Smash / スマッシュ
Smash

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





Apr. 9, 2013
第10話 傷心

脚本/Julie Rottenberg、Elisa Zuritsky 監督/S.J. Clarkson
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アイリーンから「ボムシェル」を売り出す為には、興行的な
話題が欲しい事を告げ、それを受けた演出家のトムは、マリリン
の母親役にアイビーの母・リーを起用する事を決める。しかし
アイビーは自分が今まで母親と如何に葛藤してきたかを知って
いるトムがそんなことをした事で、もう友達ではないとして
距離を置かれてしまう。

トムとアイビーは舞台稽古で何度も同じシーンで繰り返し互い
の意見を戦わせていた。トムはアイビーの行動を非難するが、
ジュリアはトムがアイビーの母を呼んだからであり原因は
ハッキリしている事を告げる。しかしトムはそんな事で長年の
友情をチャラにするのかとし、舞台の為にアイビーにも大人に
なって欲しいと語る。サムも未だに目を合わせてくれないと。
ジュリアはこの稽古に付き合わされているせいで、息子の大学
見学にもいけないのだと語る。

一方アイリーンはニューヨークタイム誌リチャードと共に
やってくる。セットデザイナーのサブリナの仕事ぶりなど、
舞台設定を色々と紹介する。アイリーンがリチャードを呼んだ
のはマイケル・リーデルがボムシェルの件で酷いコラムを書いた
為のものだった。ボムシェルの新たな火種として存在し始める
のはトムとアイビーの友情が終わっていることだとしてネタ
として取り上げたのである。リチャードは自分はこの件とは
既に離れている事を告げ、アイリーンとは仕事以外のところで
関わりたい事を告げるが、アイリーンはこの舞台は自分にとって
全てのだと語る。それならば今夜くらいは仕事を忘れてディナー
でもとらないかと誘われる。

カレンとジミーは衣装部屋でキスしていた。
カレンはジミーが何故二人の関係を隠すのか理解出来ずにいた。
デレクがカレンの名前を呼んでいる事を知って稽古に戻らない
といけない事を語る。
ジミーが先に稽古場にいくと、デレクに少しずつ先日借りた
金を返済する。カレンも稽古場に合流する中で、カイルは現在
ロビーにリチャードがいる事を語る。デレクはカイルたちに
彼はディーバ役をとても気に入っているので、ディーバ役を
シナリオ上、ふくらませる事を語る。これから「ヒットリスト」
の中の「オリジナル」の部分の稽古をする事を語る。

サムとアイビーは、今夜のアイビーの誕生日パーティーの相談
をしていた。ハメを外したいというアイビー。
そんな中花の配達人がアイビー宛に花を届けるのを知ったトム
は何故今頃花束なのかとリンダに尋ねる。すると今日はアイビー
の誕生日でしょと言われる。トムはすっかり忘れていた事を告げ
何かアイビーの為に特別なことをしたいと語る。大切だという
気持ちを彼女に伝えたいとするトムは、ライザ・ミネリにその場
で電話をかけ始める。

カレンたちはヒットリストの稽古をする中でリチャードはそれ
を見ていた。
デレクに感想を述べた後、デレクにとってカレンは歌姫という
ことなのかと問う。今までのデレクは主演女優と寝るということ
でネガティブに捉えられたが、この舞台では、ブロードウェイ
の主役から降りて、オフブロードウェイに駆け落ちしたカップル
のように見えるので寧ろ良い話題になるのではないかと告げる。
一週間後には通しでヒットリストを見せて欲しいと要求する。

ジュリアはスコットに頼まれ、ヒットリストのドラマターグと
して呼び出される。開演までは一ヶ月しかない事を聞かされる
ジュリア。彼女はスコットに対してこのシナリオのディーバでは
ただのシンボル的役割しかなく、人物像についてまるで描かれて
いないと語る。デレクもそこにやってくると、ジュリアの意見
に賛同し、二曲新たに曲を加えるのでドラマターグをして欲しい
と頼む。カイルには才能はあるが今はもう時間がないと語る。

アナはカレンは練習後帰宅する中で、何でジミーが自分たちの
関係を隠したがるのかについて相談していた。プロに徹したい
のではないかと言うが、アナはもしかしたら彼には何か隠している
ことが有るのではないかと告げ、秘密は危険な信号である事を語る。
大人なのだから仕事とプライベートくらいは分けられるとカレン
も語るが・・・
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■「ボムシェル」の流れ

