Smash / スマッシュ
Smash

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





Apr. 2, 2013
第9話 親の心情 The Parents

脚本/Jordon Nardino 監督/Tricia Brock
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カレンとジミーは一夜を共にすることになる。

翌朝一時間後に稽古が始まるという状況の中、二人はまったり
していると突然エレンの父・ロジャーが玄関のチャイムを鳴ら
す。ニューヨークに出てくるという事を忘れていたとして、
カレンは急いで彼に服を着せて非常口から出て行かせる。
ロジャーは室内に入ってくる中、窓から逃走する黒い革ジャン
の男の陰を目にして、カレンの行動を察する。

一方サムとアイビーはまた連むことになる。
アイビーの元には母からの電話が繰り返し鳴るが無視していた。
ママは私の舞台の初日にも来ないで自分のブログに書き込みし
ていたのだという。そんな中、リンダが入り口の所に立ってい
てアイビーに対してジュリアとトムから何か話が有るみたいだ
と語る。

ジュリアは脚本の手直しを終えると、スコットにメールすべき
かどうかで悩んでいた。15年間も彼の人生を無駄にしたので
償いたいのだという。トムは自分だってサムを傷つけてしまった
事を告げ今では距離を置いている事を語り、スコットには謝罪
したのだからソッとしておくべきではないかと語る。

アイビーがやってくると、制作陣であるアイリーン、ジュリア、
そしてトムはマリリンの母親役が決まった事を語る。もしか
してバティ・ルポーンか?と問うと、アイビーの母・リー・コン
ロイだと語る。トムがまだアイビーに話していなかった事を
知るアイリーンたち。そこにリー本人もやってくると、彼女は
娘が承知しないようならば私もこの件は断ると語る。アイリーン
は現在の「ボムシェル」では商業的に弱いので、リーを加入
させれば人を呼べるのだという。アイビーはとりあえず仕方なし
に了承する。アイビーとリーで早速マリリンの親子のシーンの
練習をする。

カレンたちは「ヒット・リスト」の稽古をしていた。
その舞台練習をカレンの父・ロジャーも見ていた。
スコットは今夜寄付集めの為に役員や支援者の前でカレンや
ディーバ役のアナが歌を披露するのでロジャーにもそのパーティー
に出席して欲しいと頼む。そこで初めてこの舞台を披露するのだ
という。ロジャーは何故「ボムシェル」を降りてまでこちらの
舞台に出演を決めたのかまるで理解出来なかった

カイルとジミーは電話する中で、ジミーは旧友の男が彷徨いて
いる事を知って思わず隠れるのだった。

トムはアイビーのご機嫌取りをする中、ノーマ・ジーン(マリリン)
とグラディス(母)の揃ったシーンの練習をする。リーは既に
台詞が頭の中に入っているという。

ヒット・リストの完成度が高くなっていることにみんな手応えを
感じていた。カレンはデレクに、父がそれでもボムシェルを
降板したことに納得していない事を語る。そんな中ジミーが大遅刻
してやってくる。

ボムシェルの稽古で、親子がケンカするシーンなのに、どうも
アイビーとリーが共に静かで冷静すぎる演技をしていることに
見ているものたちはつまらない演技だと陰口を語る。トムやジュリア
ももっとかみついて熱い演技をしなければならない場面だとして
告げる。あれではまるでドラマ「ギルモアガールズの親子の
シーンだという。ジュリアは演出家はトムなのだから、無理矢理に
でも二人を熱くさせろと要求する。
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■「ボムシェル」の流れ

マリリン役はアイビーに決まり幸せ一杯。
観客を呼ぶ為、話題性の為にマリリンの母にはミュージカルスター
のリー・コンロイ・・・つまりアイビーの母を起用することになる。
母が娘に対して今まで如何に厳しくしてきたのかは分かる。
ただ褒められたい時にも常に否定され続けた事や居て欲しいときに
不在にしていた、母親に対する信頼関係は相当希薄だと思われ。
ただそれでも認められたい思いというのは潜在的に有りそうだ。
で、皮肉にもマリリンの母子役を演じることになってしまった。
しかも自分の気持ちをストーリーに合わせてぶつけられるという
シチョエーションを作るところが上手く出来ている。
今にして思うとボムシェルはアイビーの為によるアイビーの為の
シナリオじゃないかって感じばかりのするエピソードだね。
トムがアイビーに相談もせずに、自分の気持ちを知っても敢えて
母親を起用したことで、トムとの間でも友情関係は崩れてしまった。
トムはボムシェルの演出家というものを得た反面、失うものが多く
なってきましたね。

