Smash / スマッシュ
Smash

Creator: Theresa Rebeck

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Mar. 19, 2013
第7話 新たな船出 Musical Chairs

脚本/Becky Mode 監督/Casey Nicholaw
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ジミーとカイルの演劇祭をたまたま見に来ていたマンハッタン
シアターワークショップ芸術監督スコットは、そのミュージ
カルに可能性を見出して声を掛ける。しかしこの舞台には演出家
が居ない事を語ると、デレクは俺が演出をするとして、名乗り
出る。
スコットは「ヒットリスト」を役員たちの前で審査・演技させる。
主役はジミーとアナで歌うと、デレクは良かったとするが、
スコットはスタッフと相談するという。
デレクはコーヒーが無いのかと問うが、照明係のブレイクから
ここは自分で持ち込まないと駄目だと聞かされる。しかも
毎週火曜日は教育普及活動に使用されていることを聞く。

「ボムシェル」デレクが演出家を降りて、トムが新たに演出家
としてデビューする。
マリリンの「お熱いのがお好き」の現場に現れる場面の演技を
する中で、マリリン役を演じるカレンはトムの演出する意図とは
食い違いを見せる。ジェーン・マスンフィールドのようなイメージ
でふてぶてしく登場するのだとするが、カレンはマリリンに
とってこの舞台はアウェイであり、怯えていた筈だという。
だからこそクスリを常用していたのだと語る。トムはデレクの演出
やジュリアのシナリオに気を遣いながらも演出だった為に、
複雑な状況だった。何よりもデレクが今まで振り付けした振り付け
は契約上一切使用出来なくなる可能性が高く一から練り上げなければ
ならなかったのである。ジュリアはデレクに頼めば振り付けは
利用させてもらえる筈だとするが、トムは絶対に使わせる筈は
ないという。ジュリアはトムに対して主役のカレンをなんとか
しないと纏まらなくなる事を告げる。トムは演出上、マリリンの母
のシーンを削ることになると語ると、ジュリアは複雑な顔を見せる。

一方「危険な情事」ティモシーたちは公演を週末に控えて
最終リハーサルをしていた。テリーは色々と新しい演出プランを
提案するがアイビーがそれを止める。その姿を見てステファニー
はアイビーが見事に彼を手なずけたとして賞賛する。

カレンはトムの指導通りの振り付けで歌う。
ジェリーは練習を見に来ると、出来の悪さに対して不満を告げる。
ジュリアたちはデレクの振り付けが法的な問題で使用出来ない事を
告げ、ジェリーはデレクから許可をもらって欲しいと告げる。
アイリーンもまたやってくると、ジェリーはトムに演出させるのは
反対だという。僅か10分だけでそのまずさが露呈されたのだという。
そもそも主演のカレンを不機嫌にさせているとし、テクリハが
近いのだという。
しかしジュリアたちはまだ馴染んでいないだけでもう少し見守る
べき事を告げ、トムならば必ずまとめてくる事を告げる。
ジェリーが出て行くとアイリーンは彼の事を害虫呼ばわりする。
アイリーンは午後に娘のケイティと遭いそして弁護士とも協議
してくる事を語る。ジュリアはそれまでにトムがジュリーから首に
ならなければ良いがと語る。

スコットはデレクやジミーたちの前にやってくると、スタッフたち
も気に入っていたが、今回はウチの地下劇場での公演をすることに
なりそうだという。大劇場での公演の平行して若き会員の挑戦的
上演をする場が地下劇場だという。「ヒットリスト」は新鮮だが
作品のテーマの大枠が分かりづらい事を告げ、大劇場では明快さ
を求められるのだという。特に年配の会員たちに共感を得られないと
ウチのような非営利団体ではなかなか大劇場で演じさせるのは
難しい事を語る。デレクはブロードウェイには拘らないが、流石に
地下の80席の劇場は少なすぎると語る。スコットは今週末に後援会
の議題に挙げるので、それまでに「ひらめき」が欲しいことを語る。
ジミーたちはイマイチ何をしていいのか分からずに居るが、
彼は今の脚本をいじって、テーマを明快にすることだという。
「レント」ではナレーター役を増やしてブロードウェイ化された
という。ジミーはデレクに対して一方的に指図されるのではなく、
話合いで決めたいと告げる。80席の舞台でも問題はないとするが
デレクはそれだと演劇祭と何も変わらないとし、ステップアップ
するべき時だと語る。ジミーはアナも良いがカレンが居ないのが
問題だという。そんな中、デレクは「危険な関係」の初日が今夜
有る事を告げる。この劇は元々小劇場の戯曲だったが、台詞を
変えずに大劇場ミュージカルになった事を告げ、見ておくべき
ではないかとして、ブロードウェイシアターに7時に集合だと
語る。
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■「ボムシェル」の流れ

デレクが辞めてトムが演出家に。
トムがどれだけの事が出来るのか不安視される中でのスタート。
カレンとはいきなり衝突。トムが脚本を理解していないなんて
事は無いんだろうけどね。いきなりデレクやジュリアの流れ
を引き継いで色々とバランスを考えて行おうとしているだけに
対応が難しいことは理解出来る。

ジュリアは大切しているマリリンの母親のナンバーをトムに
削られ複雑。

アイリーンはジェリーをこのプロジェクトから下ろすために
どんな手を使っていくのか気になるものが有った。
エリスがニックの調査員として関わっていたとしてもそれが
契約違反であったり法律に背くようなことではないしね。

