Smash / スマッシュ
Smash

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





Feb. 19, 2013
第3話 招かれざる客 The Dramaturg

脚本/Bryan Goluboff 監督/Larry Shaw
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ボムシェルが上演されたいと思わせようとして、アイリーンは
ブロードウェイ関係者が大勢集まるパーティーの席で、カレン
に「ボムシェル」のナンバーを歌わせる。ボムシェルの上演を
阻止しようとしていたシェリーとは契約上の付き合いだとして、
アイリーンは仕方なく折れて資金提供をしてもらうことになる

カレンはボムシェルのプロジェクトが動いていない状況の中、
新人の発掘として、ジミーカイルが作った曲をデレクに
聞かせる。曲だけでは足りないので、カレンが歌いながら
ミュージカルパフォーマンスを作ったVTRも一緒に披露する。
デレクは全曲良いと思うが、アルバムとして発売するのならば
購入するがミュージカルには使えないという。カレンは既に
役としてのイメージも出来ているからこそVTRを作成したこと
を告げるが、プロットはどうした?と問われる。それはもちろん
作ってはいるが、脚本家は直接会って説明したいのだという。
二人に会って直接ミュージカルのビジョンを聞いてあげて欲しい
と頼む。しかしデレクは新作のミュージカルを作るのには数年
はかかるのだとし、デレクが今求めているのはすぐに出来る
仕事だという。「ウィズ」の出演のために練習をしている
ロニーはまだ演出家が見つかっていないと言っているのでこれから
売り込むために逢うのだという。カレンはロニーと逢った後、
明日にでも二人に逢って欲しいと頼むと、とりあえずデレクは
了承する。

アイリーンはトムとジュリアをオフィスに呼び出すと、「ボムシ
ェル」の公演に際しては手直しが必要だという。ジュリアはトム
と色々とアイディアを出しているとしてそこて案を披露するが、
アイリーンは新しい目が必要だとして、ピーター・ギルマン
二人に逢わせたいのだという。彼はプロのドラマターグだという。
最近のミュージカルでは大作でもドラマターグを取り入れて
手直しさせていることが多かった。しかしジュリアは他人からの
手直しが入ることで別の作品になることを嫌い、ボストンでは
私生活の問題で集中出来なかったので、これからは一極集中する
のでこのままのチームで行かせて欲しいことを語る。しかし
アイリーンはこのプロジェクトは急を要する事を告げ、
今日の午後三時にピーターと会う手はずは整えているのだと
語る。

アイビーは「ボムシェル」からハズされる中、女優としてやって
いけるかどうか苦悩する。バーナードが主催するミュージカル
の為にオーディションに参加する。アイビーはバーナードに
対して、もしもこのオーディションで次に進むことが出来たら
セシル役のオーディションにも参加させて欲しい事を告げる。
バーナードはニューヨーク中の女優がほしがっている役だぞと
告げるが、アイビーは私だけの特別なセシルを演じられる気が
するのだと語る。「ボムシェル」公演に於ける縛りはあるのか
と問われ、無い事を告げると、彼はチャンスはやるが、どう
なるかは分からない事を語る。

ロニーが「ウィズ」のレッスンをしている中、デレクがやって
来てその様子を見ていた。ロニーはデレクに対して「ウィズ」
の衣装デッサンの候補を見せて、どれが適当かと尋ねるが、
全部駄目だという。ドロシーの純粋さを改めてアピールする
必要はなく、時代設定も大胆にアレンジすべきだという。
ロニーもどうせならば新しいウィズをやりたい事を告げると、
デレクはマジメに仕事をするので、スタッフたちを見返したい
事を告げ、その為にロニーにも協力して欲しい事を語る。

トムとジュリアはドラマターグのピーターと会う為にカフェに
来ていた。ジュリアはそんな人物が「ボムシェル」に介入したら
私自身に問題があるように見られるとして拒否しようとしていた。
あくまで脚本の手直しに来た筈がいつの間にか自分が作った
ように振る舞われるのがオチだという。しかしトムはピーター
について調べると、とてもストレートプレイをする人物で最近
三本のミュージカルを脚色を手がけていることを語る。しかし
ジュリアは自分からは何も生み出しては居ない寄生虫のような
人物だと語る。
そんな会話を聞いていたピーターがやってくる。
ピーターは自分は歯科医みたいな存在であり、治療前には嫌われる
が治療後には感謝されるものだという。ピーターは自分の方
にも選ぶ権利があり、出来の悪い作品に手を貸すことはしない
という。「スリー・オン・ア・マッチ」「テンプス」「ヘブン・
オン・アース」はホントに楽しめた事を告げ、「ヒューストン&レ
ヴィットナイト」は三回も見に行ったという。それを聞いた
トムは彼に対して心を許し始めるがジュリアは断固として拒否。
「ボムシェル」は君たちの子であり、僕は助産師に徹するという。
自分のことを褒めてくれそうな脚本者リストを手渡しておくと
語ると、二人はそのリストを見て数多くのミュージカルを手がけて
いることに改めて驚く。頼りになりそうだとトムは告げるが・・・
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取りあえず「ボムシェル」再び始動

どうしても納得いかないのはジェニーがこの話に便乗して
いること。アイリーンとしても背に腹は代えられないと
いう事かも知れないけどやはり彼の存在は排除してなんと
か彼を見返すような流れを作って欲しかった。
こういう人物は何処にでもいるってところなんですかね。

脚本の手直しの為に、ドラマターグが介入する

あんまり聞き慣れない名前だけど、演劇界ではよくある
ことなのかな。
まぁ普通にいって脚本を脚色する人物は居る訳だし、
名前を変えているだけなのか。wikiではドラマトゥルク
という名前で、演劇カンパニーにおいて戯曲のリサーチや
作品制作に関わる役職だと書かれているね。
ある意味ドラマでも映画でも仕事がどんどん細分化している
感じがする。それだけ完成度の高い作品を世に生み出す
為に必要なのかな。
気になるのはジュリアって大きなことを語っているけど、
脚本家としては、実力があるのだろうか?

