Smash / スマッシュ
Smash シーズン2

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





26 May 2013
第16話 ノミネート発表 The Nominations

脚本/Bryan Goluboff 監督/Michael Morris
--------------------------------------------------------
デレクはデイジーに「ヒット・リスト」での代役を渡す代わり
にどれだけ本気なのか態度で示せと語ったところをビデオで
撮影されており、脅されて「ヒット・リスト」に於けるディー
ヴァ役をアナを不当に降板させてデイジーにしてしまう。
ジミーはジュリアに脚本の件で話合おうとするが、彼女が
「ボムシェル」での仕事を優先していると感じてジミーは敵だ
と告げる。アイビーは医者に検査してもらうと妊娠している
事が発覚する

アイビーは朝目覚めると歌を歌う。
何とかしないといけない・・・折角女優として開花し始めた
のに妊娠してしまったこと。そしてその相手があのデレクである。

アナはインターネットでキャスト募集で公演を探していた。

アグネスはアイリーンに対して、アウター・クリティックス・
サークル賞(The Outer Critics Circle Award:以後OCC)に於いて
「ボムシェル」が10部門でノミネートされたことを語る。
しかし「ヒット・リスト」は11部門ノミネートされているのだ
としてアイリーンは反論する。
キャシーはアイビーにカーテンコールだとして呼びに来る。
最近のアイビーの身に異変が起きていることをスタッフたちも
気にしていた。

「ヒットリスト」の公演を見に来たトニー賞の選考委員のメンバー
たちはデレクに対してデイジーがとても良い役者であることを
聞かされる。
一方トムやアイリーンたちは、「ギャサレリンクストーム」
ミュージカル公演を見に行く。しかしトムはOCCの授賞の件が
気になっており、携帯にばかり目を向けていた。トニー賞を
逃せば僕は今後演出家としての道が閉ざされるのだという。
そんな中演劇中にもトムは携帯をいじり、そして客席に落として
しまう。後ろの席に座っていたパトリック・ディロン
演劇に来た事のない素人なのかとしてトムの無礼な行動を非難す
るが、トムはそこで初めて自分がOCCの演出賞に受賞したことを
聞く。デレクとの共同授賞だが、トムは取りあえず首の皮が
繋がったと喜び、後ろの座席に座っていたパトリックに無礼な
態度を見せてしまう。

一方OCCではカレンが授賞している事を知る。
アイビーとサム、ジェシカとボビーはカレンが授賞するなんて
おかしいと反論する。サムも賞が全てではないとするが、アイビー
はサムがOCCで授賞していることをしって、小さな役でも授賞
出来た人は良いわねと思わず心にもないことを言ってしまう。
みんなはアイビーに何かを食べに行こうと誘うが、アイビーは
辞退する。何かアイビーの様子がおかしい事を告げ、またプレッ
シャーに負けて自分を見失っているのではないかと告げる。

デレクとトムは同時授賞だった。
トムは先ほどの演劇でトニー賞の選考委員の一人、パトリック
が来ていた事を報告する。彼がゲイという噂は本当なのかと
するとアグネスは火のないところに煙は立たないかも知れない
と語る。映画は良かったけど、彼の演劇はイマイチだったとするが
それでも彼はトニー賞を受賞して今では選考委員の一人である
事を告げる。「ボムシェル」がOCCで授賞したのが2部門である
のに対して、残りは「ヒットリスト」に奪われたと告げる。

ジェリーはカンパニーたちを呼び寄せると、みんなでOCCは
ほぼ総なめに出来たことに喜びを見せる。ジェリーは既に
ノミネートを想定してポスターを作っていたが、ジミーは
脚本賞にカイルの名前が端からないことに不満を述べる。
トニー賞はジュリアが本命でありカイルが取れる可能性は
低いという。元々我々のミュージカルは歌がメインであり
脚本よりも歌で主導するタイプだという。しかし「レント」
このタイプでも授賞したとしてカレンは反論する。脚本は
難しくてもミュージカル作品賞は有力だとすると、ジミーは
自分でカイルのことを宣伝すると語る。
--------------------------------------------------------
■「ボムシェル」の流れ

相変わらずアイリーンとアグネスは評判を気にして動く中で、
トムはトニー賞の選考委員の一人であるパトリックを怒らせて
しまう。お詫びの印にワインをプレゼントするが、それこそ
買収行為だとして避難されて急いで回収しにいくとそこで
更にパトリックを怒らせてしまうという取り繕えば取り繕うほど
にミスを犯すということで大変な事態だった。

アイビーもまたカレンたちが良いようにボムシェルを
ケンカをふっかけているような話を吹き込まれてしまい、ファン
との会話でヒットリストやそのメンバーたちに不満を語っている
ところをマスコミによって撮影されていて、結果的に陰口が
インターネットで拡散していくという悲しい事態に陥る。

ボムショルの抱えている個々の問題は・・

・アイビーは妊娠している事実をデレクに話せずにいること。
・ジュリアは「ヒット・リスト」との二足のわらじを履いている
ことで、ジミーとの間で対立の構図と化していること。
・トムはトニー賞で脚本賞を取らないと次がないという状況の中で
その運命を握る一人であるパトリックとの出会いがあること。
・ジュリアとフランクの関係はとっくに精算されていたと思って
いたが、ここに来て新たな問題として発覚してしまうこと。
・アイリーンは突然ショーよりも大切なものがあると考えて、
ニックの元に駆け寄るが、既に釈放されており、ジェリーが裏で
動いたのではないかとされるものがあること。

