯電話の相手
パトリック・シモンズ (Robert John Burke) 捜査官、違法
ジャンニ・モレッティ (Mark Margolis) マフィアのドン、カールの実父
パトリック・シモンズ (Robert John Burke) HRの一人

トミー・クレイ (Pablo Schreiber) クイーンズ在住、グレイリング警備
マーク・スノウ (Michael Kelly) CIA捜査官、リースの元上司
マリー・ラングストン (Lenny Venito) グレイリング警備・運転手
アリシア・コーウィン (Elizabeth Marvel) 国家安全保障会議の元メンバー
リンチ (Michael Mulheren) HR、フィンチの上司
アシュレイ (Virginia Kull) ダイナーのウェイトレス
ジェシカ・アーント (Susan Misner) Jessica Arndt リースの元妻
カーラ・スタントン (Annie Parisse) リースの元相棒
ジョイス・クレイ (Gretchen Hall) トミーの妻、子供一人
タイレル・エバンス (Darien Sills-Evans) CIA捜査官、スノウの相棒
リー・ファスコ (Sean McCarthy) ファスコの子供
--- (John Rue) Robbery Homicide Detective
--- (Laurence Mason) Doctor
ドリー・ミルズ (Briana Carlson-Goodman)
--- (Gerardo Rodriguez) Drug Dealer
--- (Terence Schappert) Team Leader
--- (Tony Cheng) Ordos Victim
--- (Meg Carriero) Waitress
--- (Alex Kruz) Ordos Alpha Team Member

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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