パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット
(Person of Interest、アメリカCBS)

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May 10, 2012
第22話 真実を追う者 No Good Deed

脚本/David Slack
監督/Stephen Williams
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2009年ネイサンとフィンチはいよいよマシンを開発を終えて
明日政府にマシンの引き渡しをすることになっていた。
しかしフィンチは渡す直前までマシンは稼働しておきたい事を
語るが、ネイサンは寧ろ自分は早くマシンを手放してホッとした
い事を語る。キリもなく数字が割り出されることに焦りを見せる
が、フィンチはここまで数値が多いとどこかで助けるべき対象
者の線引きが必要だという。しかしネイサンは無用な命など
この世にはない事を告げる。ネイサンはフィンチが話題にも
ならないがこれほどのシステムを開発したことに頭が下がる思い
である事を語る。ネイサンは仕事が終わったら、他人の人生を
見守るだけでなく少しは自分の人生の為につかうべきだと語る。

2012年、リースは相変わらずフィンチの事を探る。
特にリースが気になっていたのはフィンチがどのようにして
数字を手に入れているのかという事だった。
そんな尾行の最中にリースの元にファスコからの電話があり、
HRを潰すことが出来そうだという。来週にシモンズと一緒に
HRの幹部連中と遭うことになっているのだという。しかしリース
は今は任務中なのでまた後で話を聞くと語り電話を切る。
ファスコが電話している姿を見てカーターに不審な顔をして
ファスコの様子を監視していた。その視線に気が付くファスコ。

フィンチは携帯で連絡を受けた後、公衆電話を使ってその
番号に電話すると、音声アナウンスで数字が送られてくるのを
知る。それを受けるとフィンチは今マシンから数字が送られて
来たのでオフィスに来るようリースに電話する。

数字が割り出したのは、ヘンリー・ペック(33歳)タートルベイ
で独身・一人暮らしをしているという。公認証券アナリストで
ディッカーノースアソシエイトという小さな金融会社の証券コンサル
タントをしているという。しかしペックはとてもセキュリティ
に用心深く、彼の携帯・メール、口座情報のどれにもアクセス
する事が出来ないという。秘密主義で孤独といえばフィンチと
そっくりじゃないかというリース。リースはフィンチに対して
そろそろマシンがどのようにして数字を送ってくるのか話しても
良い頃ではないかとし、マシンが検知したとする時に君はここ
には居なかったと語る。巧妙な仕掛けがしていることは想像に
堅くなく、どうやってコンタクトをしているのかと問う。フィンチ
の身に何かあれば跡を継ぐものが必要だろうとするが、フィンチ
は既にその辺は手を打ってあるので心配は無用だと語る。

リースはペックのオフィスを監視してて居た。
フィンチは彼の会社のファイアウォールはまるで突破できそうに
ないという。リースも無線の電波を探しているが一切引っかから
ないとのこと。金融会社は大抵スピードを要するのでインター
ネットハブに近いオフィスを選ぶのだという。無線が駄目ならば
古い手を使おうとして、リースはペックがオフィスの外に出る
所に盗聴器を仕掛ける
ペックはアリシアという人物と電話していた。
しかしすぐにペックのオフィスのものがやってくると、携帯
電話の消去を求めてくる。フィンチによると政府高官が国外に
出るときに使うような手順だと告げ、民間がそのようなことを
するとは初めて知ったという。

リースは自分の魅力でオフィスに入るとするが、受付嬢は
リースが偽造した名前を見てアポイントがないので面会させら
れないとして警戒心をとる。リースは受付嬢がテーブルの下
からリースに向けて45口径の銃を向けていること。厳重な警備
と鍵がオフィスにしていることからあっさりと退散する。
しかしリースはこれは、A Sensitive Compartmented Informati
on Facility (SCIF)によるオフィスだとして、国家機密のデータ
を守る秘密の機関だという。しかもペックは非公式の諜報員
ありスパイをどうスパイするのか?と問う。
フィンチは有線を使う手を思いついた事を告げ、カメラとレシー
バーをコーヒーメーカーの中に隠しておくと告げる。
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リースはフィンチがどのような方法でマシンとコンタクトを
取り数字を得ているのか調べる為に、フィンチを尾行する。
フィンチは携帯電話を見た後、公衆電話に電話するとそこで
どこからか番号を得ている事が分かる。
そんな状況の中、ファスコからリースに連絡が有り、HRを
つぶせるチャンスが3日後にあると言われる。

いよいよシーズン1のラス前のエピソードということで、マシン
に対する謎に迫るものがあり、それを知ったものたちの末路
というものが描かれた。
今回リースたちが守る人物もまたアメリカの国の為にデータを
守る秘密機関の諜報員の一人であり、刑事物ドラマの中でも
よく有る形の被害者で、"君は多くの情報に精通しすぎた"と
ばかりに同じ国家のマシンを操る機関のものたちに暗殺されそう
になるというのだから、なんとも皮肉だ。

流れを見ていると、フィンチはペックが狙われている理由に
いち早く気が付いていたけど、正直最初は何のことか
分からなかった。ペック自身は、自分が分析した書類を元に秘密
作戦を決行した6件の案件でいずれも自分が報告したものとは違う
人物が書き加えられているということで、どういう事なのかを調べ
ていたという人物で、その流れからマシンがあると考えるところは
ちょっと違和感があったけど、そんな国のためにテロの脅威を調査
している人物が狙われてしまうというのがまさに不条理さを表していた。

