Smash / スマッシュ
Smash シーズン2

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





Apr. 20, 2013
第12話 ブロードウェイ開幕 Opening Night

脚本/Bathsheba Doran、Noelle Valdivia 監督/Michael Morris
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ダウンタウンの稽古場の外にアダムという男性が現れる。
アナは彼に声を掛けるとジミーの知り合いだと聞く。

いよいよ「ボムシェル」のオープニングナイトを翌日に控えて
いた。アイビーはネットでの前評判などは一切耳に入らない
様に自主規制しているとしてボビーに告げる。明日の成功のこ
とだけを考えるというもの。

ジュリアとトムは、ボムシェル後の仕事について話合っていた。
「ガリバー旅行記」「蝿の王」などはどうかとジェシカは
アイディアを出すが、トムはろくに話も聞いていなかった。
先日ニューヨークタイムズ誌のリチャードは、「ボムシェル」
と「ヒット・リスト」の内容を比較し、「ヒット・リスト」の方
をより評価した内容を書いており、なんとジュリアがドラマ
ターグとして「ヒット・リスト」の方にも手を掛けていた事を
知ったからだった。トムに対してもう何度も謝ったでしょと
して許して欲しい事を告げるが・・・
ジュリアは今夜のみに行かないかと誘うが、トムはプロデューサー
ジェフ・プレストンと逢う約束があるのだという。

アグネスはアイリーンに対してリチャードとの関係はどうなっ
ているのかと尋ねる。リチャードがまさかこんな裏切りを
見せるとは思わなかったとしてご立腹のアイリーンだが、
注目の舞台として取り上げてくれたのでヨシとしなければならない
と語る。記者を敵に回すのは御法度であり、まだ正式な舞台での
評論は上がっていないのだと語る。

スコットは「ヒット・リスト」のメンバーに公演のチケットが
全て完売した事を報告。更にアイリーンから「ヒット・リスト」
の出演者全員に「ボムシェル」のオープニングナイトに招待
されたので全員で見に行こうと語る。

カレンは一人稽古場から出て行くとジミーが駆け寄ってくる。
ジミーは一緒ボムシェルの初日を見に行こうとするが、
カレンは行かないと語る。この件ではあまり話したくないこと
を告げ、私はボムシェルの主演を降りたのだと語る。ボムシェル
を見るのが辛い事を告げ、元彼の結婚式にいくみたいだと語る。
今彼と一緒にいくのならば良いだろうとしてジミーはカレンを
誘う。

アナの元にアダムが再び現れる。
アナはアダムにこれからみんなてせ飲みに行くが一緒に来ない
かと誘う。しかしジミーが嫌がる筈だと告げ、彼は俺の弟で
ある事を語る。

トムとジェフは飲みに行く中で、ジェフたちがプロデュース
していた「シティ・オブ・エンジェルズ」の公演がキャンセル
になることを聞かされる。演出家がボンドムービーへの演出に
乗り換えてしまったのだと言うと、トムは変わりの演出家を
探せば良いのではないかと告げる。ただしノアールタッチで
演出する人を探せよと語ると、ジェフはトムがこのミュージカル
の演出家をしてみないかと告げる。次回作は何か決まっているのか?
と問われ、一緒に仕事をするのであれば掛け持ちではなく
このミュージカルだけに集中して欲しいという。明日のレビュー
が良ければ、君を雇いたいと告げ、そうなれば来年もブロードウ
ェイで演出が出来るぞと語る。

アイビーとデレク。
アイビーは自主規制を破り、ネットの前評論を目にしていた。
劇場の前でアイビーが主役だと知り老夫婦がアイビーのことを
「プレイビル」でずっとくすぶっていた人物だとしていたから
だった。論評では「優雅さは前の女優の半分」「ベテランコーラス
ガール」「ダンスは微妙」など色んな酷評が目に入ってくる。
デレクはそんなものは見るなと告げ、役になりきけば良いのだと
いう。雑音を気にしたら腐るだけだと語る。デレクはアイビー
との関係を前進させようとしていた。アイビーは公演後にみんな
に付き合っていることを話すということなのか?と問う。

一方ジュリアは息子のレオと共に次回作について会話していた。
何か良いミュージカルの題材はないのか。するとレオはかつて
母が手伝ってくれた課題の一つに「華麗なるギャッツビー」
有ったがそれをやったらどうかという。当時は権利が抑えられて
いると言っていたが今ではどうか分からないと語る。
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    ■「ボムシェル」の流れ

今回はいよいよ「ボムシェル」がブロードウェイミュージカル
として初日を迎える。
本番直前のアイビーの心境が描かれ、自分がマリリン役として
相応しいのかどうかが描かれていく。
これは同様に手探りで演出してきたトムにとっても同じ気持ちで
周りの人がどう評価するのか。

これまでのしがらみがウソのようにアイビーに対して優しく接して
くれる母の言葉が一番良かった。
ブロードウェイの主役にまぐれは無いこと。
コーラスで鍛えた実力を見せて上げないとのこと。
ただ今回初日の舞台ということでマリリンのミュージカルの
全体像もっと見られるかと思ったけど、アイビーが舞台で
歌ったのはたったの一曲だけで物足りなかった。

