リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線 Rizzoli & Isles 元内科医の人気女流ミステリー作家テス・ジェリッツェンの 小説を原作に、30代 独身女性のユーモラスでリアルな姿をス パイスにして描かれる犯罪サスペンスドラマ。 http://www9.nhk.or.jp/kaigai/rizzoli/

Jul. 19, 2010
第3話 悪魔祓い Sympathy for the Devil

脚本／Joel Fields 監督／Roxann Dawson
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ストリートでスケボーをする少年。
前から突然黒い車が道をふさぐようにして止まると、少年は
その車の窓をのぞき込む。

アンジェラは娘のジェーンの誕生日のプレゼントにドレスを
買いに来る。母に言われるままドレスを着ると、まるで農家の
奥さんみたいだと呟く。ジェーンは誕生日はもう先月だったの
だからドレスなど要らないとするが、服が決まるまでは決して
帰さないと言われ仕方なく付き合う。黒いドレスは女性の必需品
だとして着せられるが、私は例外であり、黒いドレスなどなく
ても生きていけるという。第一何処に着ていくのか?と問い、
コンサートホールで起きた殺人事件に着ていけとでも言うのか
と皮肉る。どうせクローゼットの肥やしになると呟く中、フロスト
から殺人事件の報告が入る。黒いドレスを購入する事になり、
現場へとやってくる。

被害者は子供だった。
既にグラントはマスコミ対応をしており、アイルズも検視のため
現場に来ていた。外傷はなく、切創、銃創も暴行の形跡も無い
という。学生証から被害者はマティアス・セナ(15歳)だと判明
する。グラントがやってくると死因は何かと尋ねる。アイルズ
は解剖してみないことには分からないとして、推測でモノを
語るのを嫌っていた。アイルズはグラントを嫌い、ごますりやろう
だと呟くが、グラントからゴミ箱の下を調べてみろと言われ、
被害者のモノだと思われるスケードボードが有る事に気がつく。

被害者の母・ベアトリスは息子の死の知らせを聞いて遺体安置
所へとやってくる。子供の遺体と面会すると涙して崩れる母親。
夕べから帰らず、5年前に離婚した夫・マルコムにも電話したが
来ていないと言われたという。マルコムとは今でも親権争いを
しているとのこと。ベアトリスはスケートボードに関して、
何度も辞めろと話していたとし、悪魔に取り憑かれていたという。
息子がおかしくなったのは、ボード仲間と知り有ってからだと
告げる。

ジェーンはフロストにカーボヴェルデとはどんな国なのか?と
尋ねる。フロストは僕が黒人だからそういう質問をしたのか?と
問う。白人の女刑事が逮捕したギャングにあまり信用されない
のと一緒だというジェーン。被害者はカーボヴェルデ出身で
有り、フロストによると独特の島国文化が有るという。当人達
は特に黒人という事を意識していないとの事だった。
被害者は成績優秀だった。近所にいる性犯罪者リストを探り、
地元のギャングと悪魔崇拝の線を調べようという。

一方コーサックは近くのカフェにいた。
ジェーンは彼に逢いに行くと、オライリー事件の証言をまとめて
いるのだという。しかしコーサックの目当てが店主のスーに有る
事は明らかだった。コーサックによると最近の陪審員はテレビ
の見過ぎで、最後に必ず判決が翻ると思っているのだという。
ジェーンはコーサックに家庭裁判所にコネが有るか?と問い、
マティアスの親権の裁判の事を調べて欲しいと頼む。

ジェーンはアイルズの元に行く。
被害者は肺が鬱血しているがそれ以外の臓器に異常はないと
いう。爪には毒物中毒を示すミーズ線が出ているとのこと。
また点状出血から窒息死の可能性も排除できないが、気道閉塞
や絞殺の可能性は無いとのこと。とりあえずミーズ線が出やすい
毒物のヒ素と重金属系の検査を行うという。
アイルズはグラントが格好良い事を告げると、ジェーンはそれを
否定。アイツはシスター全員を取り込んでいたとし、私の事
をカノーリ大好き"オデブのリゾーリ"と呼んでいたと告げる。
アイルズはあなた学生の時に太っていたのか?と問うが、アスリ
ート体型だったのだという。アイルズの学生のあだ名は?と
尋ねると、"根暗のモーラ"だとし、一応韻は踏んでいるのだと
いう。そんな中体内からは蝋燭のロウと焼けた羽毛らしきモノ
が出て来たとの事だった。やはり悪魔払いが何か関係しているのか。

被害者の母・ベアトリスが通うシダディ教会のトップ、
オソリオ・コクー神父(本名:レドナルド・ペリー)を調べる。
何度も暴行や強盗、詐欺容疑で捕まっている人物だという。
コクー神父によると悪魔払いなどしておらず、清めの儀式なら
ばした事を認める。アイルズはポルトガル語でベアトリスと
何か会話していた。ジェーンは神父に儀式がマティアスを死に
至らしめたのではないか?と問うが、その証拠は無いのだろうと
告げる。悪魔の力は強靱だと言われる。

帰り道、ジェーンは神父の事を"嘘コク〜神父"だと揶揄する。
コクーとはカーボヴェルデで一番多い名字だという。
ポルトガル人の冒険家や奴隷たちによって作られた島・文化で
有る事を知る。彼らの特徴としてブーブーと呼ばれる衣装を
身につけていた。
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15歳の少年が殺害される。
しかし外傷もなく、殺されたとする証拠がなかなか見つからず
に居た。ジェーンは母親・ベアトリスが崇拝している教会の
悪魔払いが関係有るのではないかと疑い、その周辺を洗って
いると、突然ジェーンの元には警告するかのようにして、蛇が
送られてくる。事件がなかなか進展しない中、ジェーンは
被害者マティアスが紫の花を抱えている夢を見る。

事件よりも彼女の性格を示すやりとりの方がドラマとしては
興味深く描かれている。
もの凄くがさつで女性っぽさを嫌っている感じだけど、ドレス
に身を包むとまんざらでも無さそうだし、あれだけ嫌っている
グラントに対して、いざ正装で真面目に話し合っていると
気持ちを通わせるような方向性で話が進んでいく。
彼女の生育環境が女性らしさを奪ったのではないかという感じ
がするし、彼女が突っ張っているのも、男性社会での仕事柄
なのか、女性らしさに慣れていないって感じ。そして恋愛自体
にも慣れていないのだろうなと思わせる。

ギャング団が関与しているのではないかとする際に、アイルズ
に対して突然ヒップホップ調の言葉で、"Yo、先生さんYo〜"
と語る辺り笑えたし、神父の事を"嘘こく〜神父"だと揶揄したり
言葉遊びが過ぎるところも有った。

コーサックはポイントを抑えて仕事をしていたけど、あんまり
動き回る仕事をしてない。
今入れ込んでいる喫茶店の女性に尽きっきり。
殺人事件よりも26ドルのこそ泥を追うのか?と非難したり、
ウェイトレス保護プログラムで護衛中なのか?と呟く辺り、
リゾーリの面白さを堪能できた感じ。

事件自体は結局ジェーンが見た夢からの発想で、トリカブトが
使われた様子。そしてそれを栽培しているのが、父・マルコム
と再婚したアリシアだった事。嘘をついて自白させるところは、
「クローザー」ばりの展開。

グラントは今後も絡んでいくかに思われたけど、突然の栄転に
驚き。まぁジェーンが女性らしさを見せ始めてしまったら
ドラマとしてはあんまり成り立たないので時に見せる女性らしさ
が良いのだろうけどね。


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