Smash / スマッシュ
Smash

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





Feb. 26, 2013
第4話 最高のキス The Song

脚本/Bathsheba Doran 監督/Michael Morris
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「ボムシェル」のプロジェクトが始動し始める中、それぞれの
朝を迎える。トムはロニーのライブの演出の為に劇場に行く。
一方アイリーンのオフィスには、"証言に備えて"と書かれた
資料が置かれていた。アイリーンのミュージカルに投資した
彼氏のニック資金源が闇の金であることで調査を受けていた
のである。
デレクはロニーのソロライブの為のリハーサルをする中で、
リンダから、ダンサーの一人・ベスが来ていない事を告げる。

ロニーはデレクたちが見守る中、得意曲の"マイガットラブ"
披露していると、デレクは歌詞が"愛"ばかりで甘ったるい事を
指摘する。するとそこにロニーの母親であるシンシア・ムーア
が現れ、愛は幾つあっても足りない物だという。今時ステージ
ママだなんて・・と関係者は口々に呟くが。ロニーはパフォー
マンスを見たデレクは、そろそろ子供のイメージを変えたいのであれば
"マイガットラブ"は封印しないか?と問う。しかしそれに反対
するのは母・シンシアだった。10年も歌っている曲で彼女の
イメージにピッタリの曲であり、それを聞きたいが為に今回の
ライブチケットは6時間で完売したのだとし、変える必要など
ないという。
そんな中、リンダはデレクにベスから連絡で、彼氏から
今後一切デレクとは仕事をするなとして止められた為に来られなく
なったと報告する。オオカミウィルスを怖がらないヤツは居ない
のか?とデレクは自虐ネタを呟く。

デレクはトムに対して、ロニーには新しい曲が必要である事を
告げるが、トムは自分の事を雇ったのはロニーであり、デレク
ではなく彼女の要求に応える事を告げる。デレクは斬新な曲が
欲しいという。

一方ジュリアはトムに電話する。
現在ジュリアはピーターに呼び出されてニューヨーク大に来て
おりこれからピーターの演技の授業に出る事を告げる。内容は
知らされていないが多分特別講師をして欲しいというものでは
ないかと告げると、トムはジュリアはスタニスラフスキー
頼まれても講義には出ないと言っていたのにすっかりピーターと
仲良しだなと指摘する。

カイルジミーはデレクにアドバイスを受けた通り、色々と
自分たちの作った曲を売り出すが、全く取り合ってもらえなかった。
デレク自身もまるで力になってくれないとジミーはふて腐れる
が、僕らがやるべきことを示してくれただろうと告げる。
どんどん曲を作り発表して、話題になり、そして名前を売るの
だということ。地道に行くしかないのだという。
そんな中、カレンはジミーたちに電話すると今からマンハッタン
に来られないかと語る。

ジェリーはアイリーンのオフィスを尋ねると、彼女に対して
明日は何の心配も要らないことを語る。証言は君に友好的な
弁護士である事を告げ、君は弱っている所を裏社会と繋がっている
悪党につけ込まれたことを告げ何も知らなかったことを証言すれば
良いだけだという。事実を話せば良いとしてどういう金なのか
知らなかったのだろうと問い、それならば無罪になると語る。
ニックが消えた以上は何を言っても良いのだと語る。

ジュリアはピーターの教室に行く。
すると講師ではなく、君は生徒たちの演技を見ているだけで良い
のだと語る。「ボムシェル」の問題点を探る為に生徒たちには
ボムシェルの役名を変え作品名も伏せて演技させるので、それを
見て問題点を洗いだそうと告げる。ジュリアは猛反発するが、
草稿を見せるまで10日しかないのだとし、今は問題を把握すべき
時だと語る。生徒のグレッチェンたちが、「ボムシェル」の
演技をしていくが・・・