それにしてもシーズン2になってアイビーが妙に可愛く感じられる
ようになったのは気のせいか?綺麗なブロンドヘアであるところや
胸の大きさ以上に表情の豊かさが彼女のかわいさに拍車をかける。

■「ヒット・リスト」の流れ

カレンはついにジミーと関係を持ってしまった。
カレンの身長が高いのかジミーが低いのか分からないけど、
舞台では気が付かないけど一緒に街で並んでいるシーンを見ると
ジミーって小さい感じがするね。デレクとならんでもちょっと
一回り違うよう。
ジミーが認められるようになり更正していく過程の中で、足を引っ
張るのは過去による不正の陰だ。この辺はアイリーンの恋人だった
ニックが刑務所送りされてしまったように、ジミーもそうなる可能性
は否定できない。
カレンが何故そんなジミーと関係を持ってしまったのか。
ワルほど異性を惹き付けるものだとはいえ、ジミーというどうしようも
ない男との出会いによって、彼女の人生が狂おうとしていることも
否定出来ないところはなんとも言えないかも。

カレンの父も再度登場。
カレンとアイビーは対象的に存在故に、アイビーの母が出れば
カレンにも父が出る。
ロジャーを演じるDylan Bakerは、色んなドラマに出てくる名優さん
だ。グッド・ワイフでは妻殺害の容疑で訴えられたコリン・
スウィーニー役、ダメージではシーズン4から出演するジェリー
役で登場するようだ。

父親も娘に男性の陰があるのを見るのは忍びないというか悲しい
ものが有っただろうね。高校を舞台にしたアメリカのドラマの
一場面のよう。間男的にこそこそっと窓から逃げていく様。
相手を幸せに出来ないのに関係を持つことの憤りみたいなものは
感じるけど、感情だけはどうしようもないか。

デレクがジミーに8千ドルを貸したけど、果たしてこれだけで
終わるのか。

■その他

・ジュリアの犯した罪

この流れ、まだまだ続くようだ。しかしジュリアは良い方向に物語
が進み始めている。ドラマターグとしてスコットと協力関係を
結んでいくようだ。ジュリアがドラマターグを受け入れられずにいた
のとは対象的に、スコットは彼女よりも少し前を進んでいた様だね。


■使用された曲

・Krysta RodriguezのReach For Me
・Katharine McPheeのBroadway, Here I Come!
・Bernadette PetersのHang the Moon

ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー
サム・スティックランド (Leslie Odom Jr.)
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの夫
エリス・ボイド (Jaime Cepero) トムのアシスタント
レオ・ヒューストン (Emory Cohen) 息子

ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達
スコット (Scott Burkhardt) メガネのスタッフ、アイリーン秘書
ニック・フェルダー (Thorsten Kaye) バーテンダー、7ドルでマティーニ

ジミー・コリンズ (Jeremy Jordan) バーの店員、歌、ピアノ、生意気
アナ・バーガス (Krysta Rodriguez) カレンのルームメイト
カイル・ビショップ (Andy Mientus) バーの店員、ジミーと歌う
ヴェロニカ・ムーア (Jennifer Hudson) "ロニー"、ミュージカル主役
リズ (Ching Valdes-Aran) アイリーンの秘書

リー・コンロイ (Bernadette Peters) アイビーの母・女優
ロジャー・カートライト (Dylan Baker) カレンの父
ピーター・ギルマン (Daniel Sunjata) ドラマターグ
スコット・ニコルズ (Jesse L. Martin) マンハッタンシアターワークショ
ップ芸術監督
リチャード・フランシス (Jamey Sheridan) タイムズ誌ライター
ブレイク (Daniel Abeles) 照明・カイルの彼氏
アダム (David Call) ドラッグ売人、ジミーの旧友
--- (Cole Escola) Coat Check Clerk
--- (Jordan Asinofsky) Extra
--- (Maria Makenna) Fundraiser Guest

ダンサー
(Karla Garcia)(Ephraim Sykes)(Brandon Rubendall)
(Karla Garcia)(Jessica (Meredith Miles)
(Skye (Dollar Tan)(Derek Ferguson)
(Joe Aaron Reid)(Marty Lawson)(Keith Kuhl)
(Samantha Zack)(Alexandra (Jenny (Nina Lafarga)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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