Smash / スマッシュ
Smash

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





 

1 Dec. 2012
第5話 お熱いのがお好き Let's Be Bad

脚本/Julie Rottenberg、Elisa Zuritsky 監督/Jamie Babbit
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アイリーンスコットに電話すると、本日アメリアと逢うので
アポを取って欲しいと連絡する。しかしスコットは彼女の元夫
ジェリーからの嫌がらせで好待遇で引き抜きに合い、既に
退社した事を告げる。

ジュリアはフランクと電話していた。彼は仕事に復職するため
に、改めて教員免許を取得するため
バークレー大で勉強し直して
いたのである。

アイリーンはワークショップの発表まで13日という状況の中、
未だに脚本が一向に進んでいない事を気にしてジュリアに圧力
をかける。

マイケルはジュリアがやってくると、
"七年目の浮気"のシーン
に於いて、演技・演出に対して解釈の質問が有ると告げる。
ジュリアは忙しいのでワークショップが終わった後に話を聞く
と語る。ジュリアはトムが早くも出会ったばかりのジョンとの
関係を終わらせようとしている事を知ってそれを止める。
しかしトムは
彼は弁護士だからどうも合わないという。
そこにアイビーがやって来た為に、いよいよコーラスを含めて
練習を始める。

ワークショップが終わると、ジョンとトムとディナーを食べ
にいく。ジョンはロースクール時代の話をする中、トムの元に
は電話が鳴り響き、ディナーの雰囲気は台無しだった。

WESTWAY DINERで食事しながら会話するのはマイケルとジュリア
だった。マイケルはジュリアが描いているシナリオはディマジ
オをぞんざいに扱い過ぎていると考えていた。ディマジオは
マリリンにとって運命の相手である事は間違いないので、もっと
良い感じに描くべきだとするが、ジュリアは
シナリオは恋愛
がテーマではなく、それよりももっと壮大なテーマで描こうと
している
事を語る。愛よりも大きなテーマなんて有るのか?
と問われると、ジュリアは説明するのも複雑なので以下省略し、
決してディマジオを悪役としては描かない事を約束する。

そんなジュリアの元に非通知の電話が鳴るが無視。
一方トムの元には同様に非通知の電話が鳴るが、トムは電話に
出る。電話の主はジュリアの息子・レオからのもので、現在
警察に逮捕されて警察署にいることを説明する。トムはちょう
ど隣に弁護士が居るのですぐに迎えに行くという。
レオは彼の友人のメイソンが公園でマリファナを吸っている
ところを逮捕され、レオも共犯だとされていた。しかし弁護士
のジョンは隣にいただけでは違法行為の証拠とは見なさない
という。

一方デーヴ
ニューヨークタイムズの記者・RJと逢うと、
デーヴの昇進が危ないという情報を掴んだと聞かされる。報道
官には
ワシントンから来る人物になりそうだとのこと。
そこに待ち合わせしていたカレンが遅れてやってくる。ディナー
に行く約束をしていたが、デーヴはカレンにいけなくなった事
を語る。
"ずる賢い記者"から情報を引き出すために食事を
する事になったという。

レオとトムは自宅に帰る。
レオは母親に殺されるとして嘆いていたが、トムはレオの語る
嘆きを歌にして茶化す。そんな中ジュリアが帰宅すると、レオ
の事を聞いて頭ごなしに激怒してかかる。外出禁止だとすると
レオも馬鹿な事をしたとして反省している事を語る。
レオが部屋に戻る中、トムはジュリアがマイケルと一緒に食事
をしていた事を知り、これは完全にクロの関係である事を指摘
する。ジュリアは否定して台本について話し合っていただけだ
とするが、トムはその先にある二人の感情を見抜いていた。
息子が逮捕されたというのに、母親は元彼とイチャ付いていた
なんてと、トムは暗に避難するが・・・

アイリーンの元にトムのアシスタントをしているエリスがやっ
てくる。トムから托されたマリリンの回想録を届けに来たのだ
という。アイリーンがパソコンの操作で難儀しているのを知って
エリスは手伝う。アイリーンは台本の進行具合についてエリス
に尋ねるが・・・

再びワークショップでダンサーが集まる。
トムがやってくると、ゲイのサムが夕べのニックスvsレイカーズ
戦の事を語りかけるが、トムはスポーツ関係はまるで興味が無い
と否定。
そんな中マリリン役であるアイビーをメインに練習を始める
が、
デレクはアイビーに対して、もっとビブラートを利かせて
歌えと指示
する。デレクは
カレンに対して、アイビーの前で
バースデーソングを歌ってビブラートの見本を見せるよう告げ
る。アイビーはデレクが主役である自分に恥をかかせた事や
最近冷たい事に対して苛立ちを覚えていた。

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幾ら携帯電話時代とはいえ、こうもドラマが携帯電話によって
流れが潰されると見ていてイライラしてくるな。
一体何度携帯電話でやりとりするシーンが描かれたのか。
映画「ホット・ショット」の様に殺された人物をカウント
するかのように、携帯電話が鳴る回数も是非カウントして
欲しい。