アイビーがデレクたちのリハーサルに劇場にやってくる。
ロニーはアイビーを見かけると声を掛ける。二人は「リトル・シ
ョップ・オブ・ホラーズ」で一緒だったのだという。カレンは
アイビーが顔が広く経験していることを驚く。そんな中、
ジミーたちもリハーサルの現場へとやってくる。
ジミーはデレクが曲を見ていないことを知って帰ろうとするが、
カレンは駄目もとでも良いでしょと告げ、トムやデレクにジミー
の曲のこと売り出す。デレクはトムに対して、このボウヤたち
は20年後のトムだなと告げる。デレクは音楽監督はトムである事
を告げると、6時間で生き生きとした曲を頼むと告げる。

そんな中デレクは電話で、明日の公演にはテレビが入る事を
告げ、ケーブル局でも放映されることを告げる。1千人の観客から
何百万人の客に変わったのだとし、明日はみんなベストパフォー
マンスをするよう告げる。
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ロニーの単独ライブ

今回は「ボムシェル」の問題が片付くまで、ロニーの件と
関わって時間稼ぎという感じのエピソードだった。

デレクが業界から干される中で、ロニーとの繋がりが何処に
有るのかよく分からないけど、ロニーとしてはデレクに身を
委ねて変貌したい様子。
子供の純粋なイメージばかりがついてしまうとなかなか転身する
のが難しいのも分かるが、何も女性関係に汚い印象があるデレク
に頼まないでも良いのではという感じも受ける。

それにしてもロニーの歌唱力が圧巻だね。
カレンとかジミーも凄いのだけど、声量、高音の凄さがハンパ無い。

ジミーとカイル

この二人のアマ甘さは何とも言えないものがあるな。
ジミーは当初自分でやるみたいな事を語り他人を寄せ付け
ないところが有ったけど、今回は随分と食いすがる姿が有り、
チャンスは当たり前のように与えられるものだという態度
で接している姿が有った。努力しても報われないことが多い
中で、カレンに対する依存度が高いし、なんだか肩入れ出来ない
キャラクターかも。

ニックを巡る金の話

ジェニーがアイリーン潰しで画策していてニックの汚い金の流れ
を密告したのは明らかだったけど、シーズン1で散々不気味な
キャラクターを演じていたエリスの名前が久しぶりに出てきた。
彼はプロデューサー業を辞めて別の才能を活かすみたいな口ぶり
だったけど、諜報員・探偵ばりの人の過去を詮索するような仕事を
しているようだ。エリスのクレジットを見るとSeason 2の#11だけ
しか出演していないので、この時に彼がどんな形で登場するのか
だね。

アイリーンは結局ニックを取ってジェニーのアイリーンに対する
愛の形の違いを見せつける格好になり、「ボムシェル」のプロデュ
ースからはおりることになる。ジェニーは才能があるとは言って
いたけど、その才能がなんなのかがまるで描かれていないので、
単なる汚い投資家にしか見えないんだよね。

ジュリアとピーター、ジミーとカレン

ジュリアはドラマターグと呼ばれる脚本修正を行うピーターとの
出会いが有り、彼が教えている演技学校の生徒を通して「ボムシェ
ル」の欠点を探す作業を行う。ジュリアの脚本家としての才能と
いうのもイマイチ今のところ分からないので、なんか凄く偉そう
程度にしか思えないのだけど、自分の作品を修正されるということ
は自分の才能を否定されているようなので気持ち悪いということも
なんとなく理解出来なくはない。過去「ヘッダ・ガーブレル」の
シナリオをジュリアが書いたという事なのかな。
バークシャーにあるピーターの家に誘われるジュリア。失恋を
癒すには新しい恋か。

そしてジミーとカレンの関係。
ジュリアとピーターとの関係と全く関係ないかと思われるが、
実際には人間関係に於けるバランスの乱れが起きようとしている
ということで、その両者の間からあぶり出される人の存在が
興味深く抽出されている。
ジュリアがピーターと仲良くすることでトムは面白くないだろうし、
ジミーがカレンと仲良くすることで、熱心に支えてきたカイルと
してもあまり気分の良いものではないのだろう。
ただカイルの役割というのがちょっとこのドラマでは弱いね。

