Smash / スマッシュ
Smash シーズン2

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





19 Jan. 2014
第14話 灯の消える夜 The Phenomenon

脚本/Jordon Nardino、Joshua Safran 監督/Roxann Dawson
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カレンはデレクを家に誘い、ワインを飲む。気が付くと朝5時
になっていた。今日はジミーの代役として担当することになった
サムのリハーサルが3時間後にあるという。デレクはそろそろ
帰らないといけない事を口にするが、カレンは別に居てくれて
も良いと告げ、二人はソファーでキスをする。

ジミーは目覚めると、カイルとの関係を思い出す。
カイルとこれまでやってきた事を思い出し、そしてカレンとの
出会いによって全てが変わったことを受けて、ジミーはたまら
ずカレンのアパートにいくと、カレンと話がしたいという。
昨日散々バーでわめき散らして非難したでしょというカレンに
対して二度と君の事を傷つけたくないと告げ、俺は君が望んで
いる俺で居たいのだという。君といる時の自分が一番自分らしい
と思えるのだという。しかしそんな中部屋の奥からデレクが
やってくるのを見てジミーは出て行ってしまう。

トムはカイルと遭う約束をしていたにも関わらずスッポかされ
たことで電話する。留守電になっていた為にメッセージを
吹き込む。そんなトムの元にリーとアイビー親子がやってくると
アグネスと共にアイリーンのオフィスにいく。ジュリアはどう
したのか?と問われるが、トムは言葉を濁す。

ジュリアはスコットに遭っていた。
トムから宣戦布告とも言えるパートナー解消の申立書が届いた
という。作品リストが送られてきた事を告げ、そこには共同名義
になっているものが書かれており「華麗なるギャッツビー」
また同様だという。絶対に権利を勝ち取ってみせると告げると
スコットは15年前の状況みたいだと語る。運命は君の手にかかっ
ているのだという。

アイリーンたちはトニー賞に関して期待を寄せていた。
ブロードウェイで公開されているミュージカルの内、「模倣の
人生」はもうすぐ公演が終わり、「ハロルドとモード」
瀕死の状況、「ロードハウス」がノミネートされたら私は
引退するとまで語るアイリーン。「ピピン」はどうかという
トムに対してリバイバルなので作品賞にはならないだろうと語る。
アイビーは「ヒット・リスト」はどうかと問うと、あれは
オフブロードウェイ止まりだという。このまま「ボムシェル」の
地位をキープする為にも宣伝しなければならないという。
そんな中ニューヨークタイムズ誌に「ボムシェル」の大きな広告
が掲載されている事を受け、アグネスはアイリーンが仕掛けた
ものかと考えていたが、アイリーンはそこで初めて知る。
これは明らかにジェリーによる仕業だと語る。

アイビーはトニー賞候補として二部門が有力だった。
「危険な関係」に於ける主演女優賞と、「ボムシェル」に於ける
助演女優賞だった。母親のリーもまた「ボムシェル」では助演女優
賞の有力者候補になっていた。

そんな中トムの携帯にカイルの携帯から電話がなる。
なんと電話してきたのは警察からのものだった。

デレクとカレンはシアターに向かう中、自分たちの関係をどう
説明するのかと問う。デレクは黙って居ればいいと告げる。
そんな中、トムが二人の前に現れる。するとそこでカイルが
昨晩交通事故で亡くなったことを聞かされるのだった。
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■「ボムシェル」の流れ

アイリーンは何とかしてボムシェルからトニー賞を出すべく
奔走する。当初はジェリーがボムシェルに出資して関わって
くるのを嫌がったがスコットからの誘いでヒット・リスト
への投資を求められて、なんとそれを受けた様だ。

しかしジェリーのアイリーンに対する愛は結構強いね。
邪魔することでアイリーンの気を引きたいと思っているの
だろうか。またしてもアイリーンによって水を引っかけられて
しまった。

ボムシェルの公演も行われたけど、アイビーはデレクが落ち
込んでいることを知って、公演を休んでまでヒットリストの
鑑賞に来ていた。

トムはカイルが置き土産である「ボムシェル」のナンバーの
一つ「スターと留守番」の場面に於いて、カイルのアドバイスを
起用したことでまた一つ完成度を高めた様だ。
トムはカイルに対して、脚本家はある時から筆を置かねばならない
としていたけど、常に舞台は進化するという様に柔軟性を
持つ必要が有るのだろうね。

■「ヒット・リスト」の流れ

ジミーに暴走によってただでさえ中途半端になっているヒット
リスト。アイリーン・アグネスの企みによって、ヒット・リスト
をメジャーであるブロードウェイ化進出を阻止したかに思えた。

ヒット・リストとしては悪材として、なんと言っても演出を
していたカイルが交通事故により急死してしまったこと。
前回のラストで嫌な最後だったけど、やはり亡くなってしまっ
たのね。
カイルの死によって、よりバラバラになるのかと思ったけど
意外にも彼の死によって、彼が残したヒットリストに於ける
彼が伝えたかったメッセージを演技者たちが観客に伝えて
行こうということで団結心は高まる。


●問題点

ジミーは戻るのか?

