スーツ / SUITS

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12 Dec. 2012
第12話 ルールの遵守 Rules of the Game

監督/Michael Smith 脚本/Jon Cowan
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マイクとジェニーはベッドから出ると、マイクは出社しようと
して背広を着る。よく見れば俺って「007」ショーン・コネリー
みたいに堂々としていて、体格はダニエル・クレイブみたい
だろう?という。ジェニーはマイクに夕べルイスから、貴方と
レイチェルには気をつけろと言われた事を指摘すると、どう
なっているのかと問う。レイチェルとは何もないただの友達だ
とするが、それならばジェニーはレイチェルとダブルデートを
しようと語る。彼女の事を知れば心配する必要もなくなると
いうのである。

ハービーはマイクと合流する。
すると"偶然"だとして、地方検事のキャメロン・デニスが二人
の前に現れる。ハービーはマイクを紹介。デニスはマイクに対
してハービーは俺の元部下だと語る。"法廷には決していくな、
大事なのは優しさではない、勝つことだ"と教えたのは私だと
いう。デニスはハービーに対して今夜ディナーしようと告げ
8時に待っていると言われる。

カイルとレイチェルが会話する中、マイクは出社する。
マイクはレイチェルに対してハービーが検事補をしていた事を
知っていたかと問う。先ほどハービーの上司だというキャメロン
デニスに遭った事を告げる。プロフィールにはそんな事は
書いていないとしてレイチェルはパソコンを見る。しかし
法律情報のデータベースには確かに彼が検事補として裁判を
した記録が残っているという。何故プロフィールに乗せていない
のかというレイチェルに対して隠して起きたかったことなのだ
ろうという。マイクはレイチェルに対してジェニーがダブル
デートをしたがっている事を告げ、不本意だがつきあって欲しい
と語る。

ルイスとジェシカが会話する中、ハービーがジェシカのオフィス
にやってくる。何の話をしていたのかと言うとピーター・セラーズ
の言葉を言っていたのだとし、一枚千ドルのチケット"ニクソン・
イン・チャイナ"を購入したとルイスは語る。
ジェシカが二人を呼んだ理由は、先日プライス氏が亡くなった為
のもので、彼の会社から莫大な顧問料を受け取っていた事を
告げる。彼はタブロイド誌の新聞社を含む10社を遺産として
二人の娘に残したのだという。姉のマディソンと妹のケルシー
という。遺言からウチは公正に二人に資産を分けるように言われた
のだという。ただし問題なのは姉妹は憎み合っている関係である
こと。遺言書には仲直りをさせたいと書かれているので、ハービー
は二人の仲を取り持つよう計らい、ルイスはマディソンからの
ご指名で彼女の相談に乗るよう語る。二人ともあくまで味方同士
なのだから対立して協力して全員を満足させて欲しいという。

実はこの二人には直接的血のつながりはなかった。
プライスは元々姉・マディソンの母親とつきあっていたが、
ケルシーの母がケルシーを妊娠した際に別れて再婚したものだ
った。ケルシーが生まれてからというもの、プライスはケルシー
をかわいがり、その象徴が一緒に父と働いていたタブロイド誌
だと分かる。
互いにそれぞれマディソンとケルシーに遭うルイスとハービー。
マディソンはケルシーには遺産をもらう資格はないと語る。
ケルシーはタブロイド誌だけは何とか欲しいとするが、マディソン
はルイスにタブロイド誌は売り払ってくれと語る。マディソン
は格下の人間に全てを奪われる気持ちが分かるか?とルイスに
訴える。ケルシーは嫉妬心から争うなんて幼稚だとして、姉の
態度を非難する。

マイクはドナの元にいくと、ハービーは何故検事局にいたことを
黙って居るのかと問う。するとドナは顔色を変えて、そのことは
忘れるよう告げハービーにも決して質問してはダメだと語る。
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■プライス氏の遺産相続問題

担当:ルイスとマイク
敵:ルイスとハービーの対決

本来ルイスvsハービーの対決になるハズが、ハービーが検事局
時代の上司の案件で大変な事態に陥っているが為に、ルイス
とマイクの対決になった。そもそも本来は一人のクライアント
からの遺産相続に関して円満的解決を図るというものだが、
悲しいことに、ルイスとハービーのくだらない意地の張り合い
によって無駄な金を使わせてしまった感じ。
ただドラマは上手く出来ていて、クライアントはそれぞれ、
求めるのは金なのかそれとも父親との思い出なのかって感じで、
一人の親から生まれた二人の子が父親が亡くなった後で
互いにこんな争いをしているとすれば凄く不本意なことだと
思う。

