特殊能力捜査官ペインキラー・ジェーン Painkiller Jane (2007) 製作／ジル・グラント

第9話 炎の裁き Trial by Fire

脚本／Lawrence Hertzog 監督／J.B. Sugar
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6件もの連続放火を働き世間を賑わせていた犯人がついに捕ま
る。法廷の証言台に立つ警察官は当時の状況を克明に語り出す。
現場にいる被告が逃げる姿を見て足に発砲し捕まえたという。
6件目の被害者になったのはサミュエルズ邸。
不思議なことに出火元がトイレという珍しいケースで、出火
原因については判明していないという。しかし焼け焦げた人間
がトイレに居たことからそれが出火元になったという。
なんと被告台に立つのは、元警察官で前科のある男性・コナー
・キングだった。
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ニューロを追い掛けているコナーが容疑者として捕まってしま
い法廷に立たされる。世間ではニューロの存在など認知されて
居ない中、果たして彼の無実を証明することが出来るのか。

ちょっとこれまでとは違った毛色の内容でとても面白かった。
しかもコナーの前歴が怪しく、見方によっては彼自身が引き起
こしたものと見えない事もない点がドラマとして面白く映る。

ニューロを追い掛けているジェーンらの事はあくまで秘密組織
という事もあり、公表できないのが辛いところ。
裁判を見守るアンドレの上司・ジェラルドなどもコナーが無実
だという事を知ってはいるが、問題は陪審員にどう説明すれば
良いのかという事。犯人は超能力で火を付ける人間と言っても
とても信じてもらえる者ではない。

世間的に注目されている事件だけ有ってもみ消すことも出来ず、
黙って見守るしかないのか。

コナーの前歴を語るために元警察官の同僚・コールが法廷に
呼び出される。しかし直前に彼に接触し、事実を語れば殺す
として脅しのためにジェーンを撃ち殺すシーンを見せつける
辺りは良くできているね。しかし今回のジェーンは、二度も
銃で撃たれたし、火傷まで負って体は相当辛いのではないか。

突然検察側の証言として倉庫管理人が出てきてコナーが二年前
から倉庫を借りてそこに放火のための道具を隠している事を
証言してしまう。完全に偽証。しかもそれを行っているのが
アンドレの上司でありコナーの弁護人という所が恐ろしい。
完全にコナーに罪を着せて見殺しにする作戦。

組織のメンバーは本当の犯人を捕まえることに躍起になる。
ライリーが犯行のパターン性を掴もうとする。
大抵放火されているのは、二階建てで青い外壁であり、州の間道
の入り口から1.6km以内の物件。しかも裏通りに車庫が有る家を
襲っている。しかし6件目に関してだけはその条件が当てはまら
ない。
規則性を探っていたわけだが、結局これらは真実をもみ消すた
めの罠であり、問題は6件目であるサミュエルズ家の人間を
狙ったものだとして捜査を始める。

サミュエルズの夫が浮気をしていた事。更に妻が焼け死ぬ直前に
保険金をかけていた事から夫の犯行だと分かる。
最後は法廷でスコットが放火したシーンが凄かった。
スコットの目は海外ドラマ「HEROES」のマヤみたいになって
いたな。

ジェーン・バスコ ……… Kristanna Loken 元DEA（麻薬取締局）捜査官
アンドレ・マクブライド ……… Rob Stewart 政府の要請で秘密チームを結成
コナー・キング ……… Noah Danby バリア分署の戦術対応班
ライリー・ジェンセン ……… Sean O. Roberts 通信、セキュリティー担当の頭脳派
モーリーン・バウワーズ ……… Alaina Kalanj ジェーンと同じく、かつてＤＥＡに所属
セス・カーペンター ……… Stephen Lobo チームドクター
ジョー・ウォーターマン ……… Nathaniel DeVeaux 元地下鉄職員

スコット・サミュエルズ (Mark Pawson) ニューロ。被害者を装う
ジェラルド・モーガン (Garwin Sanford) アンドレの顧問
レイ・スタンリー (Vincent Gale) コナーの弁護人
バックナー (Judith Maxie) 裁判官
ビル・コール (Scott E. Miller) 元コナーの同僚
エリッチ・サンダース (Gary Jones) 博士
ラルフ・ビートル (Michael Roberds) 倉庫経営者
エレン・ドレイク (Ildiko Ferenczi) スコットの不倫相手

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)