ロイヤル・ペインズ 〜救命医ハンク〜 (Royal Pains)(aka.「救命医ハンク セレブ診療ファイル」) 企画・脚本・製作総指揮：アンドリュー・レンチェスキー 企画・脚本・共同製作総指揮：ジョン・P・ロジャース 監督・ゲスト出演：ジェイス・アレクサンダー http://www.royalpains.jp/

第3話 ハンプトンズのロビン・フッド There Will Be Food

脚本／Michael Rauch 監督／Don Scardino
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ハンプトンズでハンクは"ハンクメド"という医療チーム・事務
所を設立し、弟・エヴァンと医療助手のディヴィヤと共に活動
を開始する。

ハンクが朝から卵料理を作るのを目にするエヴァン。
黄身と白身を分けている姿を見て、Daryl Hall & John Oates
じゃあるまいしと告げるエヴァン。それよりも兄は着た物を
その辺に散らかしたり片付けしないズボラな性格を何とかしろ
と言われる。医療現場では清潔さを求められるので、家の中で
は堕落した生活をしたいというハンク。

そんな中、ジルから電話で呼び出されて現場に行く。
ジルはハンクに逢うと事情も話さず私に話を合わせてくれと
いう。ジルは隣人のシーラ・モンゴメリーから貸し家を見せて
もらう。彼女は不動産業をしていて、忙しく生活していた。
しかし保険料が払えず、手に火傷痕を負い、糖尿病なのに
病院にも来ていなかった。ハンクは手首の火傷痕を見て、
きちんと治療を受けるべきだとし、火傷に対する家庭用の石鹸
を使った簡易的な消毒の仕方を丁寧に教える。傷が化膿したら
大変になる事を告げる。
後々ジルから彼女は今まで保険料を払えていたときには病院に
通っていたが、保険が切れてからは気にして来なくなったの
だという。そういう人の為に自分は無料診療所をオープンさせ
るのだというジルは、患者達にチラシを配っていた。
ハンクは帰りにチョコチップでも食べていかないか?と誘うが
そんな中、ディヴィヤから電話が鳴る。
タッカーの先日の手術の抜糸の仕事だった。

ブライアント家のプールサイドに居るタッカーとリビーに逢うと
その場で抜糸を行う。タッカーからはハンプトンズでは金持ち
を待たせるなと忠告を受ける。父は手術に立ち会わず、リビー
が立ち会ったという。父親から契約書にサインをもらってくれ
というハンク。
そんな中、今日引退のパーティーが有る事をタッカーから聞か
され、そんな場所には高齢者と高血圧の高給の人間が集まるの
で良い収入になるので行くべきだと言われる。しかし引退とは
誰の引退なのか?

引退式のパーティーを行うのは、クライナー家であり、そして
来週の公演でサンフランシスコバレエ団を退団するテス・プレ
モーリだった。引退の公演の前に、クライナーはパーティーに
集まった人の前で彼女の公演を見せる事に。

ハンクはディヴィヤたちとパーティーに来ていた。
エヴァンはテスに一目惚れ。ハンクはジルが主催者のクライナ
ーと何か言い争っているのを目撃する。
ハンクは声を掛けるがジルは、やけ酒とばかりに酒をがぶ飲み
する姿が有った。話を聞くと無料診療所の最大のスポンサーに
なるハズだったクライナーが資金提供をしないと言い始めた
というのである。
そこにタッカーとリビーがやってくると、ハンクたちにウチに
来て食事でも食べないか?と誘う。ハンクはここにも食事は
有るとするが、検索魔のリビーは、ここにある食品は残留農薬
や養殖物の食べ物ばかりなので心配だと言い始める。

エヴァンはテスの元に行き話しかける。
テスはこれまでのプレッシャーの世界からようやく抜け出せる
とし、特にこれからは食事制限もなく食べられるとして、嬉し
そうにしていた。エヴァンは美味しいジャンクフードの店がある
として彼女を誘う。
チーズクランチ、ナチョス、ホットドッグのジャンクフード
そろい踏み。テスはホットドッグは大昔に食べたきりだとして
口をつけると、彼女は突然倒れてしまう。

ハンクとジルはタッカーの家で食事をする。
タッカーの家の豪華な装飾品を見て、この家にある装飾品の
一つでもあれば診療所一年が賄える物だとし、不条理な現状
に対して吐露する。

ハンクはエヴァンに呼び出されるとテスの様子を診療する。
テスは既に意識を取り戻していて何もなかったような様子
だった。ハンクも原因が分からないとし、今日はワイン一杯
しか口にしていない事を告げる。頭痛などの前触れもなく、
また薬物などの摂取もしていないという。ハンクは何らかの
原因で血圧が低下し、脳に血が回らなくなった為に貧血を
起こした事を告げ、今日は休んでしっかりと食事をするよう
告げる。

ジルはハンクの車の中で酔って寝ていた。
彼女を自宅まで送っていく。ジルに忘れ物のチラシを届ける
がもう無料診療所の話はなくなったのでチラシも要らなく
なった事を告げ、捨てて置いて欲しいと頼むのだった。
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ブラットパックの一人、アンドリュー・マッカーシーがゲスト
出演。
タッカーの父親役だったけど、言われるまで気がつかないほど
に、ブラットハック時代とは顔が変わっていた。
最近でも「ホワイトカラー」とか「ゴシップガール」など
にゲスト出演したり、「リップスティックジャングル」では
ジョー・ベネット役でレギュラー出演しているのだけど、
やはり映画「セント・エルモス・ファイアー」や「プリティ・
イン・ピンク」などの頃のインパクトが未だに強いかも。

さて今回はハンクがジルと関係を少しずつ進め、彼女の現状
を知ると共に、彼女の手助けをするために奔走する。

アメリカの保険制度って余程厳しいようで、職についている
人物が保険料を払えずに過ごしている所はやっぱり異常な
感じがする。「Brothers & Sisters」のシーズン2でも、
スコッティが仕事を二つも掛け持ちしながら料理学校に通って
いるけど、保険料が払えず治療が出来ないみたいなシーン
が有ったりするんだよね。

今回は保険に入れず治療を渋っているシーラやジムの事を
ハンクが診ていく。
ジルが直接に診てあげれば良いのではないかと思ったけど、
彼女って医者ではなく、単に経営者というだけなのか。

そして今回はテスという女性の謎の失神についても描かれた。
何らかのアレルギーによるアナフィラキシーだとは思って
いたけど、嚥下性失神と呼ばれる特定の食事に対して心拍が
徐脈に陥る心臓の疾患だった。大抵はペースメーカーを入れる
ものだとし、心電図をつけながらその食品を捜していくけど、
意図的に失神することが分かって食べ物を食べるという辺り
凄い物が有ったぞ。

ハンクとエヴァン、女性を気絶させるブラーザーズだとして
陽気に語るエヴァンが憎めない。でもまさかエマと心を通わせる
られるとは思わなかった。ただ残念ながら嘘から出た誠と
ばかりに、マチュピチュに旅立ってしまう辺り、エヴァンの
立ち位置が分かる様な話だったね。

ハンクとタッカーの関係も見逃せない。
タッカーがラジコンの飛行機をしている姿を見て、
MaverickとGooseの事を引き合いに出していた。
映画「トップガン」に出て来たTom CruiseとAnthony Edwards
の役柄。オレはオレンジを切るのも命がけなんだとする血友病
のタッカーが忙しくしている父親との関係が今後とも気になる。
ハンクはタッカーにとって父親みたいになっていくのかな。