しかしアイビーとカレンがここに来て和解出来たというのは喜ばしい
こと。ただ結果的に和解するに至ったのもアイビー自身の中で
自信と成功を収めたことでカレンと対等な立場になったという
ところが大きいのだろうけどね。
カレンとしては逆に嫉妬心が芽生えていたけど、その気持ちを抑え
つつもアイビーに賛辞を送っていた。


●問題点

ジュリアとトムに不穏な動き
前回から既に二人の間に亀裂が入っているけど、今回もそれ
を引きずってのスタートだった。ジュリアがスコットとの関係
修復のためにトムとのパートナー関係から離れたのと同様に
トムの側にも良い話が舞い込んできて、ジュリアには言わずに
物事を進めていく。
ジュリアとの次回作の話をキープしつつ、自分の話の方を優先
するというのは如何にも人間らしいところなんだけどね。

ジミーの過去
カレンとアナが決別の関係に至る流れになっていくのかなと思った
けど、寧ろカレンとジミーの関係の方に問題は多く山積している。
ジミーに近づいてきたアダムという男は実は兄だったこと。
そしてこれまで暴力的な父親の元で育った事もあり、生きるために
ジミーに力を貸して相当汚いことに手を染めてきたであろうことが
描かれた。それを救ったのがカイルだということでジミーとの
関係の深さが描かれた分、逆にカレンとの間ではわだかまりとして
存在する。正直ジミーには関わらない方が良いとは思うけどね。

デレクの浮気

またこの人性懲りもなく浮気していく。
そもそもアイビーの元に戻ったのもカレンに振られた後で、
それを知ったアイビーは失望する。デレクは常に女性と寝ていない
と気が済まない依存症なのか。
トムのことを人一倍称賛する姿は良かったのだけど、やはりこの
人の異性に対する接し方には相当問題が有りそう。


■「ヒット・リスト」の流れ

今回はほぼ「ヒット・リスト」組はお休みだった。

スコットとジュリアが関係が修復するだけでなく、一歩先に進んで
濃厚なキスをし始めたこと。
久しぶりにジュリアの息子が出てきた気がする。

ジュリアとトムのコンビも取りあえずここで一歩距離を置いて
いきそうだね。まぁそれも悪くは無いんじゃないかなと。

■その他


■使用された曲

・Megan Hilty, ensembleのDon't Forget Me
・Megan Hilty, Katharine McPheeのThat's Life
・Megan HiltyのLet Me Be Your Star



ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの夫
エリス・ボイド (Jaime Cepero) トムのアシスタント
レオ・ヒューストン (Emory Cohen) 息子

ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達
スコット (Scott Burkhardt) メガネのスタッフ、アイリーン秘書
ニック・フェルダー (Thorsten Kaye) バーテンダー、7ドルでマティーニ

ジミー・コリンズ (Jeremy Jordan) バーの店員、歌、ピアノ、生意気
アナ・バーガス (Krysta Rodriguez) カレンのルームメイト
カイル・ビショップ (Andy Mientus) バーの店員、ジミーと歌う
ヴェロニカ・ムーア (Jennifer Hudson) "ロニー"、ミュージカル主役
リズ (Ching Valdes-Aran) アイリーンの秘書

スコット・ニコルズ (Jesse L. Martin) マンハッタンシアターワークショップ芸術監督
リチャード・フランシス (Jamey Sheridan) タイムズ誌ライター
ブレイク (Daniel Abeles) 照明・カイルの彼氏
リー・コンロイ (Bernadette Peters) アイビーの母、女優
本人出演 (Rosie O'Donnell) ジュリアの隣でボムシェル鑑賞
アダム (David Call) 麻薬の売人、ジミーの旧友
アグネス (Daphne Rubin-Vega) ボムシェルの広報員
デイジー・パーカー (Mara Davi) 元女優、デレクに寝ようと誘われた
サイモン (Julian Ovenden) ボムシェル・JFK役
ジェフ・プレストン (Stephen Bogardus) プロデューサー
--- (Edward Hibbert) Critical Previewer
--- (Donna McKechnie) Female Previewer
本人出演 (Marc Shaiman) ボムシェルの初回に見に来る
本人出演 (Scott Wittman) マークと一緒に見に来る。メガネの人
--- (Matt Cusack) Drag Musician Bass
--- (Fred Rose) Drag Musician Saxophone
ジャスティン (Henry Stram)
ドナ (Jordan Simmons) アグネスらと広報員
ジョン (Raymond J. Lee) アグネスらと広報員

--- (Charlie Mayer) Bombshell Office Worker
--- (Richie Noodles) Theater Patron
--- (Jacob Devik) Theatre Elite
--- (Katrina E. Perkins) Costumer

ダンサー
(Tracy Ann Lundman)(Karla Garcia)(Jessica Walker)(Skye Mattox)
(Craig Henningsen)(Derek Ferguson)
(Marcus Bellamy)(Dollar Tan)(Joe Aaron Reid)
(Marty Lawson)(Christopher Vo)(Keith Kuhl)
(Samantha Zack)(Alexandra Hulme)(Nina Lafarga)
(Meredith Miles)(Sasha Hutchings)(Reed Kelly)
(Adam Perry)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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