なんと言ってもトムとアイビーが仲直りするかどうかの
エピソードだった。トムはアイビーに対して最高の誕生日
のプレゼント用意することで、最近起きた二人の蟠りを
解こうと考えていた。トムが用意した誕生日はアイビーが
尊敬するライザ・ミネリを招待して、トムとライザと
アイビーの為だけに作った新曲を披露する。
最高の時を過ごせたのだけど、この流れに便乗するものたち
が多いこと。
アイリーンは完全にこの流れを宣伝に利用していた感じで
トムとしては誤解されてしまい不本意だったけど、アイビー
には誤解だと伝わった様子。

しかし結果としては二人の間に蟠りが起きたのは、母親を
呼んだからではなく立場が変わってしまったということ。
トムはアイビーに対して厳しく言うべき立場の演出家である。
一度は仲直りしたのにそれもぶちこわしって感じだった。


■「ヒット・リスト」の流れ

ジミーは相変わらず癖がありまくり。
ただデレクもまた相当な癖がある。
デレクがジミーに付き合うなとして、女優としてのカレン
のイメージを管理しようとしていたけど、その中には実際
には愛が存在している事は明白。
ただ問題なのはジミーにはニックと同じくして黒い噂が
あるということ。麻薬の件で売人の手伝いをしていたと
するブラックさはいつもで立っても彼の経歴につきまとって
きそうだ。

一方制作陣は、みんなボムシェルからヒットリストに
移ってきてしまっているような感じ。そもそものジュリア
としては「ボムシェル」トムの演出にあまり気に入っていない
ところも有るのか?それともスコットとの関係を取り戻したい
一心なのか。
見た感じスコットとジュリアは良い関係だったね。


■その他

公私混同

カレンがジミーと付き合っているという事がカレンの口から語ら
れたことで、デレクとしても複雑。カレンはデレクが自分の恋愛
にまでコントロールしようとしているとして非難するけど、
その辺は演出家での仕切りっぷりが公私混同の原因となっている
のかもしれない。

トムとアイビーがその辺の線引きをしたのに対して、デレクも
またカレンとは線引きをしていきそう。
ディーバ役のアナの役割りが大きくなっていきそうだけど、
共同生活をしているので二人の間に何もなければ良いんだけどね。

ジミーの陰の部分

カレンはジミーが何故付き合っていることを公表できないのかを
歯がゆい感じで訴えていた。
ジミーの麻薬の過去に有るのか、それともデレクに言いつけられた
事に対するものが有るのか。
ボムシェルの際には、新人デビューって形が求められていた為に
カレンには純粋性が求められていたけど、今の状況では特に隠す
必要もない感じだけどね。



■使用された曲

・Katharine McPheeのOriginal
・Christian Borle & Liza MinnelliのA Love Letter From The Times
・Megan HiltyのBitter Sweet Symphony
・Krysta RodriguezのReach For Me
・Happy Birthday to You

ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー
サム・スティックランド (Leslie Odom Jr.)
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの夫
エリス・ボイド (Jaime Cepero) トムのアシスタント
レオ・ヒューストン (Emory Cohen) 息子

ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達
スコット (Scott Burkhardt) メガネのスタッフ、アイリーン秘書
ニック・フェルダー (Thorsten Kaye) バーテンダー、7ドルでマティーニ

ジミー・コリンズ (Jeremy Jordan) バーの店員、歌、ピアノ、生意気
アナ・バーガス (Krysta Rodriguez) カレンのルームメイト
カイル・ビショップ (Andy Mientus) バーの店員、ジミーと歌う
ヴェロニカ・ムーア (Jennifer Hudson) "ロニー"、ミュージカル主役
リズ (Ching Valdes-Aran) アイリーンの秘書

本人出演 (Liza Minnelli)
リー・コンロイ (Bernadette Peters) アイビーの母・女優
スコット・ニコルズ (Jesse L. Martin) マンハッタンシアターワークショ
ップ芸術監督
リチャード・フランシス (Jamey Sheridan) タイムズ誌ライター
ブレイク (Daniel Abeles) 照明・カイルの彼氏
アグネス (Daphne Rubin-Vega)
本人出演 (Michael Riedel)
--- (Ramon Olmos Torres) 花の配達人
--- (Isis King) Waitress
スー (Jenny Laroche)
--- (Richie Noodles) Restaurant Patron
--- (Bob Angelini)

ダンサー
(Tanairi Vasquez)(Karla Garcia)(Jessica Walker)
(Skye Mattox)(Craig Henningsen)(Derek Ferguson)
(Marcus Bellamy)(Dollar Tan)(Jayme Rae Dailey)
(Jenny Dailey)(Tiffany Engen)(Brooke Engen)(Joe Aaron Reid)
(Ephraim Sykes)(Marty Lawson)(Christopher Vo)(Keith Kuhl)
(Samantha Zack)(Alexandra Hulme)(Nina Lafarga)
(Meredith Miles)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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