マイクとルイスではまだまだ勝負らしい勝負にならないという
感じが上手く出来ていたし、逆転に次ぐ逆転的ドラマだけど
勝敗を分けるものとは一体何なのかという面で、とても興味
深い流れにたどり着いている。

それにしてもルイスがハービーに対して、今回の件で戦う際に3つの
ルールを設けようとした際に、チャイニーズ・ウォールという言葉が
出てきた。「グッドワイフ」私はラブリーガル」なんかでも同様の
言葉が出てくるけど、法廷ドラマだとお馴染みの言葉なのかな。


■ハービーの検事局時代の不正

担当:ジェシカ
敵:アレクサンドラとキャメロン

ハービーが検事局にいた時代の上司と関連するエピソード。
このドラマ、ハービーの過去のことに関しては触れられてい
ない部分も多いし、何よりもドナとハービーって単なる秘書
と上司という関係以上のものが有ったので、その辺の一端が
分かるエピソードでなかなか興味深かった。そしてジェシカ
とハービーの関係もまたどんな感じなのか今回の一件で分かる
作りで興味深いものが有った。

これまでハービーが担当した案件があまりに数が多すぎる
という時点で、それだけで妖しすぎないかって気がするし、
この時代から一度も負けたことがないとする胡散臭いものが
有るのだけど、意外とハービーの中では、してはいけない
ことと、しても良い事の区別は付けている人なんだなって
感じ。公正な判事がこの一件をさばけば確実に勝てるけど、
大陪審に持ち込まれたら分からないとする時点で、ハービー
がこれまでどんな勝ち方をしているのかある程度想像が
付きそうだ。

今回はルイスとの件もそうだけどルールを設けて置いたハズ
の彼がルールを破ってまで勝つという内容の中に、勝負には
勝ったが内容では負けたとするルイスにとっては苦い形の、
信念の対決だった。

その他

ジェニーとレイチェルとマイクの三角関係。
マイクとしてはレイチェルに突き進むかと思ったけど、
レイチェルが職場恋愛はしないと断言したことがきっかけ
で今の状況にあるという事が描かれ、その後、二人が駆け引き
していた事を改めて口にすると、互いに弁護士らしく策士な
ところがあるなって感じだった。
またしてもレイチェルとケンカしてしまい、二度と私に助けを
求めないでと一蹴されてしまったけど、果たしてどうなるんで
しょうかね。

司法省・アレクサンドラ役のAlicia Coppola

「ジェリコ 閉ざされた街」でD.Cから送られた政府職員のミミ・
クラークを演じている彼女。名前からしてFFコッポラ監督と
関係があるのかなと思ったけど、まるで関係はないようだ。


・Ima RobotのGreenback Boogie
・Christopher TyngのEnd Credits Theme

・JD MacPhersonのA Gentle Awakening
・Charles Bradley and the Menahan Street BandのThe World (Is Going
Up In Flames)
・The Asteroids Galaxy TourのLady Jesus


マイク・ロス (Patrick J. Adams) 記憶力が天才的
ハーヴィー・スペクター (Gabriel Macht) 弁護士、シニアパートナー
ジェシカ・ピアソン (Gina Torres) 弁護士事務所"ピアソンハードマン"経営
ルイス・リット (Rick Hoffman) 弁護士、ハーヴィーのライバル
レイチェル・ゼイン (Meghan Markle) パラリーガル
ドナ・ポールセン (Sarah Rafferty) 弁護士

トレバー (Tom Lipinski) マイクの親友
ジェニー・グリフィス (Vanessa Ray) マイクの親友
エディス・ロス (Rebecca Schull) マイクの祖母
デボン (Julian DeZotti) 弁護士、マイクにライバル意識
ハロルド・ジャコウスキー (Max Topplin) 弁護士
カイル・デュラント (Ben Hollingsworth) 弁護士、マイクと敵対

キャメロン・デニス (Gary Cole) 地方検事、ハービーの元上司
アレクサンドラ・リーズ (Alicia Coppola) 地方検事、司法長官付き
ケルシー・プライス (Alex Paxton-Beesley) 義妹、後妻との娘
マディソン・プライス (Megan Fahlenbock) 義姉、前妻との娘
クリフォード・ダナー (Neil Brown Jr.)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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