Smash / スマッシュ
Smash

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





May 14, 2012
第15話 喝采 Bombshell

脚本/Theresa Rebeck 監督/Michael Morris
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ジュリアは観客が入り始めている状況でようやくマリリンの
舞台
"ボムシェル"最後のシーンのシナリオを書き終える。
開館15分前。早くこれをマリリンに届けないといけないとして
急いで舞台にシナリオを届ける。そしてジュリアとトムはそれ
を手渡すと君ならばマリリンを演じられるとして、シナリオと
共に送り出す。

12時間前。
未だにラストシーンが出来上がらず、更にはレベッカが居なく
なった事で、どうすべきかアイリーンたちは演出家のデレクに
急かすが、ラストの曲が仕上がらない状況ではなかなか決めあ
ぐねていた。アイリーンは悪夢だとして嘆く中、
ニューヨーク
ポスト
マイケル・リーデルから公演の件で電話がなる。レベッカ
の休演は残念だがレベッカ本人の体調を優先して降板を決めた
がまたすぐに戻ってくるだろう事を告げる。しかしアイリーン
は彼女に変わる代役のマリリンは素晴らしいので期待して欲しい
と告げ、決まったら一番に知らせると語る。

カレンとアイビーは楽屋に居る中で、カレンはアイビーに決まる
ハズだと呟く。アイビーの元に母・リーから電話が鳴る。カレン
にも同時にフィアンセ(デーヴ)から電話だとすると、フィアンセ
と聞いたアイビーは衝撃を受けボビーたちも驚く。
レベッカが降板した事を知ったアイビーの母親は娘がマリリン役
に決まったのかと思い、ほぼ既成事実のように周りは貴方のこと
を分かっているので大丈夫だと語る。

一方デレクはマリリンの代役をカレンにするかアイビーにするか
で迷っていた。衣装係のメリッサの元に行くと、マリリンの
衣装を見せてもらう。デレクの頭の中でどちらが自分の舞台劇
のマリリン役に合うのか精査する中で、デレクはリンダに頼んで
スタッフを集合させる。そしてみんなが集まる前で
マリリン役
にはカレンにやってもらう
と語る。

しかしマリリン役はレベッカだった為に衣装の寸法が合わなかっ
た。レベッカの方がカレンよりも身長が高い為どうするのかと
問う。
ジュリアはカレンがマリリンになった事を受けて、辛くなったら
必ず話してくれとし、経験のない新人が抜擢された事に大丈夫
なのかと不安になる。
カレンは大喜びでデーヴに電話すると、自分がマリリン役に
抜擢された事を話す。
ジュリアは他のスタッフにあの子にはマリリンは荷が重いのでは
無いかと告げる。デレクは稽古では上手く演じたので大丈夫
だろうと語る。

アイビーとエリスはこんなのおかしいとして、一緒にカレン
のマリリン抜擢に難色を示していた。
一方トムはジュリアは最後のシーンをなんとか仕上げる為に
精力を注ぐがなかなか決め手が見つからなかった。

映画スターが降りて代役が抜擢される事は舞台ではよく有る事
だとしてアイリーンは呟く中、
エリスはアイリーンに対して
この決定は間違いだと指摘
する。どう見てもマリリンはアイビー
でありワークショップでも一番上手く演じていたのはアイビー
だと語る。アイリーンは貴方の意見など関係無いと一蹴するが
私が折角
レベッカを追い出したのにまた私を無視するのか?という。
自分がスムージーにピーナッツを入れたとし、誰もが知っている
事実だという。
二度と私をアシスタント呼ばわりするなとし、
私はプロデューサーだというエリスに、貴方は首だという
アイリーン。エリスは去り際にきっと後悔しますよと告げる。

カレンとマイケルでリハーサルを行う中、マイケルはジュリア
がやってくると休憩中に彼女に語りかける。自分はジュリアが
望んでいるのだと思ってこの仕事を引き受けたこと。そして現在
正直に妻に打ち明けたら妻は
シアトルの実家に帰ったという。
そんな二人の会話をフランクは見てしまい、劇場から出て行く。
それに気がついたジュリアは急いで追いかけるが・・・

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レベッカが急遽マリリン劇から降板し、急いで変わりのマリリン
を主役に立てなければならなくなる。マリリンの影武者として
演じていたアイビーかカレンがその該当者になるが、デレク
の中のイメージではカレンがマリリンに相応しいと感じて
抜擢する。