アイビーは実力でマリリン役を勝ち取ったと自負しつつも、
デレクと寝てしまった事で、その気持ちにも不安定なものが
出来はじめてしまった感じ。
アイビーにとってデレクの様に現場ではプロに徹してくれる
人物の方が寧ろ都合は良いと思うんだけどね。

アイビーではなくカレンをフューチャーし、カレンの実力と
いうものを改めて浮上させ、アイビーの精神的不安感を
より引きただせた感じだ。

どうしてもカレンが美形なので、ぽっちゃりとしたアイビーが
ヒール役っぽく描かれがちだけど、最近見ているとマリリンには
アイビーの方が近い感覚が有るなと思う所も有る。

マリリンの人生とタイアップさせるような形で、アイビーの事情
を取り入れた格好だったけど、アイビー以外のエピソードが
大きく取り上げられた事も有って、イマイチ面白味には欠ける
部分が有った。

ジュリアとマイケルがキスする関係に至ったり、ジョンとトム
がオホモだちからパートナー関係になったりするところなど、
演劇を製作する人物に焦点が当たるのは悪くないけど、どう
してもその辺に面白味を感じない所があるのは残念。
ジュリアが子供に姿勢を正せと促すも、自分がこういう状態
では親としての威厳も形無しという感じだね。

パフォーマンス自体も今回は少なかったし、見せ場が少なかった。
唯一デーヴのパーティーに出席したカレンが、彼氏のライバル的
人物を偶然に引き当てたという所が今後どうなるか気になる
部分かも。

デーヴの本名はデヴァマーダナというらしい。
イラン系とのこと。RJというニューヨークタイムスの記者と
近しい関係になっていたけど、RJの本名はラクシャン・アフシ
ンニジャンという気難しい名前。ニューヨークタイムスの
編集長のジルもインド系の人物だったけど、ニューヨークの
市政やメディアがアジア系によってキャスティングされている
っていうのが不思議な感覚。デレクたちと共にワークショップ
を指導しタイムキーパーの様な役割を果たしているリンダと
いう女性も日系っぽい人が演じているしね。
デーヴ演じているRaza Jaffreyは、現在このドラマの後の時間
にDlifeで放送されているミストレスでも、シボーンの夫
のハリー役を演じているので、なんとなく比較されるべきもの
が有って興味深い。


■使用された曲

・Megan Hilty and Ensembleの"Let's Be Bad"
・Bob Mairの"Amnesia"
・Bob Mairの"What You Lookin' At"
・Katharine McPheeの"It's a Man's Man's Man's World"
・Will Chaseの"A Song for You"
・Katharine McPheeの"Happy Birthday, Mr. President"

ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー
サム・スティックランド (Leslie Odom Jr.)
デーヴ・サンダラム (Raza Jaffrey) ニューヨーク市役所
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの夫
エリス・ボイド (Jaime Cepero) トムのアシスタント
デニス (Phillip Spaeth) "ヘブン・オンアイス"男優
ジェシカ (Savannah Wise) "ヘブン・オンアイス"女優
ボビー (Wesley Taylor)
レオ・ヒューストン (Emory Cohen) 息子

Mrs.カートライト (Becky Ann Baker) カレンの母
ロジャー・カートライト (Dylan Baker) カレンの父
ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
ジョシュ (Joshua Bergasse) デレクのスタッフ
モイラ (Finnerty Steeves)
デーブ (Tim Wright) ダンサーの振り付け師

マイケル・スウィフト (Will Chase) 男優、ディマジオ役候補
ライル・ウェスト (Nick Jonas) 舞台からテレビ俳優
ジョン・グッドウィン (Neal Bledsoe) トムの彼氏?
アビゲイル (Eisa Davis)
サム・ストリックランド (Leslie Odom Jr.) アイビーの旧友
ジョシュ (Joshua Bergasse) スタッフの一人
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
スー (Jenny Laroche) ダンサー、アイビーの友達
デニス (Phillip Spaeth) ダンサー、アイビーの友達
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達
スコット (Scott Burkhardt) メガネのスタッフ、アイリーン秘書
カリス (Rachael Ma)
シンシア (Condola Rashad) "シン"、エリスの彼女
セバスチャン (Daniel Raymont)
タシャ (Kissy Simmons)

ポール・デンビー (Charlie Semine) 次期ニューヨーク市広報・候補
ジル・エブラムソン (Nitya Vidyasagar) ニューヨークタイムズ編集長
R.J.ケイブリイ (Tala Ashe) ニューヨークタイムズ記者
--- (Oberon K.A. Adjepong) Town Car Driver
ヘルナンデス (Maggie Bofill) 捜査官
--- (Nicole Orth-Pallavicini) Woman
--- (Missy Dowse) Underling
--- (Michael Thomas Holmes) Director
--- (Mat Hostetler) Best Boy
アーサー・ミラー (Glenn Kalison) 演出家
--- (Harry L. Seddon) Paparazzo

ダンサー
(Kristine Bendul)(Kristine Covillo)(Keith Kuhl)
(Vivian Nixon)(J. Manuel Santos)

(Nova Bergeron)(Derek Ferguson)(Jessica Lee Goldyn)
(Christopher King)(Joe Aaron Reid)(Amy Ryerson)
(Ariel Shepley)(Rickey Tripp)(Katie Webber)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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