ロイヤル・ペインズ 〜救命医ハンク〜 シーズン2
(Royal Pains)(aka.「救命医ハンク セレブ診療ファイル」)

企画・脚本・製作総指揮:アンドリュー・レンチェスキー
企画・脚本・共同製作総指揮:ジョン・P・ロジャース
監督・ゲスト出演:ジェイス・アレクサンダー

http://www.royalpains.jp/





第17話 パイロットの不安 Fight or Flight

脚本/Michael Rauch、Constance M. Burge、Aubrey Villalobos
監督/Michael Rauch
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昨年の冬
ニューヨーク・マンハッタン投資銀行家ハリージェス
同僚でありライバルであり親友でも有った。張り詰めた緊張感
のある金融取引に際しても、二人はゲーム感覚で賭け合い、
リラックスしたムードで今日のランチをかけて投資を賭けの
対象として扱う。地下鉄から降りた後、突然ハリーはその場に
倒れる。ジェスは演技しているものだと考えていたが、結果と
して
動脈瘤の破裂だった。
救急搬送されるもERの医師、ハンク・ローソンは、待合室で
携帯電話を片手に金融取引のサインを出している彼女に、ジェ
スが死亡した事を告げる。

現在
ハンクは患者からの依頼で往診に来る。空港にラージを迎えに
行ったはずのディヴィヤもハンクの後についてやってくる。
明日
サンギートと呼ばれるパーティーを開催しようとしていた
ディヴィヤ。サンギートとはニューヨークに住んでいるディヴ
ィヤらの知人の中で、ロンドンの結婚式には来られない人たち
を対象にしたパーティーだという。来週にはロンドンに渡ると
言うが、今日はラージが遅れて来られないという事を聞いたので
仕事をすると告げる。ディヴィヤはハンクに、ラージへの
プレゼントとして
時計をあげようとしているが、このデザイン
のもので大丈夫か?と確認すると、ハンクは素晴らしいと告げる。
かつてディヴィヤの母は結婚式に夫に対して
二人乗りの自転車
をプレゼントしたのだという。

そんな会話をしていると、突然セスナ機に乗った患者のジェス
がやってくる。ジェスはハンクの事を評判で知っており、
昨年の
ブルックリンで一度逢っている事を告げると、ハンクも
思い出す。ハリーの様にはなりたくないので、マンハッタンの
資産を整理して、ここハンプトンズで
セスナ操縦の訓練学校
をする事に決めたのだという。ジェスは
吐き気、不安、目眩
そして睡眠が上手く取れない事
を話す。容体が悪くなり始めたの
ここ2、3週間との事だった。ゆとり有る生活をするために
引っ越ししてきたのに、逆に体調が悪くなった事を告げる。
服用していた薬の事を尋ねると、血圧を下げるための
降圧剤
眠気を誘うための
アンビエン、起きるときにはカフェイン、そし
て仕事中には抗うつ剤でもある
パキシルを服用し、時々むくみを
取り血圧を下げる
ラシックスも服用していたとの事。しかしこ
っちに来てから全てそれらの薬を停止しているという。
可能性としては中断症候群だとし、血清と肝機能の生化学検査
を行おうという。
SSRI中止後発現症状と呼ばれるもので、
抗うつ剤などを減薬する際、突然辞めてしまうとこの様な
症状が出るのだという。話を聞くとジェスには主治医がなく
薬の取引は自分で行い、服用する量も自分で決めていた事が
分かる。とりあえずこれまで服用していた薬を再開し、改めて
減薬して行こうと告げる。

ディヴィヤは自分もセスナに興味が有る事を告げると、明日の
正午前に一緒に飛行する事を約束する。

ハンクはマリサの往診に行く。
未だにボリスには話せていない事を告げられる。ずっと愛する
人の子供が欲しかったが、ボリスは遺伝病を自分の代で終わら
せる為に子供を産まないことを知っているので話せないでいる
事を告げ、ボリスにも子供の事を喜んで欲しいのだという。
ハンクはボリスも知り権利が有るので言うべきだと告げる。
マリサはその足でボリスの元に行くと、妊娠の事実を告げる。
ハンクも付き添いその話をすると、ボリスはこれで診察の理由
が分かったとして、一安心するが今は話し合うタイミングでは
無いとして、すぐにマンハッタンに行く用事があるという。

ペイジとエバンはアイスパーラーでデートしていた。
話題はラージとディヴィヤのことで、二人が親の言いつけで
結婚しようとしている事を語り合う。そんな中、エバンは
ペイジとまだ一晩を共にしたことがない人を指摘すると、
ペイジから深刻そうな顔をされて、隠していた事があると言わ
れる。それは
"いびき"をかくということだった。エバンは
ホッとした様子でそんな事は全く問題にはならないと告げるが
・・その晩二人は一緒のベッドで眠ると、エバンは彼女の
いびきがあまりに酷くて眠れない夜を過ごすのだった。

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■ハンクと再会するジェス

一年前にまたハンクがERの医師として働いていた頃に出会って
いた。ハンクもマンハッタンからの都落ち組・・・というか
生活を一新したタイプの人物なので、ジェスの気持ちにも
共感出来る所が有ったのかな。

■ジェスの症状は?