アイビーとカレン

今回は完全にロニーのサブ扱いだった。
アイビーがロニーと「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」
繋がっているとは思わなかったけど、アイビーは顔が広いんだね。
セシル役を取ったアイビーがサブで支援しているのだから豪華な
共演だね。ただまだアイビーはペイペイなんだろうけど。

現在昔運営していた映画サイトのデータをHTML化し直してアップ
しているのですが、その中にこの映画の感想も書かれていたので、アップ
しました。
映画「リトルショップオブホラーズ」へ

ボムシェルの欠点

グレッチェンという生徒に指摘されたことを受けて、ジュリアは
自分の中でのマリリンを魅了されるがあまり男性視点で見ていた
事を知る。ディマジオ、ミラー、ザナック、JFKを相手に
「私を忘れないで」とマリリンが歌っているのは、男性に対して
ではなく彼らに対しての意図がある事を知って書き換えをしていく。

ボムシェルが先か、ヒット・リストが先か。

Hit Listとはジミーとカレンとカイルとデレクが立ち上げた
新たなミュージカルのプロジェクトの脚本だけど、この先の
シーズンの伏線の為にこの企画を温めていたのだろうけど、
シーズン2の間だけで形にするのは難しそうな気もするね。

■使用された曲

・Jennifer HudsonのI Got Love
・Andy Mientus and Jennifer HudsonのEverybody Loves You Now
・Jennifer HudsonのI Got Love(sexier version)
・Jennifer Hudson, Katharine McPhee and Megan HiltyのI Can't Let Go
・Katharine McPheeのChest of Broken Hearts
・Jeremy JordanのI'm Not Lost

ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー
サム・スティックランド (Leslie Odom Jr.)
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの夫
エリス・ボイド (Jaime Cepero) トムのアシスタント
レオ・ヒューストン (Emory Cohen) 息子

ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
ジョシュ (Joshua Bergasse) デレクのスタッフ
デーブ (Tim Wright) ダンサーの振り付け師
サム・ストリックランド (Leslie Odom Jr.) アイビーの旧友
ジョシュ (Joshua Bergasse) スタッフの一人
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
スー (Jenny Laroche) ダンサー、アイビーの友達
デニス (Phillip Spaeth) ダンサー、アイビーの友達
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達
スコット (Scott Burkhardt) メガネのスタッフ、アイリーン秘書
シンシア (Condola Rashad) "シン"、エリスの彼女
ニック・フェルダー (Thorsten Kaye) バーテンダー、7ドルでマティーニ

ジミー・コリンズ (Jeremy Jordan) バーの店員、歌、ピアノ、生意気
アナ・バーガス (Krysta Rodriguez) カレンのルームメイト
カイル・ビショップ (Andy Mientus) バーの店員、ジミーと歌う
ヴェロニカ・ムーア (Jennifer Hudson) "ロニー"、ミュージカル主役
リズ (Ching Valdes-Aran) アイリーンの秘書

ピーター・ギルマン (Daniel Sunjata) ドラマターグ
シンシア・ムーア (Sheryl Lee Ralph) ロニーの母
グレッツェン (Michaela Waters) 生徒の一人
--- (Alice Kremelberg) Actor
--- (Brandon Tyler Harris) Actor
--- (Phil McGlaston) Lawyer
--- (Kristin Piacentile) NYU Student
--- (David Raimo) Fan
--- (Jenn Szilagy) NYC Theater Goer
--- (Lisa Toth) Trendy Concert Goer
--- (Bill Walters) Bar Patron

ダンサー
(Christopher Vo)(Keith Kuhl)(Lauren Lim Jackson)
(Ryan Watkinson)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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