SUITS/スーツ
SUITS

主題歌: Ima RobotのGreenback Boogie





Jul. 21, 2011
第6話 長年の親友 Bail Out

監督/Kate Woods 脚本/Ethan Drogin
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ルイスは朝からご機嫌だった。訴訟で勝利したのだとして、
デボンを初めとする自分のチーム仲間たちはバーバード大学の
校歌を歌う。それを耳にするマイクは校歌を知らない為に
ノリについていけず・・・バーバード大出身を疑うルイスは
マイクに詰め寄るが、ハービーは自分も校歌なんて歌えないと
告げる。ルイスはハービーに対してオレは1億ドルの支払い命令
を覆した弁護士だと自慢すると、オレならば一審で勝利して
いたというハービー。
ハービーは早速マイクに対して作成した名刺を手渡す。

ジェシカは会議の中で、オークハーストキャピタル社は2億ドル
ライセンス契約に同意した為、クライアントであるジョイフ
ルトイ社の社長にサインさせろとハービーに指示する。
そんな会議中にマイクの携帯にトレバーから電話が鳴る。
現在留置場に居るので助けて欲しいとのことだった。保釈金が
必要で、現在マリファナの売人は辞めたので金が無いのだと
語る。そしてジェニーとも別れたのだという。先日のケンカで
自分を変えようとしたことを語る。トレバーはマイクに対して
前科者にはなりたくないので良い弁護士をしらないかと問い、
保釈金は必ず支払うことを語る。

翌日マイクはハービーの元にいく。
するとマイクは相変わらず時間に遅れてやってくる。
ハービーはお抱えの運転手・レイに対してCDを手渡す中、
ジョイ・マカフィーと契約の打ち合わせにいく為に車を走らせる。
しかし交差点で不運にもレイが運転する車はタクシーにぶつかる
警察官は事情を聞くためにハービーにも残るよう告げると、
ハービーはマイクに対して、ジョイのご機嫌取りをして置くよう
命令する。

ジョイは手作り人形で成功を収めた人物だった。
安物中国産が増える中で、1体90ドルで販売する彼女の会社の
手縫いの人形は売れていた。ジョイはマイクをティールームに
招待すると、なんと部屋には人形がテーブルに付いている不気味
な状態だった。ジョイは子どもたちの名前をつけた人形だと
語る。
ジョイが孫の話をした為にマイクは自分にも祖母が居て、現在
仕事の為になかなか会いに行けない事情を話す。ハービーは
残念ながら今日は予定の時間にいけそうにないことをジョイに
電話して謝罪するが、ジョイはマイクのことを気に入ったとして
特に問題にすることはなかった。

翌日、ジェシカはジョイが事業の拡大を辞めることにしたと
して、ライセンス契約の件が無効になりそうだと語る。5ヶ月
かかって説得した話であり、ジェシカはハービーになんとか
契約にこぎ着けるよう要求する。
そんな中ハービーの元にピザ配達人が来たかと思うとなんと
その男は裁判所からの通達人で、ハービーのことを証人として
召喚したのだという。

マイクの元に再びトレバーから電話が鳴り、保釈金を返すので
逢おうと言われる。明日の夜、バー"レックス"で7時半に逢う
ことを約束する。

ハービーはタクシー会社にいき、衝突した運転手・トニーの元
にいく。今回の件は保険の範囲内で済ませれば良い事だろうと
し、くだらない訴えは取り下げろという。レイを訴えるので
有れば自分が代理人になると告げる。するとトニーはこの件は
雇い主であるハービーにも責任がある事を告げる。
ハービーは馬鹿な訴えに対して、アリー・myラブの見過ぎだぞ
と告げるが、トニーは911事件の後、自分はアメリカ政府と対決
して見事市民権を得た男であり法律には詳しい事を語る。
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■レイ vs タクシー運転手・ハリー

担当:ハービー
対立する弁護士(素人):ハリー

素人対プロの弁護士の対決。
今流行のリーガルハイでも本人訴訟は弁護士資格が
無くても法廷に立つことが出来るということで、IT起業家の
天才の男が暇つぶしにプロの弁護士と対戦するというエピソ
ードが有ったりもしたのだけど、アメリカの場合どうなんだ
ろうね。
今回のハリーを見ていると、完全に当たり屋っぽくも見える
し体の良い詐欺行為ってヤツだったけど、元々はぶつける
つもりは無かったのだろうし、あの一瞬でこれは金になる
ネタだと考えついたのかな。

