ロイヤル・ペインズ 〜救命医ハンク〜 (Royal Pains)(aka.「救命医ハンク セレブ診療ファイル」) 企画・脚本・製作総指揮：アンドリュー・レンチェスキー 企画・脚本・共同製作総指揮：ジョン・P・ロジャース 監督・ゲスト出演：ジェイス・アレクサンダー http://www.royalpains.jp/

第8話 愛されすぎて Crazy Love

脚本／Jessica Ball 監督／Bronwen Hughes
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ボリスはハンクに頼んで健康診断をしてもらう。
誕生日を目の前にしていていたボリスの体内年齢は25歳に近い
ものがあった。血液検査などはハンプトン記念病院で調べて
もらうと告げる。

一方ディヴィアの元には親同士が決めたフィアンセのラージか
ら電話が鳴る。彼は建築デザイナーをしていて、現在ディヴィア
の父からの依頼でローマのホテルを建築していた。ラージから
明日アメリカに行くので逢いたい事を言われる中、ディヴィア
は運転しながら車を運転していた事も有り、目の前から走って
くる派手な装飾を施したスクーターの女性とぶつかりそうになり
車を藪の中へと突っ込んでしまう。

ハンクはジルと共に海岸に来ており、ハンクはサーフィンを
習おうとしていた。そこにはエヴァンも居たが、目の前に
金髪の美女・ケイティが通りかかるとエヴァンはすぐに彼女に
声を掛けようとする。なんとケイティはジルの親友だった。
ボリスが研究のプロジェクトに資金提供してくれることになった
として、ジルに伝えに来たのである。ジルはハンクらにケイティ
を紹介すると、ケイティはどちらがCFOでどちらかMSGなのか?
とジルに問う。MSGはハンクだという。一体何のことなのかと
ハンクもエヴァンも気になる。

そんなハンクの元にディヴィアから電話が鳴る。
スクーターのソフィアの手当をして欲しいとの事。ソフィアの
夫・ハビエル・サントスもすぐに事故の知らせを聞いて飛んで
来る。ハビエルはソフィアがまたファッション感覚でスクーター
を購入した事に懸念の声を上げる。ソフィアは怪我をしている
のにそんな事しか言えないのかと。とりあえずハンクはソフィア
は特に問題は無いが、傷口は消毒出来る病院で見てもらった方が
良いと語る。ソフィアはリオで豊胸手術をしてきたばかりで
また入院するのか?と問うと、ハビエルはハンクにウチまで来て
手当をしてくれと頼む。

再びジルに合流するハンクとエヴァン。
エヴァンはケイティは何の研究をしている人なのか?と問うと、
エピゴナル器官と免疫学についての研究だという。ジルが
ケイティをボリスに紹介したのだという。ボリスは確かに
秘密主義者だけど良い人だと語る。

ハンクの元にボリスから電話が鳴る。
ボリスはすぐにハンクを屋敷に通すと、そこで傷ついて倒れて
いたのは何とケイティだった。ケイティによると夜にボリスと
海岸で海にいた際に、海中に引きずり込まれたとすると、
傷跡からサメの歯が見つかる。すぐに通報した方が良いと告げる
と、ボリスは自分が通報しておくという。

翌朝、エヴァンは朝食を作りながら、ハンクに対して今夜
ケイティをディナーに誘いたいと語る。ディナーを食べた後、
ハンクとジルは理由をつけて、その場から抜け出し、ケイティ
と二人きりにさせて欲しいと頼む。
海岸にでも行ってジルと共にサーフィンの練習でもすれば良い
とするが、この辺はサメが出るみたいなので夜は潜らない
事を告げる。ハンクはエヴァンに対して、サメに噛まれた際に
は何処に通報するのか調べて欲しいと頼む。するとエヴァンが
動揺するのを目撃。ハンクが問い詰めると、ボリスの地下室に
は大きな水槽が有り、そこにサメが居ると語る。はじめはジョ
ークだと考えていたが・・・

ディヴィアはラージと待ち合わせする。
ソイラテを持って彼を待つディヴィア。するとラージはやって
くる。ラージは結婚の招待状を発送してくれた件で、彼女に
お礼を言うと、今度婚約を延期したら家族との縁を切られそう
だったからだという。ラージはディヴィアにプレゼントとして
輪状甲状間膜切開用チューブをプレゼントする。キーホルダー
にでも使ってくれと笑う。そんな中、ディヴィアに患者から電話
がなる。

