Smash / スマッシュ
Smash

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





27 Feb. 2012
第4話 夢の代償 The Cost of Art

脚本/David Marshall Grant 監督/Michael Morris
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まだ舞台脚本も音楽も出来ていない中で、いよいよワークショ
ップ
が始まる。トムと一緒にアシスタントのエリス、そして
リンダ、更にはアイビーの仲間であるボビー、デニス、スー、
ジェシカ
などもやってくる。彼らの話題の中心はカレンであり
カレンは
アイオワ州の金の卵グランプリで優勝した人物だと
してバカにする。カレンはやってくるとデニスに挨拶を交わす。
ディマジオ役のマイケル・スウィストもやってくると、ジュリ
アやトムたちに挨拶する。トムは
「ありふれた夫婦」に出演
した際のマイケルの声がとても素敵だった事を告げる。

その頃、アイリーンは弁護士に頼んで、使用できる金をかき集め
ていた。この舞台に必要な経費は20万ドルだが、弁護士による
と、使える金は8000ドル程度で、残りの資産は全てジェリーに
よって凍結させられているという。

マリリン役のアイビーが到着すると、みんな拍手で迎える。
デレクは集まったメンバーに対して、脚本がまだ仕上がってい
ない為に本読みの稽古は省略して、最初はアンサンブルから
作ると報告される。いよいよワークショップのはじまりだが
ブロードウェイまでの道はまだまだ長いぞと言われる。

サムはアイビーを見かけると久しぶりだと声をかける。
サムとアイビーは10年前に
「シカゴ」でコーラスとして共に
参加していたのである。一緒にコーラスをしていたアイビー
が今ではマリリン役だとしてサムは、彼女の出世を喜ぶ。

いよいよアンサンブルの練習が始まる。
サムはカレンが隣で歌う声を聞いてとても良い声だと誉める
マリリンのオーディションの際にも歌ったので練習した事を
告げる。そんな会話を聞いていたアイビーは不快に感じて
いた。

リハーサルが終わるとジュリアはアイリーンのオフィスへと
報告に行く。マリリンはとても波乱な人生を送って来た事を
語り合い、金銭問題を抱えていた事を告げ、スタジオはもっと
彼女にギャラを払っても良かったのにと語る。
そんな中アイリーンから過去ジュリアが美術史を専攻していた
事を知り、ドカの本物の絵が幾らくらいになるか?と尋ねる。
アイリーンの事務所の壁に飾られている絵はドカの本物の
絵だったのである。

ワークショップでは、アイビーがメインで曲を歌う。
アイビーはアンサンブルが元気すぎて自分の声がよく聞こえない
としてカレンが隣で歌うのを暗に否定
する。ジョシュはカレン
にもっと抑える様要求する。

そんな中、デレクは自分が8歳の時に初舞台にあげてスターに
したというライル・ウエストの為に、土曜日にウチでパーティ
ーをするのでアイビーにも一緒に来ないかと誘う。

そんな二人がイチャついているのを見て、アイビーの友人である
ボビーやジェシカは
"悪の帝王"と親密になっているアイビー
を話題にして盛り上がる。カレンはその話を聞いていると、
なんと
アイビーは演出家のデレクと身体の関係に有る事を知る。
よく寝ているというよりも寧ろ寝不足なのよとスーは語る。

トムとアイビーはランチにいく。
アイビーは
カレンがワークショップに参加するなんて初耳
とし、何故教えてくれなかったのかと不満を述べる。これは
ジュリアの提案で、彼女はオーディションの為にとても頑張っ
てくれたし、とても才能が有るという事を勘案して、ワークシ
ョップに誘ったのだという。アイビーはあの子が隣にいると
やたらと声が五月蠅いと不満を述べる。
トムはアイビーに対して、現在ニューヨークにライルが来て
いることをつげ、自分が発掘した事を話すとねアイビーは
デレクが発掘したと話していたという。あの時デレクはライル
の起用に反対していたのだという。
ジュリアはデレクと会話する中で、トムも貴方の自宅で開く
ライルの誕生日パーティーによんであげたらどうかと告げる。

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いよいよワークショップがはじまり、マリリン劇のメンバー
が少しずつ集められて、形作られていく。
主役を逃した新人のカレンだが、ジュリアから才能がある事
を指摘されワークショップへの参加を打診される。
いざ参加してみると、そこはベテランであり主役のアイビー
の知り合いばかりの環境で、カレンにとっては完全アウェイ
の状況だった。