カレンとの別れに続いて、カイルの死は流石に今のジミーには
堪えそうだ。
元々はジミーが悪いのだろうけど、カレンの態度は冷静に見て
悪いものだったのだろうか?
未だにジミーは薬を初めてしまった感じだし、全てを告白した
からと言ってそれが全て受け入れられるとは限らないのは百も
承知。だからと言っても話さないでいるというのもちょっと
違う気がするしね。

デレクは相変わらず女性関係がグダグダ

流石に呆れる程の女性問題があるね。
カレンとは結局最後にまで至らなかったとしていたけど、
本当なのかな。
最後にアイビーにまた演出家らしく、良い感じの台詞で迫って
いたけど、君子危うきに近寄らずってところで距離を取るのが
ベストだろうね。

アイリーンの手腕

ボムシェルを応援したいところが有ったけど、徐々にアイリーン
ら広報活動が激しくなるに連れて嫌な面が出てきた。
もちろん生存競争の激しい世の中で、その最たるをいく演劇界に
於いてなりふり構っていられないのだろうけどね。
少しジェリーに同情したくなるものがあり、やはりこのドラマの
主役はカレンたちの流れにあるなと思う。

ヒット・リストの歌詞が・・・

ヒット・リストの内容を見ると、夢と友人、そして恋人との関係
で揺れ動くサクセスストーリーかと思いきや女性は亡くなって
しまうというもの。このジミーとカレンの関係に今回歌って
いた歌詞を当てはめるとなると、カレンって最後に死んでしまうの
ではないのかという不安も有るな。今のところでは寧ろカレンより
もジミーが死んでしまうのではないかって感じだけどね。

■その他

切ない追悼の方法。街の光を落とすことで故人を送るということが
あるようだ。スコットは今回悪人にされてしまったけど、スコットの主張
もまるで分からないでも無いな。カイルの為にも公演はした方が良かった
と思う。ただ中止を知らせたら人は集まらなかったと思うしね。

■使用された曲

・Christian BorleのVienna
・Jeremy JordanのHigh And Dry
・RadioheadのHigh And Dry
・Katharine McPheeのBroadway, Here I Come!
・Bernadette PetersのAt Your Feet
・Jeremy JordanのThe Love I Meant To Say


ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの夫
エリス・ボイド (Jaime Cepero) トムのアシスタント
レオ・ヒューストン (Emory Cohen) 息子

ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達
スコット (Scott Burkhardt) メガネのスタッフ、アイリーン秘書
ニック・フェルダー (Thorsten Kaye) バーテンダー、7ドルでマティーニ

ジミー・コリンズ (Jeremy Jordan) バーの店員、歌、ピアノ、生意気
アナ・バーガス (Krysta Rodriguez) カレンのルームメイト
カイル・ビショップ (Andy Mientus) バーの店員、ジミーと歌う

スコット・ニコルズ (Jesse L. Martin) マンハッタンシアターワークショップ芸術監督
リチャード・フランシス (Jamey Sheridan) タイムズ誌ライター
ブレイク (Daniel Abeles) 照明・カイルの彼氏
リー・コンロイ (Bernadette Peters) アイビーの母、女優
アグネス (Daphne Rubin-Vega) ボムシェルの広報員
ジェリー・ランド (Michael Cristofer)
マリッサ (Montego Glover) ヒットリストのスタッフ
レクシー (Phillipa Soo)
--- (Sophia Anne Caruso)
キャシー (Shaun Licata)
ゲイブ (Mo Brady)
本人出演 (Frank DiLella) スコットと面会している、H・Lを見に来る
エド (Manuel Herrera)

--- (Stefano Villabona) Hipster Entering Theater
--- (Kaity Barnes) Hipster
--- (Coy DeLuca) Hipster
--- (Julie Gudz) Theater Dancer
--- (Jason Humble) Waiter
--- (Angela Jeanneau) Jerry's Date
--- (Amy Novondo) Hipster

ダンサー
(Tracy Ann Lundman)(Karla Garcia)(Jessica Walker)(Skye Mattox)
(Craig Henningsen)(Derek Ferguson)
(Marcus Bellamy)(Christopher Vo)(Samantha Zack)(Alexandra Hulme)
(Marty Lawson)(Dollar Tan)(Sasha Hutchings)
(Reed Kelly)(Nina Lafarga)(Meredith Miles)
(Keith Kuhl)(Joe Aaron Reid)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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