ハンクはボリスの元に行き、サメの件を問い詰める。
するとボリスも観念して語り始める。ケイティはサメの専門家
で地下室に居るサメが病気だったので呼んだのだという。元々
はメリーランド州の研究施設に居たサメで、投資していた研究が
信頼出来ないものだと知ったので引き上げさせたのだという。

ディヴィアはハビエルの元にやってくると、そこでエヴァン
とハビエルが言い争うのを目撃する。ハビエルは診察料金が
不当に高いとクレームをつけてきたのである。ディヴィアに
仲裁役を頼もうとしたという。ディヴィアは今回はサービスに
するとしてお金を受け取らず処理しようとする。
エヴァンは理解出来ない行動だとするが、ディヴィアは何だか
この夫婦は愛し合っているフリをしていて気味の悪い夫婦だと
告げ、何か隠している感じだという。
出ていこうとすると、クルマ出来たくするソフィアはまた
しても駐車場で車をぶつけてしまう。
一瞬目が霞んで見えたのだという彼女。ハンクも現場にやって
くると一度きちんとMRIで検査してもらうべきだという。
ハンプトンズ記念病院ならば保険も利くので安く診療してもら
える事を告げ、移動式MRIを手配すると高く付く事を告げる。
しかしハビエルは町の病院には行かせないとして、移動式MRI
の手配を頼む。
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ジルの親友であるケイティがハンプトンズに戻ってくる。
学生時代からの友人で、二人はハンクの事をMSGだと語り合う
姿が有った。一方ハンクはボリスが執拗に検査を気にしている
事と、地下室でサメを飼っている事、そしてケイティが研究
の為に呼び寄せられた理由に因果関係があるのか調べていく。

ボリスは何らかの病気を患っている様子。
ハンクも一見すると見破れない様な病気みたいだが、果たして
それは何なのか。遺伝性の病気とかそんな感じなのかな。

ボリスが時々長旅に出てしまうけれど、本当に旅なのかどうか
という点や、何処に行っているのかが興味として存在している。
そしてサメの研究が人間に転用出来るものなのかどうか調べて
いた事を考えると、何らかの最先端の事をやろうとしている
感じだね。
当初ボリスがハンクを手元に抱えているのは、ハンプトンズで
医療関係の金儲けを企んでいるのかとか思っていたけど、
どうやらこの件で後々関わらせようとしているのかな。

一方今回の患者は成金金持ち夫婦物語。
金でしかつなぎ止められないのではないかと思っている夫、
そして美を追究して夫に気に入られようとしている妻のすれ違う
様子が描かれた。
ディヴィアには相当奇異に映ったようだけど、逆にそこまで
燃えるような恋愛関係を見て、羨ましく写ったのかも知れない。

投資に失敗して破綻しかけていること。買い物依存の妻の事情
を考えると、もはやこれまでかと思ったけど、実際には妻が
金など求めていない事を知り、上手いこと初心に返らせた感じ。

一方ハンクとジル。
MSGとは、マイ・ラスト・サマーの略で、ジュディ・ブルーム
の小説"ひと夏の男"の事を指している様だ。
昔からアメリカでは南部の穀倉地帯では、夏の収穫期には労働者
が大量に出稼ぎのために移動してくる。
映画やドラマなどでも、少し古い映画ではその辺の事情が描写
として描かれている事が多い。
9月の第一月曜日である労働者の日を境にして一斉に男達は
また別の場所に移動してしまう事からも、定住しない男との
関係を望むのは辞めた方が良いと考えている様だ。
果たしてハンクは、今の仕事をこの地に定住して本格的に
行っていくのか分からない中で、ジルもこのままの状態では
また同じ事を蒸し返すと思って足踏みしている感じ。

で、結局患者は、体内に埋め込まれているGPSから漏れ出ている
プルトニウムによって体内被曝を起こしているものだった。
その被曝がどの段階から訪れていたのか興味の示す点か。
MRIによって漏れ出てしまったのか、それとも事故によって
破損したのか。そもそも豊胸手術に乗じて体内に埋め込んだ
時点で危険だったのか。
キレート療法と放射能に犯された部分の皮膚切除を行ったこと
で一応回避出来たようだ。