特殊能力捜査官ペインキラー・ジェーン
Painkiller Jane (2007)

製作/ジル・グラント


第5話 幻覚と現実
Nothing to Fear But Fear Itself

脚本/Lawrence Hertzog 監督/Matthew Hastings
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豪邸の中で女性が休んでいた所、壁から血が流れ落ちる幻覚を
見て怯え出す。外で待機していたFBIの職員たちは中での騒ぎ
を聞きつけ集まってくる。
ここは4年前にFBIが証人保護施設として購入した場所だった。
しかし何度もハプニングが起こり、証人数名が神経衰弱を起こ
していたのである。しかし不思議なことに屋敷を出た途端に
症状は回復する。モアランド上院議員はその報告を受け、
FBIがマインドコントロールをしているのではないかと非難。

それを聞いたアンドレら組織の者達はニューロの存在を疑う。
ニューロの仕業ならば必ず近くに人が居るはずだとして、屋敷
の周辺も警備する中、屋敷の内部を調べていたジェーンは幻覚
を見て恐れた表情を見せる。アンドレは何か意味のある光景
だったのではないかとしてジェーンに話しを聞こうとするも、
彼女は話すことを拒否。それならばとしてアンドレはジェーン
を現場から外す。
そんな中セキュリティを仕掛けて侵入者の存在を追っていた
ライリーは衛星で侵入者を撮影する事に成功する。
写真に映っていたのはアナ・ロブソンという女性。アナの
夫・カールは過去に車を盗んだ罪でつかまったことがある。
そんな中、実際にアナが屋敷に侵入し捕まる。彼女は夫のカー
ルがFBIにこの施設に連れてこられて以来、出てきていないと
して彼の消息を追っていた。
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屋敷に踏み込む者達は次々と各々が持つ最も恐れる映像を見始
める。それはニューロの仕業なのか?

相変わらずニューロの存在は一貫性を持っていない。
今回は近くに居るのではなく、ニューロの能力が家に乗り移る
という身勝手なルールの変更によって、この世には居ないが
電気を使った人間がニューロの能力に惑わされるという展開を
用意した。しかも地下室に通じる電気回路だけが幻覚を見ると
いう縛りがある中で、事件を解決に導いていく。

興味深いのは幻覚の中でジェーンの母親との関係が描かれて
いる点か。
ジェーンが恐れているのは母親から嫌われている事だったの
だろうか?
ジェーンの存在を赤ちゃんの頃から怪物だったという酷い母親
だったが、その怪物たる所以は何処にあるんだろうね。

アンドレもまた幻想を見る。
彼は兵士時代に部下達を率いて、部下を死なせてしまう事に
恐れ抱いていた。上司として上に立つ者の悩みだと言っていた
が、意外と部下のことが気になっているだね。

他にもモーリーンやコナーも幻覚を見ていたが何だかはっきり
とは描かれず。しかしコナーはその中で見た事を頼りに、
過去に関わり合いのあった刑事・ラッセル・キャンプの存在を
思いだし、カールの件を問いただす。

地下室に隠されていた尋問室。
こういう隠し部屋の存在ってアメリカのドラマは多いな。
昨日見た「ナンバーズ」の4話でもそんなシーンが有ったぞ。

ジェーン・バスコ ……… Kristanna Loken 元DEA(麻薬取締局)捜査官
アンドレ・マクブライド ……… Rob Stewart 政府の要請で秘密チームを結成
コナー・キング ……… Noah Danby バリア分署の戦術対応班
ライリー・ジェンセン ……… Sean O. Roberts 通信、セキュリティー担当の頭脳派
モーリーン・バウワーズ ……… Alaina Kalanj ジェーンと同じく、かつてDEAに所属
セス・カーペンター ……… Stephen Lobo チームドクター
ジョー・ウォーターマン ……… Nathaniel DeVeaux 元地下鉄職員

ラッセル・キャンプ (Ken Tremblett) FBI。拷問で容疑者殺害
アナ・ロブソン (Anne Marie DeLuise) カールの妻
ローラ・デイ (Beatrice Sallis)
ジェーンの母 (Dana McLoughlin)
ディーキンス (Michael Jonsson)
ポーター (Donovan Cerminara)
ホプキンス (Reese Alexander)
マイケル・バーガ(Ryan Ennis)

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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