興味深いのはマイノリティ同士の戦いであること。
レイはアラブ系だったし、運転手の男性も移住してきた
みたいで共に生存競争をしているって感じがして、
やはり弱肉強食の世界だなと。

そんな中でも面白い具合に世論を弱者に味方するような流れ
を作っていたり、マイクが遅刻してきた流れや音楽に関する
クイズを出し合う姿を見せていたことで、レイ側に前方不注意
などの過失が有るのではないかとする疑惑を持って、上手く
ハービー劣勢の構図を前提として描いた感じ。

どちらも運転している先には目的地がある。

法廷に於いてその争点が時間に有ったというところは上手く
出来ていたし、互いに何故急いで居たのかという事への
流れを対峙させて上手い流れを作ったなと思う。

プロの弁護士が強いのはハッタリと情報力だろうね。
ハリーが変に芯の強い男として描かれていた分、この人、
タクシー運転手ではなく弁護士向きだなと思わせるものが有り
寧ろマイクよりも弁護士っぽいところが皮肉だった。

最後に世論を意図的に誘導していたのがルイスだと分かる
ところがまた笑えた。今回はちゃんと仕事していたのに、
ルイスの悪知恵は別の所にぶつければ良いのに。


■クライアントのジョイ

今回裁判は一つだけだった。
もう一つ、クライアントであるの人形製造メーカーの
エピソードが有ったけど、結局この流れって、ジョイに
孫爆弾をぶつけて、家で孫と過ごす煩わしさを感じさせて
ジョイに仕事をさせようとしているところが有るのかなと
思って見ていたのだけど、結局額面通り、ジョイを喜ばす
為だけの行動だったのか?
マイクと祖母のエピソードが変な具合でジョイのエピソード
とリンクしてしまった。マイクが解決出来れば良かった
んだけどね。

■悪友トレバー

相変わらず出世の足を引っ張るヤツは何処にでもいる。
それがまた旧知の仲の人間だと切るに切れないものが有り
実に困ったものだと改めて感じさせる。
トレバーに対する嫌悪感しか感じなかったけど、モンタナ
に押しやったけどまた出てくるのかな。
ハービーが大活躍でこの流れ自体も収めた感じだけど、
ただ5万ドルの件をそう簡単に諦めるとも思えんものが有るな。
で、冒頭で捕まった件は何の罪で拘留されていたんですか?

・Ima RobotのGreenback Boogie
・Christopher TyngのEnd Credits Theme
・'Kaiser Chiefs'のGood Days Bad Days
・Eddie Hope, The Mannish BoysのA Fool No More
・The HeavyのStrong Enough
・Philadelphia Grand JuryのReady To Roll

マイク・ロス (Patrick J. Adams) 記憶力が天才的
ハーヴィー・スペクター (Gabriel Macht) 弁護士、シニアパートナー
ジェシカ・ピアソン (Gina Torres) 弁護士事務所"ピアソンハードマン"経営
ルイス・リット (Rick Hoffman) 弁護士、ハーヴィーのライバル
レイチェル・ゼイン (Meghan Markle) パラリーガル
ドナ・ポールセン (Sarah Rafferty) 弁護士

トレバー (Tom Lipinski) マイクの親友
ジェニー・グリフィス (Vanessa Ray) マイクの親友
エディス・ロス (Rebecca Schull) マイクの祖母
デボン (Julian DeZotti) 弁護士、マイクにライバル意識

パレルモ (Harvey Atkin) 判事、ルイスと仲がよい
ハリー (Jose Zuniga) タクシー運転手
ジョイ・マクアファティ (Susan Saint James)
ビクター (Ivan Martin) 麻薬の売人
レイ (Anand Rajaram) ラヒーム・ベンガージ、運転手
ミゲル (Sean Bell)
--- (Evan Cameron) ピザ宅配に扮した召喚状配達
マルチュラ (Lenka Matuska) バーで逢う黒髪
クラウディア (Jennifer Mote) バーで逢う金髪
バトラー (Stephen Sparks)
--- (Christopher Stadulis) 警察官
--- (Jeff Teravainen) 警察官
--- (Sydney Cross) ジョイの孫
ノーマ () ルイスの秘書

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