そんなドラマターグ役を演じているのはピーターだった。
ピーターはジュリアが描いたシナリオは自分自身の私生活の
投影だとして、お客が求めているのは主婦としてのマリリン
ではないことを指摘。しかしジュリアはマリリンが主婦としての安定
とスターとの間で揺れる葛藤を描きたいとのこと。
また二人の出会いであるパームスプリングスのビング・クロスビー
邸でのケネディとのベッドシーンをもっと情熱的に描くべきことを
言われる。
確かにカレンが下着姿になるシーン・パフォーマンスだったので
色っぽかったけど、寧ろ冒頭でジミーたちのパフォーマンスの際
にステージ観客によってカレンが寝ている格好で運ばれる
シーンがなにげに色っぽかった。

アイビーの切なさと喜び

シーズン2に入って少しずつまたアイビー株が上昇している。
本当にアイビーって「ボムシェル」では起用されず別の
演劇に出演していくことになるのかな。
アイビーとカレンのライバル関係が有ってこその「ボムシェル」
だと思っていたので、今の所残念な展開が続いている。
アイビーがデレクに相談に来た際に、カンパニーが新たな
シーン「ゴールライン」の練習をしていたけど、逆にデレクから
アイビーに観客としての意見を求められた際に、カレンとデレクの
姿を見て切なそうに歌のパフォーマンスをするシーンが印象に
残る。いずれデレクってアイビーを選びそうな雰囲気もある
んだよなぁ。

トムの的確なアドバイスによって、アイビーが狙っている
セシルはアイビーそのものである事を説いていく。
そしていよいよアイビーにも適切な役を獲得・演じる時が来た
ようだ。

ジミーと喧嘩になるアダムは誰?

カイルが作るシナリオを翌日デレクに見せなければならなくなり
とりあえず原稿は出来ているものの、シナリオ原稿がごちゃごちゃに
なってしまいジミーからは「ビューティフルマインド」の主人公状態だ
と皮肉られていた。独立記念日の日に作ったシナリオがあるだろう
として、そのシナリオが古いノートPCの中に入っているとした際に、
「あそこにある」としていたけど、そこに居たのはアダムという男性
だった。よく戻ってこられたなということで殴られていたけど、
ジミーって人とはなかなか相容れないところがあるので、昔の仲間なのか。
それとも兄弟なのか、裏切りがあったのかなど気になるところもある。


ジミーとカイルが作る「ヒットリスト」

この中で描かれているストーリーはカレンがまさに主人公
って感じで、ジミーとカレンたちの出会いを描いている
感じのストーリーだった。ただストーリーの流れを聞いていると、
カレンは裏切ってラジオで曲を盗んでしまうみたいだし、それを
知りつつも好きな相手に曲を提供していくということで
ジミーとカイルの今後の関係を示唆しているのかと思わせる
ところにも繋がっている。


■使用された曲

・"Good for You" by Karen Cartwright
・"Soon As I Get Home" by Veronica Moore
・"Dancing on My Own" by Ivy Lynn
・"Our Little Secret" by Simon and Karen Cartwright

ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー
サム・スティックランド (Leslie Odom Jr.)
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの夫
エリス・ボイド (Jaime Cepero) トムのアシスタント
レオ・ヒューストン (Emory Cohen) 息子

ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
ジョシュ (Joshua Bergasse) デレクのスタッフ
デーブ (Tim Wright) ダンサーの振り付け師
サム・ストリックランド (Leslie Odom Jr.) アイビーの旧友
ジョシュ (Joshua Bergasse) スタッフの一人
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
スー (Jenny Laroche) ダンサー、アイビーの友達
デニス (Phillip Spaeth) ダンサー、アイビーの友達
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達
スコット (Scott Burkhardt) メガネのスタッフ、アイリーン秘書
シンシア (Condola Rashad) "シン"、エリスの彼女
ニック・フェルダー (Thorsten Kaye) バーテンダー、7ドルでマティーニ

ジミー・コリンズ (Jeremy Jordan) バーの店員、歌、ピアノ、生意気
アナ・バーガス (Krysta Rodriguez) カレンのルームメイト
カイル・ビショップ (Andy Mientus) バーの店員、ジミーと歌う
ヴェロニカ・ムーア (Jennifer Hudson) "ロニー"、ミュージカル主役
リズ (Ching Valdes-Aran) アイリーンの秘書

ピーター・ギルマン (Daniel Sunjata) ドラマターグ
サイモン (Julian Ovenden) "ケネディ"役
アダム (David Call) ジミーを殴る男
マット (Matt Bogart) "ケネディ"役
本人出演 (Bernard Telsey) オーディションをする
ヘンリー (Tom Galantich) ロニーが紹介するプロデューサー
--- (George Signoriello) Theater Goer
--- (Jasmine Hope Bloch) NYU Acting Student
--- (Liz Lattimer) Concertgoer
--- (Amanda M. Rodriguez)

ダンサー
(Ephraim Sykes)(Paul McGill)(Marty Lawson)
(Samantha Zack)(Jenny Laroche)(Becca Sweitzer)
(Reed Kelly)(John Carroll)(Brandon Bieber)(David Hull)
(Adam Fleming)(Tyrone Jackson)(Alex Michael Stoll)
(Abdur-Rahim Jackson)(Josh Buscher)(Ryan Watkinson)
(Kevin Santos)(Daniel Watts)(Amaker Smith)(Kevin Munhall)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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