スーツ / SUITS

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19 Dec. 2012
第13話 無実の服役囚 Dog Fight

監督/Kevin Bray 脚本/Aaron Korsh
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ハービーが検察官時代、有罪に導いたクリフォード・デイナー
12年前の18歳の時に有罪にしたが、ハービーの当時の上司である
キャメロンが証拠を隠蔽していた事を知る。そしてそれが冤罪
事件である事を悟る。

ジェニーとマイクはベッドで朝を迎える。
ジェニーはマイクが出かけようとするが、部屋に居たい事を
語ると、部屋はいじらないで欲しいと語る。ジェニーはシャワー
を浴びる中で、突然トレバーがマイクの元を尋ねてくる。
トレバーは法律事務所の郵便室の仕事が決まった事を告げ、
2、3日部屋に泊めて欲しいという。お前とハービーには感謝
している事を告げ、前みたいな生活はしたくないと語る。
頼るヤツはマイクしかいないのだというと、取りあえず外で
話をしようと告げる。トレバーは近いうちにジェニーにも電話
したいのだと語る。

ハービーは刑務所にいくと、クリフォードと面会する。
ハービーは君は無実だった事を告げると、クリフォードは激怒
し12年も刑務所に入って居ることを告げ、殺人を犯したジェイ
ソン・ブラック
マット・ベイリーは外でのうのうと過ごして
いるのだという。しかし刑期も残り4年である事を告げる。
ハービーはこの件で謝罪に来たのではなく、君を救いに来た
事を告げる。殺害されたジルへの手紙が見つかったが今まで
それを信じていなかったこと。ハービーは何故ジルと交際していた
ことを隠していたのかと問うと、自分は奨学金を受けて学校
に通っていたが、当時犯罪歴も有り彼女の父親が知ったら関係は
終わりだったのだという。隠されているのを見つけたのだとし、
ジルの服からDNAが出たが、他にも現場には血の付いたキャミソ
ールも有ったのだという。しかしそのキャミソールに付着して
いた血痕は君のものでも被害者・ジルのものでもない人物の
ものだったという。恐らくジェイソン・ブラックのものだろう
と告げ、現在の俺は検察官ではないと語り、君の弁護人にして
欲しいのだと語る。今の状況で他に弁護する人もいないだろうと。

ルイスはクリフォードの昔の記事を持ってジェシカのオフィス
の前に立っていた。ルイスはクリフォードには暴行の前歴が有り
名門私立校の女生徒を殺害したのだとし、ルイスはハービーが
やろうとしていることは辞めさせた方が良いと語る。
しかしジェシカはこの事件は、クリフォードの犯行だと思われて
いたが、実際にはジェイソンとマットがコカインを売っていて
それをジル・ホジキンスによって目撃され通報されることを
恐れて殺害したものだという。当時はクリフォードとジルが
つきあっている証拠がなかったが今は見つかったのだという。
ルイスはパートナー弁護士からも同意を得たが、ハービーの
行動によってこの弁護士事務所に傷がつくと語る。
ジェシカは、この弁護士事務所がリット弁護士事務所ならば
そのようにすれば良いがここは私の弁護士事務所であり、判断
するのは私だと語る。

マイクはレイチェルの元にいくと頼みがあるという。
レイチェルは先日、パラリーガルとしてマイクの手伝いはしない
と言ったハズだとして語る。マイクはハービーが直接レイチェル
を指名したものだと告げるが"断る"というレイチェルに対して
殺人の濡れ衣で10年間以上も刑務所に入っている同年代の
男を助ける為だと思って助けたい事を語る。
「二人の豆つぶみたいな問題」の為に断るのはエゴだという。
マイクは映画「カサブランカ」の引用だとするが、そんな古い
映画は見たことがないという。レイチェルは何をすれば良いの
かと問うと、前の検事の案件で"釈放された案件"で利用出来る
ものを手に入れたという。マイクはレイチェルが古い映画
を見た事がないという事を聞いて、映画「風と共にさりぬ」
「市民ケーン」を見た事はないのかと問うが、「ダーティ・ダ
ンシング」ならば見たことがあるという。