過去の映像もふんだんに盛り込まれていて、マシンの開発が
終わりマシンを手渡す前日の様子が描かれていた。

今回のドラマを見るとマシンを止める2度のチャンスがあることが
分かる。フィンチ自身は、今日システムをシャットダウンさせれば
二度と止めることは出来ないとしていたけど、前日に1度目のチャンス
が有り、政府に搬入するまでは輸送過程も含めて10日間あると
語っていた。

ドラマ当初はフィンチと共にマシンを共同開発していたソフト屋
のネイサンが怪しい人物だと思っていたのだけど、彼の行動を
見ると、寧ろマシンの能力に関してあまりの性能の高さと人権を
無視した全国民監視システムに対する不信感に怯えている感じ
で、バックドアを作って逃げ道を作ろうとしていた感じだし、
悪い人物ではなかったということなのか。

アリシアが国家安全保障会議の元メンバーであり、ネイサンと
マシンの引き渡しに関して話合いをしていたけど、マシンに
ついて知っている人物がネイサンは8名だとしたのに対して
アリシアは一人多いことを指摘している当たりの数字のズレが
気になるね。ネイサンとしてはバックドアをこの一人に託している
というところなのか。それともフィンチのことを守る為にフィンチを
数に入れていないで報告していたのだろうか?
アリシアが今回のラストで、ペックとフィンチが会話しているシーンを
盗撮していたので、アリシア自身もフィンチが開発したということを
知らないのではないかという感じ。

これからはこの8人を征伐する為の戦いが始まるのかな。
それともマシンを壊す為に行動を起こしていくのか。
8人の人物かは分からないけど、今回ペックが連絡をしていたのが
ギボンズというNSAの男と、アリシアの父・テッドだった。アリシアも
8人の1人だろうし、知っているものたちの間でもこのような内紛に
近い状況が起きているというのだろうか?

色んな単語も飛び出した。

シビランス(Sibilance)という単語がとりわけ目立ったもの
だったけど、アメリカ政府としては、このマシン以外にも
911の後にシステム開発をしており、トレイルブレイザー、TIA、
ステラウィンドなど開発させていたことがわかる。

またデータ自体はNSAが管理していて、ペックはNSAが取り込む
のと同量のデータを盗んでいる人物がいるとの事だけど、これは
フィンチの事を差しているのだろうね。

ファスコが好奇心の旺盛じゃなくてラッキーだったとする辺り
は相変わらずファスコの性格を表していて笑えるし、ファスコ
とは対象的なペックやフィンチ、そしてリースのような知りたが
り屋たちにとっては、如何に危険な情報なのかということを
示していて面白いね。知らぬが仏とはまさにこのことなのかも。

フィンチに恋人がいた事が判明し、4年間過ごしていたこと。
たった4日の人もいると言っていたのは、リースの事を差して
いたのか?

「本当に知る価値のある謎は人の心だと思う。」
フィンチがペックに語ったことだけど、まさにマシン自身は悪くなく
使っている人物が悪いんだよな。
この辺は、今週の安堂ロイド 〜A.I. knows LOVE?〜の7話と
だだかぶりでした。

こうしてみるとHRの存在がまた可愛くなってくるけど、二つの
案件を担当していかねばならないところは大変だね。
流れからするとHRを操っているのも8人の一人だったりすると
一挙に片付くのだけど。

そして今回はなんと言ってもリースの相手は国家が育成した
殺し屋エリートチーム・ISA(極秘諜報部隊)だとしていたけど、
闇の人たちの戦いだしプロ中のプロ同士の対決ということで
迫力があった。


・David BowieのI'm Afraid of Americans

■検索用キーワード

・自分でアップグレードして修正するんだ。今夜を最後に誰も変更は出来ない。
・どんなエクスプロイトも危険を招くもの。どんな小さな穴も洪水を起こす。

ジョン・リース(Jim Caviezel) 元兵士、恋人ジェシカを失う
ハロルド・フィンチ(Michael Emerson) 犯罪防止システム開発者
ジョス・カーター(Taraji P. Henson)刑事
ライオネル・ファスコ(Kevin Chapman) 腐れ刑事、情報屋

ネイサン・イングラム (Brett Cullen) フィンチの元仲間
ウィル・イングラム (Michael Stahl-David) ネイサンの息子、元医師
カール・イライアス (Enrico Colantoni) 携帯電話の相手
パトリック・シモンズ (Robert John Burke) 捜査官、違法
ジャンニ・モレッティ (Mark Margolis) マフィアのドン、カールの実父
パトリック・シモンズ (Robert John Burke) HRの一人

ヘンリー・L・ペック (Jacob Pitts) 33歳、諜報員SCIF
アリシア・コーウィン (Elizabeth Marvel) 国家安全保障会議の元メンバー
グレース・ヘンドリックス (Carrie Preston) フィンチの元婚約者・画家
--- (Jay O. Sanders) Pennsylvania Two
フォックス (Marc Menchaca) リースとペックの家で格闘した
レイモンド・ターニー (Al Sapienza) 刑事
エド・ジョンソン (Andrew Weems) SCIF上司、ペックを首にした男
キャリー・ヘイル (Kate Bond) SCIF受付
--- (Kelvin McGrue) NYPD Uniform
--- (Kevin Nagle) NYPD Uniform
--- (Brett Anderson) Vendor
--- (Takako Haywood) Detective
--- (Greg Sammis) Pedestrian
セオドア・J・ギボンズ () NSA、ペックが連絡を取っていた人物
カールソン () テロリスト
ハッサン・アミール ()
チェン () ペックのアパートの管理人
テッド () アリシアの父


評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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