リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線 Rizzoli & Isles 元内科医の人気女流ミステリー作家テス・ジェリッツェンの 小説を原作に、30代 独身女性のユーモラスでリアルな姿をス パイスにして描かれる犯罪サスペンスドラマ。 http://www9.nhk.or.jp/kaigai/rizzoli/

Aug. 9, 2010
第5話 名門一族 Money for Nothing

脚本／Dave Caplan、Joel Fields 監督／Nelson McCormick
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ジェーンとモーラは二人でランニングをしようとする中、
目の前の男女がイチャついているのを目にする。一目惚れを
信じるか?瞬間的に惹かれるのは単なるナルシシズムよと
モーラは告げ、人は好意を寄せる人間に好意を寄せるものだと
いう。
そんな中二人の元に遺体の連絡が入る。

遺体は水死体として発見されたとラスから聞かされる。
モーラは遺体を目にすると、知っている人物だという。
彼は私が大学時代・20歳の時に付き合っていたギャレット・フ
ェアフィールドの兄・アダム(42歳)だという。後頭部に傷が
有ったが、溺死体にはよく見られるもので漂流中に頭を
ぶつけるのだという。フェアフィールド家は名門一家で、
スコットランドには城を持ち、コッド岬には別荘があるという。

早速フェアフィールド家を訪れる。
フロストは豪邸の前に車のスパイカー・C8ラヴィオレットが
置かれている事に興奮する。エンジン出力は400馬力を搭載
したスポーツカーだった。モーラはギャレットは一流品を好んで
いたという。早速フェアフィールド家には警察が来る前に
ボストン市長の関係者も来ていた。街を動かす名家のネットワ
ークによって知らされたものだろうという。
室内にはメイフラワー号の積み荷の目録が額縁の中に入っている
のを目にするジェーン。更に名門家のバルタザール・フェアフィ
ールドの肖像画を目にする。彼がラムにワインを輸入して
財を築いたのだとするが、フロストは奴隷も売買していたのだと
して訴える。

そんな中、次男のサムナーの姿を見るとモーラは挨拶する。
主任検死官になった事をサムナーは聞いているとしてモーラが
来てくれた事に感謝を示す。アダムの妻・ジョスリンの事を
紹介する。アダムはセーリングをしに行った事を告げ、そこで
事故にあったであろう事を告げるジョスリンに対して、ジェーン
はまだ事故死と決まったわけではないと語る。セーリングに
使用していたヨットの特徴を教えて欲しいと告げ、殺人課は
不審死を捜査するのが鉄則であることを告げる。
ジョスリンに対して夫と最後にあったのは何時なのか?と尋ねる。
モーラはあくまで形式的な事だとしてフォローする中で、
夕べセーリングに行く前に逢ったのが最後だという。彼はいつ
もライフジャケットを着ていかない人だったとの事だった。

モーラたちはギャレットにも逢う。
色々と話を聞こうとすると、突然顧問弁護士のコルバーンが
やってきて、今後質問が有る際には文章にして提出して欲しい
という。ギャレットはチャリティパーティーの為に戻ったつもり
だったが、まさか兄が死ぬとは思わなかったと語る。
ジェーンは一刻も早く事情聴取する必要が有るとするが、モーラ
はそれを止め、今はそっとして置こうと告げる。ジェーンは
一体どういう事だとしてモーラの態度に不満を示す。こうして
いる間にも犯人は逃げてしまうと。

一方アンジェラは近所の住民を集めて、健康ドリンクを販売して
いた。この地球上で一番健康でハッピーに民族・ポリネシア人が
飲んでいるもので、その秘密はこのボトルの中に詰まっている
のだという。ジェーンの弟・フランキーは母がそんな胡散臭い
商売をしている事を知って止めに入る。コーサックは既に
そのドリンクを購入していた。アンジェラは私はポリネシア式
アンチエイジングライチフルーツジュースの正式販売員なのだ
とし、カーラ・タルーチの大腸炎がこれを飲んで治って以降
販売を始めたのだという。カーラはこの界隈で唯一振り込め
詐欺に引っかかった人物だとして、そんなものを販売するのは
辞める様告げる。しかし母は人生が変わる驚きを教えたいのだ
と語る。

ボストン港で名門・フェアフィールド家の長男の遺体が発見され
たとのニュースが報道される。ボストンを拠点として、多数の
企業を傘下に持ち、金融、慈善団体など多岐に渡る貢献をして
いた人物だという。

ジェーンは検視局にいるモーラの元に行くと、なんであいつらを
庇うのか?と問う。モーラは彼らを困らせたくないだけだとし
彼らは敵ではないと語る。フェアフィールド家はこの街を
築いた人たちだと言うと、ジェーンは私の祖父もこの街で
鉄工所で働いていた事を告げ、どんな人物でも優遇すべき事
ではないという。容疑者とハグする行為は見過ごせないことだと
告げる。しかしモーラはまだ死因の特定も終わっていないのだと
告げ、私は私の仕事をしているだけだと語る。呆れたジェーン
はモーラが死因を特定するのもアテにはならないので自分で
捜すと語り出て行く。
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名門フェアフィールド家の長男アダムが水死体として発見される。
次男はモーラと大学時代に付き合っていたギャレット。
三男は父の死後に会社を運営していたサムナーだと判明する。
事故か事件が分からない状況の中で捜査していると、アダムは
妻・ジョスリンとの関係も悪く離婚を考えていたであろう事
は聞かされるが・・・

ドラマはいわゆる主人公キャラの掘り下げ的エピソード。
モーラの元彼まで登場させ、ボストン市に多大な貢献をして
来たとするディアフィールド家の確執的エピソードを描いた
ものだった。

ドラマとしてはもう少し盛り上がっても良いんじゃないかと
思う所も有ったが、どうしても無理矢理金持ちと貧乏人を
対比させたようにしか思えずイマイチ盛り上がり欠けた部分
も多い。
初動捜査が大事なことも分かるが、死因の特定も分からない
状況の中で、可能性に触れつつも断定した捜査というのがどう
しても気になるし、モーラの様に相手を知るが故に捜査が
遅れてしまうようだと本末転倒だ。

これで本当に犯罪が立証できたのか?というオチだったし、
頭蓋骨の傷を見て凶器など特定できるのか?という流れも
有る。ヨットが見つかった際に、凶器から他殺だと断定する
以外の証拠が欲しいところだった。

金持ちと貧乏人の対比が行われた。
モーラとジェーンの価値観をぶつけさせたけれど、今回は
序盤で二人がケンカしたこともあって、コーサックやフロスト
の活躍も比重高く描かれた。

コーサックとジェーンが雑草組である事は何となく分かる
けど、フロストがモーラ側立場で語るというのもちょっと
違和感が有る。生で食べる牡蠣の事を鼻水だと称していた
コーサックの言動が目立ったけど、食文化の違いネタが
数多くの場面で見られた。やはり育ちは食文化の中で現れる
のだろうか。そういう意味では、怪しげなドリンクを売って
いるアンジェラの姿を見ると、今のジェーンが有るのも合点
が行く感じはするね。

刑事は基本的に雑草組が多い。
アメリカの兵士なども貧困層が多いという現実を考えると、
納得するものが有るけどね。モーラが富裕層だとする辺りは
ちょっぴり意外でも有ったかな。

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