特殊能力捜査官ペインキラー・ジェーン
Painkiller Jane (2007)

製作/ジル・グラント


第2話 おもちゃの兵隊
Toy Soldiers

脚本/Lawrence Hertzog 監督/Michael Robison
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陸軍兵器庫に何者かが侵入する。すぐにガードの兵士が侵入者
に向けて発砲する。手応えを感じたものの何故か現場に遺体が
無い。
ジェーンはアンドレに呼ばれると今回の標的が告げられる。
軍の弾薬を盗もうとした男。監視カメラの映像を見ると
撃たれているのに死亡していない事に驚くと共に、現場には
一滴の血も流れておらず、ニューロ以外の何者でもないという。
過去に同様の事件が二件有り、アンドレの予測したところでは
武器か監視装置を狙って犯行を繰り返しているという。
2週間前に現れた男性は、ファーリントン建設に侵入した事が
発覚しており、WCビルの設計会社であることから、3日後の
オープンの為の式典に大統領が来ることを狙って犯行に及ぶ
のではないかと推測する。
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今回のニューロは遺体を蘇らせる能力が有り、自由に操ること
が出来るというもの。

全員が大統領を狙った犯行だと目星を付ける中で、ジェーン
だけは、スポーツ用品を盗み出したり、アルバートという老人
が墓場から消えたことから、目的は別にあると考える。

しかしこのドラマ、政府公認ではあるけど非公開組織であり
FBIなどもその存在を知らないという設定上、あらゆる意味で
回りくどい展開が続く。情報を得るにもいちいちハッキング
しなければならないし、FBIに対して何ら発言権も無いもの
だから、大統領を狙っていると訴えても結局は自分たちが
警護しなければならない。それ以前に今回の件の場合、彼らが
銃を持ち歩いて式典の近くに彷徨いていれば、本物のFBIや
警備たちに捕まらないか?

冒頭からよく分からない展開。
死亡者を操るには有る程度近くにいなければならない筈なのに
陸軍の兵器庫にはどうやって操っていけたのだ?

アルバートの経歴を辿っていくと最後に庭師として雇われた
家庭はデイビース家と言うこともあり、何ら関係があるのでは
無いかと探る。
この家の息子は軍事ジオラママニアで、友達もなく唯一の友達
はアルバートだったとのこと。

ニューロの存在が分かってからがまた無駄に長かった気がする。
子供を傷つけずに捕まえようとした為なのか、ジェーンも
捕まり首にナイフを突き立てられる。ジェーンに治癒能力が
有って良かった。
アンドレは無情にもジェーンを貫通させて銃弾を子供に打ち
抜いた。

このドラマ、演出的に好き嫌いが分かれると思うが、ジェーン
自身の心情やら状況を深く掘り下げようとしているところが
あるね。ドラマと言うよりも映画っぽい演出。特にジェーン
自身のナレーションで進む事もあって、そんな傾向が強い様に
思う。治癒の能力について考察したり、自分自身がニューロ
の子供のように孤独であったりすることを訴えたりするところ
は、新しい試みなのかも知れない。

ジェーン・バスコ ……… Kristanna Loken 元DEA(麻薬取締局)捜査官
アンドレ・マクブライド ……… Rob Stewart 政府の要請で秘密チームを結成
コナー・キング ……… Noah Danby バリア分署の戦術対応班
ライリー・ジェンセン ……… Sean O. Roberts 通信、セキュリティー担当の頭脳派
モーリーン・バウワーズ ……… Alaina Kalanj ジェーンと同じく、かつてDEAに所属
セス・カーペンター ……… Stephen Lobo チームドクター
ジョー・ウォーターマン ……… Nathaniel DeVeaux 元地下鉄職員

若い頃のジェーン (Tiera Skovbye)
Mr.バスコ (Bruce Dawson) ジェーンの父
アマンダ・ワース (Melanie Papalia) 隣人
ルーク (Michael Edwards)
エリック (Stefan Thordarson)
エレン・デイビース (Ingrid Tesch) エリックの母
ジェームズ・デイビース(Bill Marchant) エリックの父。
アルバート・モーリー (William Gardiner) 庭師。遺体

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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