Smash / スマッシュ
Smash シーズン2

Creator: Theresa Rebeck

http://www.nbc.com/smash/





26 May 2013
第17話 トニー賞授賞式 The Tonys

脚本/Joshua Safran 監督/Michael Morris
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デレクはカレンに対してジミーには社会保証番号もなく名前が
偽名である事を告げる。アイビーはデレクとの子を妊娠する
が自分は良い母になれるのかと考える。一方「ボムシェル」は
トニー賞・12部門でノミネートされた事を知る

トニー賞の日。みんなは授賞式の行われるMARQUIS THEATRE
向けて歩き、それぞれの思いを込めて歌う。
トムとジュリアはトニー賞まで12時間しかないとして、色々と
用意をしてて居た。トムはスピーチ原稿を考えないといけない
という。ジュリアはトムに対して他の候補者リストのパンフレット
を観てどうなると思うか?と問う。
「ラスト・グッドイヤー」パセクポールが良い味を出して
いる。「模倣の人生」はあざといが号泣できるものだという。
「ギャザリング・ストーム」は作品は退屈だが、未来の夫に
出会ったとトムは語る。ジュリアはパトリックがゲイと決まった
訳ではないと語るが・・・ジュリアは弁護士からマイケルのこ
とをつぶさに手紙に書いてフランクの怒りを静めるためにも
見せるべきだと言われたのだという。フランクは私がマイケル
とは一目で恋に落ちたと思っているのだという。

一方アイビーと母・リーは過去のトニー賞受賞のVTRを観て、
どのように授賞式で振る舞うのかを娘に説明する。
丁寧に挨拶するのが大事だとすると、アイビーはどうせ私は
授賞することはないと語る。しかしリーは票が分かれるハズであり
私は助演を取りアナタは主演女優を取るのだと語る。
そんなアイビーが授賞式のドレスに身を包んでいると、ドレスが
キツくなっている事を告げる。ストレスでドカ食いしたのか?
と言われるが、アイビーは早くも妊娠による体型の変化が
目立ってきていた。リーは初めてトニー賞を受賞したときのこと
を思い出すとし、生活が一変して仕事のオファーが凄くなった
のだと語る。しかしアイビーはトニー賞を取ったとしたら私は
少し休むと語ると、そんな事をしたらダメだと反対され、
トニー賞の波に乗らないとチャンスを掴み損ねるのだと語る。
休むなんてとんでもないことだと。

デレクは全てを告白した後、自宅に閉じこもり自堕落な生活
していた。カレンは食事の差し入れをするが、デレクはずっと
ベッドに転がったままだった。このままずっと部屋を出ない気
なのかと問い、心配だと語る。デレクは全ては自分のせいで
起きたことであり放って置けと告げる。カレンはかつてボストン
で私に対して"傷つく方が良い"と言ってくれたことを引き合いに
出す。あの言葉のお陰で舞台に出られたのだと告げると、
デレクはお前を舞台に出す為だけに言った言葉だという。しかし
その効果は有ったのだと語る。

「ボムシェル」も「ヒット・リスト」も授賞式で披露する
パフォーマンスの練習をしていた。
「ヒット・リスト」ではジミーが出演しないということで、
"君の声じゃないの"と楽曲への変更を余儀なくされていた。
カレンやボビーたちは、全国放送でデイジーなんかを引き立たせる
なんて最悪だという。デイジーはデレクからの脅迫を受けていた
という事で、「被害者からスターに転身した」という見出しで
紙面や社会を賑わせ、ヒーロー扱いになっていた。

アイビーはカレンの元にやってくる。
現在リハ中なのか?というアイビー。
互いに私たちが披露するのは「悪い事しましょ」「謝らない」
だという。アイビーはデレクのことを気に掛けると、ずっと
部屋に引きこもっている事を告げ、カレンは何度も足を運んだが
私では立ち直らせることは出来なかったという。あんなデレク
の姿は初めてだと語る。一方カレンに対してコーチからジミー
にトニー賞のチケットを渡して欲しいと言われる。
アイビーはよくデイジーとなんか一緒にやれるわねとカレンに
語ると、みんなが嫌ならば多数決で勝てるハズだと語る。

カレンはジミーの元に電話すると、チケットを受け取っていない
事を指摘して、怖じ気付いたのかと問う。今夜は一緒に授賞式に
行こうと告げ6時に迎えに来て欲しいと告げるカレン。
しかしジミーはアパートを引き払うために管理人に鍵を手渡し
出て行く。

RITZ DINERで働くデニスの元に行くアイリーン。
デニスはこれ以上君に面倒はかけられないとするが、寧ろ居なく
なる方が面倒だという。今夜だけは隣に居て欲しいと頼む。
デイジーはジェリーに対してカンパニーのバックダンサーたち
がボイコットを始めた事を告げると、ジェリーはデイジーに
ソロ曲の"手を伸ばして"を披露すれば良いと語る。
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いよいよこのドラマも最終話。
なんだかんだ言ってもなかなかドラマは面白かった。
シーズン2で、「ボムシェル」と「ヒット・リスト」の流れ
が分断してしまったところが良かったな。