流れとしてはアイリーンがマリリンの歌詞や詩を使用する独占
契約があるという事を利用し、ボムシェルではその詩を20%程度
引用している事を指摘して法律的にジェリーを切り崩そうと
した。最終的には娘のケイティを使うという流れ。
ケイティは言わずもがなメリル・ストリープの娘さん。
シーズン1の8話に登場したけど、今回の登場によって一応彼女
の出演は終わりのようだ。

それにしてもカレンがボムシェルのマリリンを降りてしまって
も大丈夫なのかな。

■「危険な情事」の流れ

いよいよアイビーの大舞台。
問題なのはハリウッドの俳優・テリーが演劇畑にやってきて
大手をふるうこと。しかしそれもアイビーの真摯な態度によ
って上手くセーブ出来たはずだったが、逆に彼は抗うつ剤
を辞めたせいなのか、演技に覇気がなく持ち味のコミカルさ
も影を潜めてしまった感じ。
試写披露の場でもあまりのつまらなさに酷評。アイビー以外は
大した劇には写らなかったようで、アイビーにアドバイスを
もらうとアイビーは彼を操る術を身につけていて、上手い事
彼の本来の演技・持ち味を発揮させた。今回の彼のはじけた公演
は見ていてもホント面白かった。


■「ヒット・リスト」の流れ

スコットというマンハッタンシアターワークショップ芸術監督
が現れた為にこの企画も芽が出始めた。ちょうどボムシェル
を辞めたデレクが演出をするという事も有り、かなり舞台化される
可能性が強まったという感じ。ただオリジナルメンバーが
ボムシェルを離れて言ってしまうことへの違和感が有る。
ジミーがまた非常に癖のある行動を取っているので、"なんだコイツ
わ!!"と思わせるのだけど、デレクがどう彼らをコントロールして
いくのかがドラマとしての楽しみとなっている。

「ボムシェル」の流れと対比しているけど、演出家が如何に
俳優たちをコントロール出来るのか演出家による力量というのが
今回メインだった感じがする。そして演出家と俳優の相性がある
とばかりに、トムにはアイビーが相性よく、デレクにはカレンと
いう構図が有るようだ。


■使用された曲

・SMASH CastのThe National Pastime
・Katharine McPhee and Jeremy JordanのHeart Shaped Wreckage
・Katharine McPhee and Jeremy JordanのRewrite This Story - Smash
Cast Version
・Sean HayesのCe N'Est Pas Ma Faute (It's Not My Fault)

ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー
サム・スティックランド (Leslie Odom Jr.)
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの夫
エリス・ボイド (Jaime Cepero) トムのアシスタント
レオ・ヒューストン (Emory Cohen) 息子

ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
ジョシュ (Joshua Bergasse) デレクのスタッフ
デーブ (Tim Wright) ダンサーの振り付け師
サム・ストリックランド (Leslie Odom Jr.) アイビーの旧友
ジョシュ (Joshua Bergasse) スタッフの一人
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
スー (Jenny Laroche) ダンサー、アイビーの友達
デニス (Phillip Spaeth) ダンサー、アイビーの友達
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達
スコット (Scott Burkhardt) メガネのスタッフ、アイリーン秘書
シンシア (Condola Rashad) "シン"、エリスの彼女
ニック・フェルダー (Thorsten Kaye) バーテンダー、7ドルでマティーニ

ジミー・コリンズ (Jeremy Jordan) バーの店員、歌、ピアノ、生意気
アナ・バーガス (Krysta Rodriguez) カレンのルームメイト
カイル・ビショップ (Andy Mientus) バーの店員、ジミーと歌う
ヴェロニカ・ムーア (Jennifer Hudson) "ロニー"、ミュージカル主役
リズ (Ching Valdes-Aran) アイリーンの秘書

ピーター・ギルマン (Daniel Sunjata) ドラマターグ
テリー・フォールズ (Sean Hayes) 映画俳優、「危険な関係」出演、ヴァ
ルモン子爵役
ティモシー (Jason Kravits) 「危険な関係」プロデューサー
ティファニー (Veanne Cox) 「危険な関係」女優、メルトイユ役
--- (Kelly McAndrew) Actor
--- (Christy Pusz) Actor
--- (Kathy Fitzgerald) Actor
--- (Bobby Lamont) Actor
--- (Natalie Paul) Actor
--- (Frankie J. Alvarez) Actor
スコット・ニコルズ (Jesse L. Martin) マンハッタンシアターワークショップ芸術監督
ケイティ・ランド (Grace Gummer) アイリーンの娘
--- (Veanne Cox)
本人出演 (Seth Rudetsky)
ブレイク (Daniel Abeles)
ウシャー (Bo Stansell)

--- (Logan Kulick) Theater Student
--- (Chloe Elaine Scharf) Theater Student
--- (Robbin Banx) Upscale Theatre Goer
--- (Justine Greenwald) Theatre
--- (Kenneth Kopolovicz) NYC Theater Goer

ダンサー
(Christopher Vo)(Ephraim Sykes)(Keith Kuhl)
(Alexandra Hulme)(Marty Lawson)(Nina Lafarga)
(Spencer Liff)(Reed Kelly)(Samantha Zack)(Tyrone Jackson)
(Abbey O'Brien)(Angie L. Schworer)(Anna Schnaitter)
(Heather Lang)(Jocelyn Dowling)(Krista Saab)
(Naomi Kakuk)(Purdie Bauman)(Lawrence Alexander)
(Meredith Miles)(Jenny Laroche)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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