■「ヒット・リスト」の流れ

ヒット・リストの方が作品として成功を収めていることが分かる。
しかしジミーはヒットリ・リストの脚本家がカイルであるにも
関わらず、マスコミはジュリアが関わっているというだけで、
誰もがジュリアの作品だと捉えている向きがあり、どこからも
カイルの名前が出ないことに懸念を示していた。
彼にとってはジュリアが「ヒット・リスト」やカイルに対する敬意
を払う度に、実際には、ジュリアの宣伝になっていると感じている
所があり、益々反発心を上げていく。

ヒット・リストの抱えている個々の問題は・・・

・デレクがデイジーに脅されて、デイジーに主役を与えて
アナのことを不当に引きずり降ろしたこと。
・アナはデレクに対して役者人生を賭けてでもそんなデレクの
正体を法としても、世間にも訴えようとしていること。
・ジミーが相変わらずカイルの為に行動を起こして自制心を持てず
にいるのではないかとする不安感があること。


■印象的なシーン

・ドラマに共通しているのは、マスコミが意図してケンカをけしかけて
盛り上げようとしているところが有った。しかしそんな中でも
最後にジュリアがジミーに対して語る台詞は、彼よりも成熟した
大人であることを思わせるものが有った。
アーティストが助け合うのは恥ずかしいことではなし、常に
ライバルでいる必要もない

・デレクとトムが共にトニー賞の前哨戦ともなるアウター・クリティ
ックス・サークル賞に於いて授賞するコメントでトムが発した言葉。
僕たちの関係はレナ・ダナムがブラジャーを嫌うように相性は最悪。
しかし演出について君から多くを学んだ」と。デレクが新しい世界
に踏み出したからこそ、その穴を埋めるようにして、トムが脚本家
という新たな分野にも踏み出せたこと。

・アナは新たに「ワンス」のオーディションを受けることになるが
デレクが影で力を回して、アナを採用するよう働きかけていたこと。
アナとしては当初は怒りを感じていた様だけど、現実的な決断を
とることにした。アナがデレクに最後に一言語りに行く際に、
そのシーンを目撃してしまったアイビーは、デレクに対して、
あなたは悪いと思っていないと非難し、本当にその気持ちが有れば
何度もやらないハズだとして、まるで反省していないことを責めた。
デレクがトニー賞三部門でのノミネートに対して、ボブ・ファッシー
以来の快挙だとされていたけど、その影で彼は告白に向けて動き
出したようだ。果たしてどう折り合いが付くのか。

■その他

トニー賞・ノミネート

ミュージカル助演女優賞
リー・コンロイ(「ボムシェル」)、アイビー(「危険な関係」)
デイジー(「ヒット・リスト」)

振り付け賞
ケイシー・ニコロー(「ギャザリングストーム」)
スーザン・ストローマン(「模倣の人生」)、デレク(「ヒット・リスト」
&「ボムシェル」)

脚本賞
カイル (「ヒット・リスト」)、ジュリア(「ボムシェル」)

楽曲賞
トム(「ボムシェル」)、ジミー(「ヒット・リスト」)

演出賞
トム(「ボムシェル」)、デレク(「ヒット・リスト」)

主演女優賞
ケイト・ボールドウィン (「シーソー」)
カレン(「ヒット・リスト」)
サットン・フォスター (「オリバー!」)
オードラ・マクドナルド (「ハウスオブフラワーズ」)
アイビー(「ボムシェル」)

■使用された曲

・Katharine McPheeのRewrite This Story
・Krysta RodriguezのIf You Want Me
・Megan HiltyのFeelin' Alright
・Smash CastのPublic Relations


ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー

ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達

ジミー・コリンズ (Jeremy Jordan) バーの店員、歌、ピアノ、生意気
アナ・バーガス (Krysta Rodriguez) カレンのルームメイト
カイル・ビショップ (Andy Mientus) バーの店員、ジミーと歌う
アグネス (Daphne Rubin-Vega) ボムシェルの広報員

パトリック・ディロン (Luke Macfarlane) トニー賞選考委員
フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの元夫
メアリー (Mary Testa) OCCのHostess
デイジー・パーカー (Mara Davi) 元デレクと関係、ヒットリスト出演
本人出演 (Cheyenne Jackson) ノミネートを発表
本人出演 (Christine Ebersole) ノミネートを発表
マリッサ (Montego Glover) ヒットリストのスタッフ
キャシー (Shaun Licata) トムら「ボムシェル」のスタッフ
本人出演 (Michael Riedel)
本人出演 (Michael Musto) 記者
--- (Mike DiSalvo) Theatergoer
--- (Toshiko Onizawa) Theatergoer
--- (TaiVon McKinney) Assistant
Dr.ホランド (Christine Toy Johnson) アイビーの妊娠を調べる
--- (Dee Hoty) Director
--- (Happy Anderson) Doorman
--- (Alice Lee) Bombshell Fan
--- (Natalie Peyser) Bombshell Fan
--- (Chris Jehnert) Bombshell Fan
--- (Drew Gehling) Bartender
--- (Bryan Langlitz) Correctional Officer
--- (Stefano Villabona) Broadway Show Fanatic
--- (Robbin Banx) Upscale Theatre Goer

ダンサー
(Alexandra Hulme)(Reed Kelly)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


inserted by FC2 system