SUITS/スーツ
SUITS

主題歌: Ima RobotのGreenback Boogie





Aug. 4, 2011
第8話 模擬裁判 Play the Man

監督/Norberto Barba 脚本/Norberto Barba
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自転車でいつもの様に出社するマイクだが、会社の前でコーヒー
を持ったレイチェルにぶつかりそうになる。替え玉受験の件
バラされたくないからと言ってこんな殺し方をする気なのか?
と問う。マイクは反論するが、貴方が何人も替え玉を請け負った
せいで私の弁護士としての道を阻んだことに違いはないと言われ
る。マイクは自分だって替え玉をしようとしたからこそ、この
事実が発覚したのだとし、自分はもう替え玉はしていないことを
語るが、替え玉の依頼をしようと思ったのと、実際に実行した
人物ではまるで意味合いが違うと否定される。
オフィスにいくと誰一人として弁護士が居なかった。

一方ハービーはホテルの経営者でクライアントの一人、デベック
と話合いを持つ。プラハに建てたホテルを3年で黒字にしたという
デベックは、ある合併のことを考えていた。ハービーもそれを知り
つつ、12カ国30ものホテルを持つ貴方が何故ライバルのホテル王
であるヴェガのホテルに泊まったのかと問い、合併を考えて居る
のかと問う。デベックはそれを認め、合併すれば23カ国100の
ホテルを持つことになるのだという。しかし合併すればその分、
自分のしたいことを出来なくなるし、何よりも他人の名前が付いた
会社になる事を告げる。それでも合併は魅力的だという彼に、
それならばもっと良い条件で契約しようと語る。

ルイスジェシカはオフィス内で模擬裁判2011をすることを語る。
少し遅れてマイクとレイチェルも現場へとやってくる。
ドナによると社交界デビューのパーティーに於いてパートナーに
印象づけられる良いチャンスなのだという。

ジェシカからは模擬裁判の設定を聞かされる。
ランダースブローバル社コンサルタントの仕事をしている
シドニー・トンプソンは、あるパーティーで社長のリナ・ランダ
ースのモノマネをしてその録画したビデオをSNSサイトに掲載
した所、翌日には社長から解雇の通知が来たというもの。シドニー
は解雇は不当だとして会社を訴えるというものだった。
ジェシカはカイルを原告代理人、マイクを被告代理人とすると
いう。カイルは模擬裁判に於ける全国優勝者だった。

ハービーはマイクを呼び出すと、クライアントが合併しようと
しているヴェガのホテルについて、年の純利益と資産価値を
今すぐ調べるよう告げる。マイクは現在模擬裁判の途中であり、
緊急の用件以外は模擬裁判に集中しても良いという達しが来て
いる事を語る。ハービーに模擬裁判に於けるアドバイスはない
のかと問うと、突然"裁判を避けることだ"という。法律はコント
ロールし動かせるものは限られるのだという。事務所の課題は
ミスを誘うように設定されている事を告げ、"コバヤシマル"
と語る。スタートレックのカーク船長のことだとし、彼は
合格不可能だとされたテストで合格した男の中の男だと語る。
マイクはハービーがトレッキーであることに驚くと、ハービー
の事を船長呼ばわりする。

マイクは早速原告側代理人役となったカイル・デュライト
和解交渉をする。マイクは弁護士事務所に踊らされることはない
と告げ、これは寧ろ二人が目立つチャンスなのだと語る。和解
という事にすれば5分で話が決着するとし、その分をパートナー
の案件に時間を割けると語る。カイルは了承し、それならば和解
に応じるとして握手を求める。

ヴェガとデベックが合併の件で話をすることになりハービーが
その席に同席する。するとヴェガ側も代理人を立てることを
告げデーナ・スコット(スコッティ)弁護士を紹介する。
なんとハービーとはハーバード・ロースクールの同期であり、
模擬裁判に於いてはハービーが5番だったのに対して、彼女は
1位を取っていた人物だった。しかし現実の裁判では3対0で
圧勝している事を告げる。
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■ ホテル合併、敵対的買収

担当:ハービー
対立する弁護士:スコッティ

大きなホテル事業を展開するヴェラとヴェラには経営規模では劣る
も情念的で会社を愛し、そしてホテル業を発展させようとしている
デベック。デベックを合併になって規模を大きくしようと考えるが、
逆にヴェラやスコッティにとっては、彼の決断があまりに即断で
安易だと考えて、信用性に対して懐疑的になるというもの。
そんな性格的落ち度を利用されて、一悶着あるというのが今回の
流れだった。