1話、2話辺りはイマイチ面白さを実感できない所も有ったけど
少しずつこのドラマの面白さが描かれてきた感じ。

目に見える形のライバル意識と、二人の扱いの違いの中には
プロ意識が本当に存在しているのか。それと同時になれ合いの
構図が存在しているのではないかとする疑惑の一面が垣間見ら
れたけれど、最終的にはやっぱりプロ意識の方が優先されてい
るであろう作り手の姿が有る所が上手い感じで現れていた。

カレンは田舎・アイオワから出て来たばかりで、出世欲が
強く、扱いとしても不当な物があると思っている様だけど、
最初から全てが上手く行くはずもなく、アンサンブルでは
調和を意味しているにもかかわらず、一人だけ目立とうとして
いる姿が有り、その辺の事情がわかっていないであろう事が
描かれた。ただその中でもやはり彼女の中にある才能の一遍
に脅威を感じているであろうアイビーの姿が有り、早々に目を
潰したい意図も存在しているであろうその辺のバランス感覚が
繊細に描かれている。

ライルというアイドルに対して、スターにしたのは自分の功績
だと思っているデレクやトムの姿もまた、如何にもって感じ
で面白かった。

カレンに対して不当に扱っていたアイビーの取り巻きたち。
そんな彼らも実際にはそう悪い人たちではなく、アイオア
ファッションからニューヨーク風に指導したり、演技指導する
ところなど、とても良い関係が描かれたと思う。

前回のカラオケでのパフォーマンスに引き続いて、実施訓練
とばかりにバーで見せる辺りのやり方は面白かった。
また今回上述したライルの誕生日パーティーが行われたけど、
演劇畑の人たちが集まるパーティーだと即興で色んなパフォー
マンスを披露し合えるし、見せ場があって良い感じだ。

そして今回は何といっても挿入曲・パフォーマンスがふんだんに
盛り込まれていたので、ドラマとしても見やすかったね。

数えていただけでも7曲有ったかな。

アデルのルーマーハズイットの曲を使った4人のバーでのパフォー
マンスはとても良かったな。アデルといえば、今度Dlifeで、
「ブリットアウォーズ授賞式 2012」の放送が有るね。


■使用された曲
・Megan Hilty and Ensembleの"The 20th Century Fox Mambo"
・Bob Mairの"Always Be Together"、"Charcoal Sketch"
"Do It Again"、"Monday Morning Blues"、"Skin Flick"
・Katharine McPhee, Megan Hilty and EnsembleのHistory is
Made at Night"
・Nick Jonasの"Haven't Met You Yet"
・ Nick Jonas, Debra Messing, Megan Hilty, Jaime Cepero,
Will Chase and Ensembleの"I Never Met a Wolf Who Didn't Love
to Howl"
・ Katharine McPhee, Jenny Laroche, Savannah Wise and Wesley
Taylorの"Rumour Has It"


■検索用ワード

・「シカゴ」「オリヴァー!」
・ラドゥーカシューズ

ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー
サム・スティックランド (Leslie Odom Jr.)
デーヴ・サンダラム (Raza Jaffrey) ニューヨーク市役所
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの夫
エリス・ボイド (Jaime Cepero) トムのアシスタント
デニス (Phillip Spaeth) "ヘブン・オンアイス"男優
ジェシカ (Savannah Wise) "ヘブン・オンアイス"女優
ボビー (Wesley Taylor)
レオ・ヒューストン (Emory Cohen) 息子

Mrs.カートライト (Becky Ann Baker) カレンの母
ロジャー・カートライト (Dylan Baker) カレンの父
ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
ジョシュ (Joshua Bergasse) デレクのスタッフ
モイラ (Finnerty Steeves)
デーブ (Tim Wright) ダンサーの振り付け師

マイケル・スウィフト (Will Chase) 男優、ディマジオ役候補
ライル・ウェスト (Nick Jonas) 舞台からテレビ俳優
ジョン・グッドウィン (Neal Bledsoe) トムの彼氏?
アビゲイル (Eisa Davis)
サム・ストリックランド (Leslie Odom Jr.) アイビーの旧友
ジョシュ (Joshua Bergasse) スタッフの一人
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
スー (Jenny Laroche) ダンサー、アイビーの友達
デニス (Phillip Spaeth) ダンサー、アイビーの友達
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達
スコット (Scott Burkhardt) メガネのスタッフ、アイリーン秘書
カリス (Rachael Ma)
シンシア (Condola Rashad) "シン"、エリスの彼女
セバスチャン (Daniel Raymont)
タシャ (Kissy Simmons)
--- (Alex Hartman) Girl at Loft Party
--- (Krystal Garner) Club Patron
--- (Stephanie Mas) Party Goer
--- (Andre Ozim) Bar Patron

ダンサー
(Kristine Bendul)(Kristine Covillo)(Keith Kuhl)
(Vivian Nixon)(J. Manuel Santos)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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