Smash / スマッシュ
Smash

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





Mar. 12, 2013
第6話 想いを捧げて The Fringe

脚本/Julia Brownell 監督/Dan Lerner
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「ボムシェル」の稽古をする。
脚本を巡り、ジュリアとピーターが提出する脚本と、トムが
提唱した脚本に対して、トムを指示するのはジェリー、ジュリ
アが指示するのはデレクとなり、判断はアイリーンに委ねられ、
結局トムとジェリーの脚本を支持することになる。
トムはマリリンの登場シーンを飛行機のタラップから下りる
シーンを演出して派手にアピールしたいと考えていた。
デレクはとんだ茶番劇だとし、ジュリアも非難するが、アイリ
ーンの決定に従うと言っただろうとして、反論を押さえ込む。
しかもこの曲を入れるのであれば他の部分のバラード曲は
カットにするとしてジェリーは告げるとジュリーは呆れる。

アナ、カレン、ジミー、カイルたちは、「ヒット・リスト」
を演じる為のスペースを確保する。しかしとても劇場とは
いえない100名にも満たない客しか入りそうもないスペース
だったが、ジミーは寧ろ小さい方が換えって良いとして、
場所などは関係ないという。10時間後には仮本番だと語る。
ジミーは舞台を設置する中、ピアノを使ってパフォーマンス
を見せる。そんな中カレンはそろそろボムシェルの稽古に
いかなければならないとして途中で出ていく。カイルは新しい
ナンバーの練習をして起きたい事を告げるが、アナはカイル
に対してカレンはブロードウェイに出演するのだから仕方が
ないと語る。カイルは場所はどうであれこれは遊びではない
とするが、ジミーはカレンはプロなので既に曲は頭の中に入って
いる筈だと語る。

カレンは急いで稽古場に行こうとすると、エレベーターで
アイビーと鉢合わせする。気まずい状況の中で、互いに調子を
尋ねる。お互い順調をアピールし遭うが、アイビーはテリー
がとんでもない舞台を演出しようとしていることで頭を抱えて
いた。テリーは抗うつ剤などのクスリを止めて以降冴えまくっ
ているとしてハイテンション状態たった。
アイビーはプロデューサのティモシーに対して不満を述べるが、
この舞台はテリーの名前が有って初めて実現した舞台なので
仕方が無いと語る。今シーズンで一番の風刺劇として上手く
取り上げられるかも知れないとするが、風刺激ほどに知的で
洗練されていないと駄目なのにこれはコメディだと落ち込む。

カレンは稽古場でみんなの前でパフォーマンスする。
トムはイェイツの詩を使ったジュリア好みの曲だろうと
するが、ジェリーはこの歌は使えないとしカットしようと語る。
最高のバラードだと反論するジュリーに対して、曲がバラード
調ばかりで受けないという。トムとジュリアは、この曲は一番
最初に描いたもので、ここからボムシェルの企画が立ち上がった
のだと語る。しかしアイリーンはジェリーの意見が正しいとして
流れを止めてしまうという。アイリーンがずっとジェリーの
意見ばかりを賛同していることを非難するジュリーたち。
これでは舞台ではなくマリリンの豪華クリスマスショーになる
という。トムは稽古場を出て行くジュリーを宥めると、なんとか
採用される様に掛け合うので前向きに捉えて以降と語る。

カレンの元にデレクがやってくる。
デレクはカレンの肌にペンキが付いていることを受けて何か
バイトでもしている程に困っているのかと問うが、カレンは
自主公演のセットを塗っていたのだという。今夜ヒットリスト
の初公演が有るのだという。デレクは俺抜きで公演をするのか
と問うが、貴方のように大物になると小劇場での舞台演出が
出来ない事情は分かっているとして、理解を示す。