ハービーがほぼ一人で担当した案件で、ハービーが語るように
法廷で争いにならず協議で話し合いの決着を付けていくというもの。

ハービーとスコッティ。敵対している間柄だけど、男女の関係に
於いてはきっちりと線引きして、Hな関係だけは繰り返している
様子。ハービーも駆け引きでは負けないとしながらも、過去の
ロースクール時代の模擬裁判に於いては負けていたとする過去が
あるというところが何とも言えない。ただ模擬裁判と実践では
まるで違うということを示唆するようなエピソードだった。

スコッティらが色気を出して、合併ではなく敵対的買収を仕掛けよう
としている事を知って、ハービーはクライアントの会社の資産価値
を下げて、それを阻止しようとする。
一番収益を上げているホテル三社を市場に売りに出すと脅したこと
で、買収しても意味がないと思い込ませていくところで駆け引き
が行われた。

法律的駆け引きと同時に、男女の関係に於いても二人の間では
微妙な駆け引きが行われている。
彼女はスティーブンという男性とロンドンでプロポーズされている
ということで、ハービーに止めて欲しいところが有ったのかな。

デーナの登場はシーズン1ではこのエピソードだけみたいだけど
シーズン2以降も登場するようだ。


■模擬裁判

・マイク 対 カイル

模擬裁判というくらいだから全てが架空。

設定は2010年3月31日に投稿されたシドニーの動画。

マイクが被告側弁護士
ドナが社長のリナ・ランダース役。
ジェニーはリナの親友のジネス役。

対するのは
カイルが原告側弁護士
原告のシドニー・トンプソンがレイチェルだった。

当初は合意で5分で終わるはずだったが口約束故にカイルが
裏切りそのまま法廷での争うことになった。
ただし約束をほごされたとして休廷を求めたり、反訴と称して
当初はシドニーの解雇理由が裁判に於ける争点だったハズが
いつの間にか名誉毀損にあるとして途中からマイクは被告側弁護士
から原告側弁護士へと変わっていく。
(ボラマイスター対ホワイトリー裁判の判例を引き合いに出していた)

ハービーによると模擬裁判は「自分がどんな弁護士なのか
が分かる」というもの。

流れとしてはシドニーは昇格出来なかった腹いせにイタズラ
を仕掛けたのだとする主張と、それら行為がジョークの範疇に
値するものなのかということ。
心理戦に於いて、シドニーの立場と現在のレイチェルの立場を
上手くオーバーラッピングして、マイクがレイチェルの能力に
ついて同僚に追い抜かれていくことに対する嫉妬心から憤怒して
いる行動なのではないかと問い詰めるシーンを用意して、マイク
に被告側を問い詰めることが出来るのかという事を問う物語
となっている。

試合には負けたが勝負には勝ったとばかりに、レイチェルとの関係
は取りあえず元通りになったけど、ハービーはジェシカからは
相当失望された様だ。これは弁護士としての資質の問題であり、
そういう弁護士は要らないとされていた。マイクの代わりに
デーナが事務所に来るのかなと思っていたけど、そうはならなかった
みたいだ。
マイクとルイスは相当額の金を賭けていたようだ。


・Ima RobotのGreenback Boogie
・Christopher TyngのEnd Credits Theme

・Astrudo GilbertoのThe Gentle Rain(RJD2 Remix)
・Peter Bjorn and JohnのSecond Chance
・The HeavyのColeen (feat. The Dap-Kings Horns)
・The Heavy (feat. The Dap-Kings Horns)のColeen
・Willie DavisのI Learned My Lesson

マイク・ロス (Patrick J. Adams) 記憶力が天才的
ハーヴィー・スペクター (Gabriel Macht) 弁護士、シニアパートナー
ジェシカ・ピアソン (Gina Torres) 弁護士事務所"ピアソンハードマン"経営
ルイス・リット (Rick Hoffman) 弁護士、ハーヴィーのライバル
レイチェル・ゼイン (Meghan Markle) パラリーガル
ドナ・ポールセン (Sarah Rafferty) 弁護士

トレバー (Tom Lipinski) マイクの親友
ジェニー・グリフィス (Vanessa Ray) マイクの親友
エディス・ロス (Rebecca Schull) マイクの祖母
デボン (Julian DeZotti) 弁護士、マイクにライバル意識

デーナ・スコット (Abigail Spencer) 弁護士、ハーバード、ハービーとH
ジョーンズ・デベック (Hal Ozsan) ホテル運営、情熱的
カイル・デュライト (Ben Hollingsworth) アソシエイト
ダニエル・ヴェガ (Sterling Jarvis) ホテル運営、敵対的買収を求める
ハロルド・ジャコウスキー (Max Topplin) アソシエイト

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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