いよいよシーズン1のフィナーレ。
海外ドラマで15話構成だと短い感じがしてくるのは、23話
構成の体内時計が働いているからなのか、それなりにドラマに
集中していたこともあるのだろうか。

最終話は意外性もなくほぼすべての事象が想定のウチの範囲内
で動いた気がする。

マリリンを演じるのはカレンなのかアイビーなのか。
冒頭で意図的にそれを意識させる演出だったけど、まぁ当然
こうなるかなという形でカレンが選ばれた。
問題としては主役降板による即興とそれに伴うプレッシャー、
そして最も懸案であったアイビーとデーヴの一夜の過ちなど
がどうカレンの心情の中で揺れ動くのかに尽きる。

エリスがやっぱりピーナッツを混入させたのかという感じだ
けど、殆ど犯罪レベルの事をしている彼が強きに出てきた
所が意外でも有り、そしてアイリーンが一蹴するところは
スッキリした部分。ただ最近はエリスよりもデーヴとかデレク
の方がよっぽど解せないヤツを演じているので、それらの
方が問題なのかも。

既にリハーサルの段階でそれなりにミュージカルのシーンを
見せていたので、インパクト自体は薄かったけど、最後の
シーンも含めてジュリアがどういうシナリオで幕引きさせる
のかは興味の一つだった。

ジュリアとフランクの流れも一瞬どうなるかと思ったけど、
レオが良い感じで仲裁に入ったかな。
元々フランクがこの公演に行くのを許したことも有るので
これくらいのことは想定してくれって感じだけどね。

早き替えの際やミュージカルナンバー「オオカミ」のシーン
をマイケルと練習しているカレンを袖から眺めているアイビー
が練習した時の自分の姿を思い浮かべている辺りがちょっぴり
可愛そうだったし、母親の期待を裏切った事への自分自身に
対する怒りも有るのだろうけど、こればかりはしょうがない。
デレクもハッキリとカレンにはアイビーには無い何かを持って
いると言われてしまったことで、かなりダメージは高いだろ
うな。

アイビーが絶妙のタイミングで指輪を見せたけど、カレンを
立ち直らせたデレクはやはり演出家としては主役を引き立たせる
のが上手いという所なのだろうね。


■使用された曲

・Katharine McPheeの"Don't Forget Me"

ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー
サム・スティックランド (Leslie Odom Jr.)
デーヴ・サンダラム (Raza Jaffrey) ニューヨーク市役所
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの夫
エリス・ボイド (Jaime Cepero) トムのアシスタント
レオ・ヒューストン (Emory Cohen) 息子

ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
ジョシュ (Joshua Bergasse) デレクのスタッフ
デーブ (Tim Wright) ダンサーの振り付け師
サム・ストリックランド (Leslie Odom Jr.) アイビーの旧友
ジョシュ (Joshua Bergasse) スタッフの一人
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
スー (Jenny Laroche) ダンサー、アイビーの友達
デニス (Phillip Spaeth) ダンサー、アイビーの友達
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達
スコット (Scott Burkhardt) メガネのスタッフ、アイリーン秘書
シンシア (Condola Rashad) "シン"、エリスの彼女

ニック (Thorsten Kaye) バーテンダー、7ドルでマティーニ
ペティ (Peter Rini) "アーサー役" メガネの俳優
ジャスティン (Henry Stram) "ストラスバーグ"役
ジョジー (Shaun Licata) レベッカのアシスタント
デーブ (Tim Wright) "ジョニー・ハイド"役

テッド (Tony Yazbeck) "ディマジオ役"
メリッサ (Erin Holmes) スタッフ・衣装
ドン (Tony Ward) 照明スタッフ

マイケル・スウィフト (Will Chase) ジュリアと不倫
リー・コンロイ (Bernadette Peters) 舞台女優、アイビーの母
ライル・ウエスト (Nick Jonas) 俳優
--- (Sean Grady) Bombshell P.A.

ダンサー
(Nova Bergeron)(Ronald Duncan)(Manuel Herrera)
(Ioana Alfonso)(Curtis Holbrook)(Keith Kuhl)
(Tyrone Jackson)(Tyrone Jackson)(Christopher King)
(Michael McArthur)(Angelina Mullins)(Mark Myers)
(Vivian Nixon)(J. Manuel Santos)(Ellenore Scott)
(Rickey Tripp)(Katie Webber)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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