Smash / スマッシュ
Smash

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





Mar. 19, 2012
第7話 あつい1日 The Workshop

脚本/Jason Grote 監督/Mimi Leder
--------------------------------------------------------
投資者向けの公開稽古が近づく中、カレンはボビー・ラスキン
の関係者から目をつけられる。

今日もワークショップが行われる。
ジュリアはマイケルと逢うとムード満点だったが、デレクや
アイリーンもやってきて、すぐに歌詞の変更が有るので調整し
ようと告げられる。しかし
稽古場のビルのボイラーが故障していて
室内は蒸し風呂のような状態だった。明日投資家が来るのに
一体どういう事なのかと呆れる一同。
カレンは
ラスキンに聴かせる為のデモテープを作る為に、レコ
ーディングスタジオに来ていた。マイクを使った録音システム
に慣れて居らず戸惑う中、デモテープを完成させる。それを
録音していた関係者は最高だと太鼓判を押す。

ジュリアとマイケルは、ワークショップの一休憩の間にキスを
する中、トムがやってきて二人がキスするのを見てしまう。
その影でエリスもその顛末を見ていた。
アイビーが練習に来ない事をスタッフたちは気にしていた。
先日デレクに憤怒した彼女は洗いざらい練習中にぶちまけて
デレクに恥をかかせていたのである。デレクはきっと来るという
が・・

アイリーンはビルの管理人であるピーターの元に行くと、ボイラ
ーを早く直すよう要求するが、既に修理の依頼をしているが
なかなか修理に来ないのだと言われる。明日は大事な日だとして
修理人に急いで来させろと語気を強める。

カレンはワークショップに合流する。
ジェシカボビーに、ラスキンに渡すデモ撮りをしてきたと報告。
すべて上手く行った事を語る。そんな中で早速カレンに対して
メールで今からスタジオに来て欲しいとの要請が入る。
リンダに許可をもらい少し抜け出そうとするが・・・
そんな中、突然アイビーと共に、彼女の母・リー・コンロイ
現れる。彼女は既に演劇界でもトニー賞を受賞する名優でも
有った。ワークショップに居るコーラス隊はみな興奮する。
彼女が演じた
「すべては薔薇と花開く」は名作の一つで、
それを見てこの世界に入った俳優達もここには多かった。
是非一曲歌って欲しいとリクエストをすると早速
"Everything'
s Coming Up Roses"
を歌うのだった。それを聞いた一同は拍手
喝采で賞賛する。

デレクはアイビーに近づくと仲直りしようと告げ、君は最高の
マリリンだと告げる。明日もきっと上手く行くはずだと声を掛け
る。

ジョシュの指導の下でレッスンは始まる。
そんな練習中にマイケルの妻子、アーティモニカが稽古場へと
やってくる。デレクは子供を持つ意味がわからないとすると、
ジュリアはマイケルの家族の姿を見て溜まらなく部屋から飛び
出す。トムはデレクに対して
"蛇並みに冷血だから"意味がわか
らないのだろうと告げ、ジュリアを追いかける。トムはジュリア
が悲しむ姿を見て、彼と寝た事を知る。ジュリアはこれ以上は
ここに入られないとして、明日が公開稽古なのに突然家に帰る
と言い出す。

ジュリアが家に帰ってしまった事を告げると、出来る所だけ
やろうと練習は再開される。
エリスはアイリーンを呼び出すと、
ジュリアはマイケルとダブル
不倫をしている為に脚本が進んでいないのだと告げ口
する。
アイリーンはその話は聞かなかったことにするので、貴方も
二度とこの話はするなと告げ、他人に話したらこの業界に居られ
なくすると脅す。

ジュリアは帰宅すると、息子の部屋から煙が立ちこめるのを
目撃。悪友のメイソンと一緒にマリファナを吸う姿が有った。
ジュリアはメイソンなどという最悪の友達と付き合うなと
レオに警告するが、母さんが現在どんな状況なのかは知っている
とし、最低のクソだと吐き捨てる。ジュリアはマイケルとの
不倫を知られている事を知る。

リーとアイビーは練習後家で演劇の話をする。
リーはデレクがとてもチャーミングだと告げる。
またアイビーが薬を飲んでいる事を知り、神経系の薬を飲んで
いるのかと問う。炎症を抑える
プレドニゾンであり、睡眠導入剤
も持って居るが、飲んでは居ないと語る。リーは私は薬に頼らず
ともトニー賞を受賞したと娘に語る。

アイリーンとエリスは、ニックの店でマティーニを飲みに行く。
エリスにボイラー室の修理人の件で何とかならないのか?と
尋ねるが、中国人の配管技師が居るが、相手の言葉がわからない
ので頼むにしても難しいという。話を聞いていたニックは、
ローワーイーストサイドには色んな人物が居る事を告げ、この
店も上層階に住んでいる男に配線の全てを格安で仕上げてもらった
事を語る。腕は確かだが不法滞在者なので、修理を依頼するにも
内々に頼むと語る。

いよいよ公開稽古の日。
皆それぞれの朝を迎える。眠れたもの、眠れないモノ・・・
カレンの元には朝6時から電話が鳴り、ラスキンが逢いたいと
言っている事を聞かされる。