一方カイルは「タイムアウト」誌で注目の公演にヒットリスト
が選ばれている事を告げ、チケットは既に完売した事を語り
一同盛り上がる。

そんな中、カレンの稽古中にジェリーとアシスタントのマーゴット
がやってくると、「フリンジ演劇祭」の記事にカレンが大きく
取り上げられていることに対して問い詰める。ボムシェルの宣伝
キャンペーンはカレンの売り込みを軸に展開しようとしている
のに勝手に別の公演には出られない事を告げ、我々の舞台に
だけ集中するよう語る。たった2日間だけなのでボムシェルに
影響はないと訴えるが、私がプロデューサーであり私が承認
しないかぎりは別の公演に出演できないことは契約書にも書かれて
いるのだと告げる。デレクもカレンを宥めると今はボムシェル
に集中することを告げる。

カレンはジミーやカイルたちにその事を告げにいくと、
6時間後に公演なのに主役が降板なんてありえないという。
しかしカレンはキャリアがかかっている事を告げ理解を求める
が、ジミーは友達よりもキャリアが優先なのかとして、カレン
に失望する。
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■ボムシェルを巡り激しい対立

前回のラストでアイリーンはどちらの案を採用するのかなと
思う所が有ったけど、結果として支持したのはトムとジェリー
の案だった。元々アイリーンにしてもジュリアにしても
当初のボストン公演のネタがベースになった方が本来の形だ
と思っているのではないかと思うのだけど、ジェリーは当初
その形を嫌っていたのに何故突然トムの方に肩入れしたのだ
ろうか?
あの飛行機から降りるとするマリリンの演出が気に入った
ということなのか?

■トムが支配者

デレクの案は採用されず、ジュリアの案も却下され通し。
トムが仲裁役をして色々と案を通そうとしていたけど、
前回偉い脚本家の人物が、ドラマターグのピーターこそ別の
脚本を用意しているとして不安を煽っていたけど、寧ろトム
が乗っ取ってしまったような感じにも思える。

■「危険な関係」のアイビー

エレベーターでアイビーとカレンが鉢合わせしてしまう時
にはどうなるかと思ったけど、最近のアイビーはちょっと
可愛そうだな。現場の人間ではなく畑違いのところから
来た映画俳優のテリーの良いなりで演出プランが決定
していくという違和感の有る流れ。

マスコミ相手にお披露目会があれアイビーは、デレクに
言われた様に駄作である程に演技力が目立つ場合もある
ということでポジティブシンキングでアイビーを励まし
見事その通りになったけど、ずうずうしくもテリーからは
僕より目立ったら客が失望するとばかりにアイビーの
ソロパートをカットしようとした。なんてムカつくヤツ
ばかりがいるんだって感じだったけど、本音でぶつかったら
理解してくれた分だけジェリーよりは随分マシだったね。
悪い人では無いようだ

■二日間の「ヒットリスト」

この小劇場とも言えない場所で行ったのがフリンジ演劇祭
だったのか?単なる練習のために倉庫部屋を借りたのかな
と思っていたのだけど、いつの間にか話が大きくなっている
かと思えばこれが演劇祭なのか?
下北沢の劇場って感じのまさにアングラな感じがなんとも
言えないところ。
カレンは契約上出演できない事を知る。
可愛そうだけど仕方が無いと見るのか、それとも6時間前に
出演できないなんて言うのは酷な宣告なのか。

ただ正直カイルとジミーはカレンとデレクに頼りっきりっ
て感じでどうも自分たちで何かをしようとする意欲が
削げ落ちているかんじで好きになれない。カレンの事情だって
知っている筈なのに、彼女は彼らに力を貸しているのに
逆に二人はカレンに何をしてあげられているのか。

■デレクはボムショルから下りる

デレクが嫌いだったけど辞めたことで寧ろデレクの決断には
拍手を送りたいかも。
カレンを経由してアイリーンにジェリーとエリスの関係が
判明したけど、ニックの事を調べていただけで、プロデューサー
からジェリーを外すことの出来るものがあるのかな。

エリスの彼女はエリスをサイコ野郎だとしていたけど
他にも何か汚いことをしているのか?

