リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線 Rizzoli & Isles 元内科医の人気女流ミステリー作家テス・ジェリッツェンの 小説を原作に、30代 独身女性のユーモラスでリアルな姿をス パイスにして描かれる犯罪サスペンスドラマ。 http://www9.nhk.or.jp/kaigai/rizzoli/

Aug. 23, 2010
第7話 デス・レース Born to Run

脚本／David Gould 監督／Matthew Penn
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ボストン・マサチューセッツマラソンが行われようとしていた。
ボストンにはこの日40万人の人手が会場に現れ、市民マラソン
に参加するランナーは3万8000人を越える。
テレビアンカーのサム・ロイドは、現地レポーターのトム・マ
ーティンと共にマラソンを実況中継する。

ジェーンはモーラと共にマラソンに参加する予定だったが、
モーラの姿が無く、店に居た弟のフランキーに彼女の姿を見な
かったか尋ねる。弟は警備の為にかり出された格好だった。
その店にはジェーンの美貌に惚れて近づいてくるロンドという
男性が居た。フランキーが過去に捕まえたことの有る人物だと
いう。ロンドはジェーンに対して良いネタが有るので、俺を
情報屋として雇わないか?という、ジェーンの事を"バニラちゃ
ん"と語る。
そんな中、モーラがやってくる。鴨の足かきのようなような
シューズを履いてくるモーラ。本当ならば裸足の方がストレスを
溜めにくいとして研究でも発表されているのだというが、ジェー
ンはあんたの不要なウンチクの方がストレスになると告げる。
モーラはジェーンにP.U.K.Eと書かれたTシャツで一緒に走ろう
と告げる。意味は"プロの手で浮かばれない子供達を援助しよう"
というメッセージが書かれたものだと言うが、略すると"ゲロ"
の意味だと語る。私はゲロゲロレディー・ガガの様な格好を
して走るのは嫌だというジェーン。すると突然モーラは涙し始め
る。それを見てこんな事で泣くのか?と問うと、扁桃体が涙腺
を刺激してコントロール出来ないだけだという。モーラは
心臓破りの丘は歩いても良いので、Tシャツだけは見せて
走って欲しいと頼む。ジェーンは交換条件として、今後現場で
赤茶色のシミを見つけたら分析前でも血というと約束してと
語る。
ジェーンは途中で足がつるはずだという弟と20ドルを掛ける
ジェーン。

いよいよスタートが近づく。
招待選手たちは既にスタートが始まっており、これから市民
ランナーたちのスタートだった。ランナーズハイは12マイル
くらいから起きるとし、エンドルフィンはオーガズムに似ている
のだという。
いよいよスターターの発砲が響くと一斉に3万人以上が順次
スタートし始める。

ジェーンの母・アンジェラはゴール地点付近でジェーンたちが
到着するのを待っていた。メガネをかけたリーさんに話しかける
中、父・フランキーは母のいいなりになって色々とサービス
する。

スタートして間もなく早くもジェーンは水ぶくれの足を気にし始
める。モーラは重心を前にして走るのがコツだという。
そんな中、目の前で男性が倒れているのを目にする。
ボランティアスタッフのクインという男性が、介抱しようと
していたが、ジェーンとモーラはそこに駆け寄ると応対する。
既に脈はなく、心臓発作かと思い蘇生しようとすると口の中から
血が出てくる。脇腹付近から射入口が見られ殺人だと判明する。
クインは規則に従い本部に報告すると言うが、今報告したら
集団パニックが起きるとして、ジェーンはそれを止める。
バッファロースカウトのモットーは、忠誠・助け合い、従順で
しょと告げこの事は口外せず処理するという。
モーラはかつて石投げの儀式で巡礼者が346名圧死した事故も
集団パニックが原因だったとウンチクを語る。しかし新たな
犠牲者を出したくないとの事も真理だった。