シーズン2で終わりなんて最も残念。
一応切りが良い形で終わらせられたとも言えるけど、その後
を見てみたいとするのもまた視聴者としてのわがままなの
かも知れない。

ただテーマ自体は「ボムシェル」がメインであり、一応の
形として存在し、そして評価も受けたのだから、これで
終わりにするっていのうが一番かも。

結果としてトニー賞では、

助演女優賞 = デイジー
脚本賞 = カイル
楽曲賞 = ジュリア&トム
振り付け賞 = デレク
主演女優賞 = アイビーだった。

デレクは前回のラストでカミングアウトしてしまった為に、
劇場からもプロデューサーからも総スカン状態。
それでも授賞式にやってきて、その中のコメントで、
「人格ではなく作品を評価してくれた皆さんに感謝します」
と語り、「この賞は愛するアイビーに捧げたい」と語っていた。

前にも何処かで書いたけど、冷戦時代のハリウッドで
赤狩りの影響で、スタッフのことを売ってしまい総スカンを
喰らってしまったエリア・カザン監督を彷彿とさせるシーン
だった。98年のアカデミー賞授賞式の映像はビデオテープ
に録画してあるけど、仲間を裏切ったとして、授賞式
ではもの凄く冷たい視線と、名誉賞に対する賞賛の双方の関係者
がいて、異様な雰囲気だったところを今でも思い出す
無言の抗議をしたものたちが多い中で、このドラマのエグザグ
ティブをしているスティーブン・スピルバーグはスタンディング
こそしかったものの、拍手をしていた。

授賞式中のパフォーマンスに於いてはデイジーに一矢を報いる
為にパフォーマンス抗議をしたり、最終的にはデイジーの
ソロではなく最初から用意していたカレンやジミーたちの
パフォーマンスだったけど、デイジーって何処に行って
しまったのだろうか?

大成功を収めた後の祝勝会では、ジミーが全てを告白。
5年前にドラッグを一緒にやっていた女性が過剰摂取で
倒れてそのまま逃げてしまったこと。まるで日本の
押尾学さんみたいだ。ただジミーは死んだと思っていたけど
実際に女性は生きていたようで、ドラッグの罪で1年半程度の
懲役刑で済みそうだということ。

またデニーもいつの間にか出所してダイナーで働く姿が有った。

授賞式のプレゼンターも豪華で、
リリアス・ホワイト、ロン・リフキン、キャスリーン・マーシャル
マリン・メイジー、ロージー・オドネルら姿も有った。

そして落ちとしてトムがゲイだと疑っていたパトリックはキスした
後にストレートだと発覚。友情のキスだとして誤魔化す姿が笑えた。


ジュリア・ヒューストン (Debra Messing) 作詞家
デレク・ウィリス (Jack Davenport) 女たらしで有名な演出家
カレン・カートライト (Katharine McPhee) ウェイトレス、女優
トム・レヴィット (Christian Borle) 作曲家、ゲイ、デレク嫌い
アイヴィー・リン (Megan Hilty) 女優を目指す
アイリーン・ランド (Anjelica Huston) プロデューサー

ジェリー・ランド (Michael Cristofer) アイリーンの夫
リンダ (Ann Harada) スタッフの一人
ボビー (Wesley Taylor) ダンサー、アイビーの友達
ジェシカ (Savannah Wise) ダンサー、アイビーの友達

ジミー・コリンズ (Jeremy Jordan) バーの店員、歌、ピアノ、生意気
アナ・バーガス (Krysta Rodriguez) カレンのルームメイト
カイル・ビショップ (Andy Mientus) バーの店員、ジミーと歌う
アグネス (Daphne Rubin-Vega) ボムシェルの広報員

フランク・ヒューストン (Brian d'Arcy James) ジュリアの元夫
メアリー (Mary Testa) OCCのHostess
デイジー・パーカー (Mara Davi) 元デレクと関係、ヒットリスト出演
本人出演 (Ron Rifkin) プレゼンター
本人出演 (Rosie O'Donnell) プレゼンター
パトリック・ディロン (Luke Macfarlane) トニー賞選考委員
ニック・フェルダー (Thorsten Kaye) アイリーンの彼
マイケル・スウィフト (Will Chase) 俳優
本人出演 (Kathleen Marshall) プレゼンター
レクシー (Phillipa Soo)
マリッサ (Montego Glover) ヒットリストのスタッフ
ステラ・スチュワート (Susan Blackwell)
ゲイブ (Mo Brady)
--- (Teddy Canez) Landlord
--- (Sekou Laidlow) Production Assistant
--- (Kevin Isola) Cameraman
--- (Jessica Shea Alverson) Formal Theater Goer
--- (Robbin Banx) Upscale Theatre Goer
--- (Jacob Devik) Theatre Elite
--- (Yeuris Taveras) Hipster
--- (Eha Urbsalu) Daisy Parker's Publicist
--- (Stefano Villabona) Black Tie Theater Audience Member
--- (Nenad Zezelj) Tony Awards Guest


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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