ジェリーを排除して演出家はデレクかと思ったけどトムに
任せるという。大丈夫なのか?

■デレクは「ヒットリスト」にシフト?

また都合良く拾う神がいたもんだ。
ワークショップの芸術監督がカレンの演じたヒットリストを
見ていて興味を持ったらしい。デレクは殆ど演出していなかった
のにここに来て我が者顔で関わっていくというのが小ずるい。

■ボムシェルはどうなる?

トムはデレクがいなくなったことを喜んでいた。
アイツが爆弾であり公演を邪魔していた元凶だったと主張
していた。確かに女関係にだらしなかったけど、天才演出家
ということに間違いはないのではないのか?

■使用された曲

・Katharine McPhee, Jeremy Jordan, Andy Mientus & Krysta Rodriguez
のThis Will Be Our Year
・Megan HiltyのA Letter From Cecile
・Katharine McPheeのNever Give All the Heart
・Katharine McPhee & Jeremy JordanのHeart Shaped Wreckage

ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー
サム・スティックランド (Leslie Odom Jr.)
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの夫
エリス・ボイド (Jaime Cepero) トムのアシスタント
レオ・ヒューストン (Emory Cohen) 息子

ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
ジョシュ (Joshua Bergasse) デレクのスタッフ
デーブ (Tim Wright) ダンサーの振り付け師
サム・ストリックランド (Leslie Odom Jr.) アイビーの旧友
ジョシュ (Joshua Bergasse) スタッフの一人
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
スー (Jenny Laroche) ダンサー、アイビーの友達
デニス (Phillip Spaeth) ダンサー、アイビーの友達
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達
スコット (Scott Burkhardt) メガネのスタッフ、アイリーン秘書
シンシア (Condola Rashad) "シン"、エリスの彼女
ニック・フェルダー (Thorsten Kaye) バーテンダー、7ドルでマティーニ

ジミー・コリンズ (Jeremy Jordan) バーの店員、歌、ピアノ、生意気
アナ・バーガス (Krysta Rodriguez) カレンのルームメイト
カイル・ビショップ (Andy Mientus) バーの店員、ジミーと歌う
ヴェロニカ・ムーア (Jennifer Hudson) "ロニー"、ミュージカル主役
リズ (Ching Valdes-Aran) アイリーンの秘書

ピーター・ギルマン (Daniel Sunjata) ドラマターグ
テリー・フォールズ (Sean Hayes) 映画俳優、「危険な関係」出演、ヴァルモン子爵役
ティモシー (Jason Kravits) 「危険な関係」プロデューサー
ティファニー (Veanne Cox) 「危険な関係」女優、メルトイユ役
マーゴット (Nikki Blonsky) ジェリーの秘書。「ボムシェル」絶賛
--- (Kelly McAndrew) Actor
--- (Christy Pusz) Actor
--- (Kathy Fitzgerald) Actor
--- (Bobby Lamont) Actor
--- (Natalie Paul) Actor
--- (Frankie J. Alvarez) Actor

スコット・ニコルズ (Jesse L. Martin) マンハッタンシアターワークショップ芸術監督
--- (Veanne Cox)
シンシア・モーガン (Condola Rashad) 元エリスの彼女
ジョシュ (Joshua Bergasse)
ジェン (Kim Rosen)
マーティ (Marty Lawson)
--- (AJ Cedeno) Reporter
--- (Jake Robinson) Drummer
--- (Andrew Alberson) Hit-Lister
--- (Kenneth Kopolovicz) Businessman

ダンサー
(Samantha Zack)(Nina Lafarga)(Meredith Miles)
(Alexandra Hulme)(Jenny Laroche)(Joe Aaron Reid)
(Christopher Vo)(Reed Kelly)(Paul McGill)
(Tyrone Jackson)(Ephraim Sykes)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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