コーサックたちは署内で待機している中、コッサックは犬の
動画を見て癒される。ジェーンはそんなコーサックに連絡
するとマラソン大会中に殺しが起きた事を告げ、大人数が居る
ので救急車で外にも運び出せない事を告げる。現在スタート
から3マイルの地点に居る事を告げ、近くを走っていたが
銃声を聞いたモノも目撃者もなくサイレンサーが使用された
であろう事を告げる。一般ランナーなのでテロリストの犯行
とは考えづらく、特定の人物を狙う暗殺でも無いと告げる。至近
距離から撃たれて居る事を告げ、パニックを起こさない為にも
内々に処理したい事を告げる。フロストに防犯カメラの映像で
何か情報が無いか、そして被害者の情報を集める様告げる。

救護センターに大会委員のロン・ガーヴェイを呼ぶ。
一方コーサックは、殺人課・課長のカヴァナー警部補に報告
にいく。もし事実ならば州兵を導入し、大会も中止にしなければ
ならないとするが、集団パニックが起きると訴え、なんとか
自分たちのチームで犯人を見つけ出すという。
そんな中遺体はデイモン・ウォードだと判明する。
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マラソン大会中に突然一人、また一人と白人男性が殺害されて
いく。音もなく殺されていくこと。そして至近距離から撃たれて
いること。射入口の角度から、犯人はポーチの中に銃を潜めて
併走しながら射殺したのではないかと特定していく。

東京国際マラソンが有った日にまたタイムリーなネタのドラマが
放送されるな。相棒でもかつて劇場版で東京国際マラソンが
引用されるような事件を扱った事が有るけど、この群衆の中、
果たして事件が起きた際に、犯人を特定できるのかという感じの
エピソード。

最近このドラマの面白さがようやく分かってきた感じがする。
ちょっと男性キャラが弱いのがアレだけど、二人の女性達の
凸凹コンビのやりとりは気楽に見られるのが良いかも。
色々とウンチクを語りまくるモーラと、直感に従って動くジェーン
のコンビはなかなか良い感じだ。
ジェーンに言われて涙するモーラの姿を見ているとなんか
笑えるし、そんな二人の性格を象徴しているようなやりとりだったね。
やっている事は意外とエグいことも多いんだけどね。

事件としては二人目の被害者が出た時点でもう少し素早く共通項
を見つけられなかったのか?という感じもする内容だった。
更に言えば犯人が分かった後に、ジェーンたちが容疑者邸に
行ったり、突然犯人の居るであろうポイントにランニングで
追いついてしまうところなど、ワープしている印象ばかりで
かなり整合性としては苦しいものが有ったのも確かだし、
犯人の女性もマラソン中の三人のターゲットにピンポイントで
近づいてしまう辺りの違和感がある。折角ICタグの存在を口にし
ているのだから、この三人にだけは確実にそのタグを持たせていて
欲しかったけどね。

加害者が金持ち故に事件を隠蔽できたみたいだけど、そうなると
ボストン市の行政も色々と相当根深い闇が有りそう。
事件が日常に於いて何事もなく行われていたとする辺りは面白い
と思うし、テレビアンカーやレポーターたちが何の疑いもなく
平穏無事にレースが行われたと報告する辺りの呑気な感じが
何とも言えないのだけどね。

女性がサイレンサーを使って殺人を犯すという辺りの意外性も
容疑者を特定しづらいモノが有ったのかな。

情報屋ロンドも今後コンスタントに登場するみたいだ。
彼、ジェーンの事をバニラちゃんと語っていたけど、肌の色を差して
言っている言葉だとしたら、アメリカでは差別に当たらないのだろうか?
まぁジェーンがそんな事を気にする性格でも無さそうだが・・・

ロンド役のDarryl Alan Reedの出演のエピソード一覧

Season 1, Episode 4
Season 1, Episode 7 <-今ここ
Season 2, Episode 8
Season 3, Episode 3
Season 3, Episode 4
Season 3, Episode 10
Season 3, Episode 13

また今回初登場のショーン警部補も今後レギュラー出演。