当初は単なるパニック障害患者なのかなと思って見ていた。
それに加えて血圧が高いのでその辺の病気が相互的に働いて
しまっているのかと。
結果的に血中メタネフリン値の上昇から副腎の内分泌の異常で
ある褐色細胞腫で、アドレナリンを作る部分が腫瘍が出来てい
るので異常が起きていたとの事。

■SSRI中止後発現症候群

自分も学生時代からパニック障害持ちだったので、パキシル辺
りの薬は飲んだ事が有るな。不安障害用の薬を減薬する際に
は大抵喉の渇きや発汗、胸の痛みなどの症状が現れる。
しかしまぁアメリカの場合、これらの薬は自分で勝手に買える
というのが凄い。

■ザンギート

ディヴィヤとラージがいよいよ結婚式が近づく。
その前に式に出られない人の為にパーティーを開催。
ラージから意外な告白があり、カダイ不動産が相当経営が傾いて
いる感じ。結婚式を派手にして、カダイ不動産の傾き具合を
カモフラージュしたい意図が有るようだ。

しかしディヴィヤもまたラージに患者とキスしてしまった事を
いよいよ話した事で先行き不透明な感じ。

ラージにしても今回のジェスにしても仕事の為に生活を犠牲に
している現実が有るね。

■人には弱点がある

スーパーマンにはクリプトナイト、エバンは大きな蜘蛛、
そしてペイジには大きないびきが有るという。
エバンの弱点は前回のエピソードでも描かれたけど、雷も
苦手だよね。スーパーマンネタの時には必ずクリプトナイトの
名称が出てくるね。ルパン三世で言う所の、五右衛門の斬鉄剣
に於けるコンニャクみたいなものだね。

結局ペイジのいびきの原因は、口蓋垂が長い事が原因だった
のだろうか?それとも乳製品が原因だったの?
ペイジのいびきに対して、ゴリラ軍団がクラシックカーの
エンジンをかけたみたいだとか、映画「スターウォーズ帝国の
逆襲」
のトーントーンみたいだと散々な事を言っていた。

■誰にでも不安がある

今回はやはり不安がテーマだったのかな。
その中でもエバンが眠れないとする状況は、ペイジのいびき
だけでなく、実際にはペイジの事を好きすぎるのが原因だった
感じ。一生一緒に居たい様な事を口にしていたし、愛している
と告白した後にどう相手が反応していくのか。

今回はボリスに対するマリサの妊娠の告白もそうだし、
ディヴィヤとラージの件でも告白があり、不安は尽きない。

■ボリスに追い出される?

引っ越し業社がボリス家に来る。
ハンクたちはディヴィヤにプレゼントする二人乗り自転車で
戯れる中、自分たちのオフィスが片付けられている事に気がつ
く。ボリスがもっとも嫌うプライベートに言及された為の措置
なのか。それとも夏の終わりという事で、ボリスもこれ以上
オフィスを提供する必要が無いと感じたのか。

■ヴィゴ・モーテンセン

何処かのシーンで、ボーっとしている際にヴィゴ・モーテンセン
を見ていたときみたいな事を指摘していた。
wikiで見ると、自分が彼の出演作の中で見た事が有る映画は
「刑事ジョン・ブック 目撃者(1985)」「悪魔のいけにえ3 レザ
ーフェイス逆襲(1990)」「カリートの道(1993)」「クリムゾン・
タイド(1995)」「G.I.ジェーン(1997)」「ダイヤルM(1998)」
「サイコ(1998)」「ロード・オブ・ザ・リング 三部作」

そのニュアンスがどんなものなのかイマイチよく分からなかっ
た。

ハンク・ローソン (Mark Feuerstein) 長男、医者
エヴァン・ローソン (Paulo Costanzo) 次男、会計士
ジル・ケイシー (Jill Flint) ハンプトンズ記念病院の美人病院長
ディヴィヤ・カダイ (Reshma Shetty) 医療助手(PA)
ボリス (Campbell Scott) ドイツ系の大富豪
タッカー・ブライアント (Ezra Miller) 息子、血友病
リビー (Meredith Hagner) タッカーの彼女
Ms.ニューバーグ (Christine Ebersole) 豊胸

エディ・R・ローソン (Henry Winkler) ハンクらの父
ラージ (Rupak Ginn) ディヴィアの婚約者
ディーター (Dieter Riesle) ボリスの秘書
エミリー・ペック (Anastasia Griffith) 週末コンシュルジュdr
ペイジ・コリンズ (Brooke D'Orsay) エバンの疑似恋愛
マリッサ・カサラス (Paola Turbay) キューバの研究員
アダム・ピアース (Patrick Heusinger) 糸球体腎炎

サーヤ (Poorna Jagannathan) ディヴィヤの姉
ジェス・ウォルシュ (Julianne Nicholson) 35歳、元投資銀行家
ハリー・マースティン (Kahan James) ジェスの同僚、動脈瘤で死
アービング (Christine Toy Johnson) ER Doctor
--- (Vedant Gokhale) Videographer
--- (Moe Hindi) Wedding Relative

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