--------------------------------------------------------

いよいよ公開稽古の日が訪れる。
マリリンの公演を行うためにもなんとかして投資家の目を
引きたいと考えるが、次々と不測の事態が訪れていく。

マイケルとジュリアの関係が実にウザ過ぎるというか、この人
たちは本気で公演を成功させたいのかという感じ。
ジュリアだけはまともだと思っていたけど、結局形は違えど
デレクとやっている事は変わらない。寧ろ家庭を持っている
分たちが悪いかも。

マイケルがジュリアに場所もわきまえずにしつこく言い寄る
様に不快感を覚えた。しかも結果的に家族を稽古場に連れて
くる辺りがマイケルに対する嫌悪感を増長させたし、
ラストに追い出す流れに説得力を持たせたのかなという感じ。

ただリンとアイビーの親子関係でも言える事ことだけど、
私生活での出来事をミュージカルの主人公にオーバーラップ
させるやり方は上手く機能しているし、如何にも恋愛での
経験やら親子の関係など経験こそが演技の肥やしになると
言いたげなシナリオ構成だったかなと。

アイビーが焦る気持ちやら母親との関係が上手く言っていな
い様子がこれまでのアイビーに対する視線をガラりと一変
させるだけのものがあったように思う。

終始一貫して目立ちたがり屋の母親を持つと陰に追いやられて
しまう娘としての苦労なり切実なる訴えがなんとも言えなかった。
母親が娘に対する愛情を訴えたけど、なんだかアイビーに言われて
後付けのように残酷な業界なので私の味わった辛さを味わって
欲しくなかったという主張に結んだようにも見える。
ただそんな母親もアイビーが公演するのを見て目頭を熱くさ
せる部分が有ったので、絆なり愛情は存在したのかな。

今回は取りあえず形になったマリリン劇ということで、
見応えも十分。支離滅裂だとネット記事の専門家からは酷評されて
いたみたいだけどね。
それぞれのマリリンにかける思いを見せられているからこそ
演技の中に魂がこもっている感じはしたけどね。


■使用された曲

・Katharine McPheeの"Brighter Than the Sun"
・Bernadette Petersの"Everything's Coming Up Roses"
・Megan Hilty and Katharine McPheeの"Let Me Be Your Star"
・Megan Hilty and Katharine McPheeの"The 20th Century Fox
Mambo"
・Megan Hilty and Will Chaseの"History is Made at Night"
・Megan Hilty and Ensembleの"The National Pastime"
・Will Chaseの"On Lexington & 52nd Street"
・the cast of Marilynの"Let Me Be Your Star"

■検索用キーワード

・ゲイダー
・レキシントン街 52丁目
・プレドニゾン
・スカーレット・ヨハンソン、ミシェル・ウィリアムズ、サットン・
フォスター
・シェパート ネダーランダー ボイラー室 不法滞在
・SARS 床シラミ 呪われた舞台
・ノーマ・ジーン 20世紀フォックスマンボ
・ビリー・ワイルダー 七年目の浮気

ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー
サム・スティックランド (Leslie Odom Jr.)
デーヴ・サンダラム (Raza Jaffrey) ニューヨーク市役所
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの夫
エリス・ボイド (Jaime Cepero) トムのアシスタント
レオ・ヒューストン (Emory Cohen) 息子

Mrs.カートライト (Becky Ann Baker) カレンの母
ロジャー・カートライト (Dylan Baker) カレンの父
ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
ジョシュ (Joshua Bergasse) デレクのスタッフ
デーブ (Tim Wright) ダンサーの振り付け師

マイケル・スウィフト (Will Chase) 男優、ディマジオ役候補
ライル・ウェスト (Nick Jonas) 舞台からテレビ俳優
ジョン・グッドウィン (Neal Bledsoe) トムの彼氏?
サム・ストリックランド (Leslie Odom Jr.) アイビーの旧友
ジョシュ (Joshua Bergasse) スタッフの一人
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
スー (Jenny Laroche) ダンサー、アイビーの友達
デニス (Phillip Spaeth) ダンサー、アイビーの友達
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達
スコット (Scott Burkhardt) メガネのスタッフ、アイリーン秘書
シンシア (Condola Rashad) "シン"、エリスの彼女

ラルフ・マシウス (Lewis J. Stadlen) 投資家、アイリーン知人
リー・コンロイ (Bernadette Peters) アイビーの母、名優
ニック (Thorsten Kaye) バーテンダー、7ドルでマティーニ
モニカ・スウィフト (Michelle Federer) マイケルの妻
アーティ・スウィフト (Blake Andrew Johnson) 娘
--- (Barzin Akhavan) Plumber
--- (Dave Bradford) Engineer
メイソン (Hunter Gallagher) レオとマリファナを吸う
ピーター (Brad Oscar) ビルの管理人
ジョー・マホタ (Blake J. Evans) CAA、エージェント

ダンサー
(Kristine Bendul)(Kristine Covillo)(Keith Kuhl)
(Vivian Nixon)(J. Manuel Santos)
(Lawrence Alexander)(Spencer Liff)(Colby Q. Lindeman)
(Michael McArthur)(Ellenore Scott)(Rickey Tripp)
(Katie Webber)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system