ハービーは地方検事のテランス・ウルフの元にいくと、
クリフォードの釈放の請求する。却下しようとするウルフに
対して、マイクはミゲル・ルイス、ローレンス・ベイカー、
レイ・ジェンキンス、カルヴィン・レイノルズ
の件を引き合い
に出して彼らの案件でも不正が有った事を告げ、再請求になれば
その案件を引き合いにだすという。そうなると検察が困る
ことになるのではないかとして、検察を浄化させるべきだ
語る。ハービーはマイクに席を外させるとウルフと二人きり
で話す。もしも再審になれば私が勝つことになるというが、
「負ける時は負ける」ものだという。ウルフはハービーに対して
君は昔の上司を売り飛ばした人物だろうとして、古い証拠が
どこからか出てきたのだという。しかしウルフはハービーの
リアクションを見て君がしたことではなかったのかと呟く。

ハービーは事務所に戻ると、ドナを呼びつける。
検事局を一緒に出る際に何かを盗んだのだろうと問い詰めると
ジェシカに渡した事を認める。貴方が逆の立場ならば同じ事を
したハズだという。ハービーは俺を二度と裏切るような事は
するなと告げると、お礼は別に良いわというドナ。

ジェニーとマイクは遭う。
ジェニーはトレバーから遭いたいとメールが来たが、
その気はないと返信したという。私たちの関係を言ったらトレバー
は確実に怒ってあなたの秘密をばらすハズだという。しかし
マイクは彼は僕を頼ってきている事を告げ、自分の口から彼に
言わないと別の人から伝われば余計に傷つくと語る。
ジェニーはそれならばトレバーの生活が落ち着くまでは
内緒にしようと語る。ジェニーはマイクにこの部屋にいても良い
事を告げ、部屋のものはいじらないでよと先日の仕返しの言葉
を投げかけるのだった。

法廷。
ベンジャミン判事の前で審理前の申し立てを行う事になるハー
ビー。しかしウルフはハービーたちが申し立てをするのであれば
州としてはクリフォードを終身刑を求めると脅してくるのだった。
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■12年前のジル・ホジキンス殺害/えん罪事件

担当:ハービーとマイク
敵:テランス・ウルフ地方検事補

先週からの続きネタ。
ハービーが検察官時代に有罪にしてしまった案件。
実は刑事と上司のキャメロンによって隠蔽された事実が有り
それを見ると無罪である可能性が高いというもの。
可能性の問題であるので正確に言えばまだ分からないもの
なんだけど、刑事やキャメロンは当時前科があるという
先入観からクリフォードを有罪に導いてしまったであろう
ことが伺える。前回の展開の中でハービーが検察官時代に
担当している案件の量がハンパ無く多いなと思っていただけ
にDNA鑑定などという時間のかかる作業に関して一気に省略
してしまったのだろうなと思う。

テランスの言っていることもまるで理解出来ないってもの
ではないけど、やはり検察の立場を守る為には仕方が無い
のかな。ただ再審を請求すれば終身刑で対抗すると脅してくる
やり方にはえげつないものを感じる。一度突きつけられた
判決の量刑が12年の刑期を終えた現在に有って再度変わるなん
てことなんてあり得るのだろうか?
無罪を主張する背景には被疑者が反省していないと捉えられる
のかも知れないが、司法取引していてルール違反に思われた
のか?

色々と証拠を突きつけるも、当時の刑事もまた証拠物の
書類を意図して記載していないという無情なものが有ったけど
最後に協力してくれたところをみると、まるで正義感が
無いというわけでもないようだ。

しかし今回の案件、もの凄い力技で処理してしまったね。
まさかトレバーをこんな形で使うとは思わなかった。
正直彼が麻薬の売人をしていたという過去が有るので当時
コカインを売っていた流れから何か有罪に導く情報を
掴んでくると思ったのだけどね。

映画「ミシシッピー・バーニング」作戦。
冒頭からマイクがハービーのマネをしていた展開を踏襲
した流れで二人のやりとりも面白く出来ていた。
マイクが自分に考えがあるとした際にはもう少し頭を使った
作戦になるかと思ったんだけどね。

■その他

ドナとレイチェル

今までドナってなんでこんなに高慢な態度で、他の人たち
にクールに接しているのかなと思っていたのだけど、
今回のエピソードを通してドナの良さが伝わってきた感じ。
ハービーに対する思いは色んな意味で複雑なのだろうけど、
もの凄く絶大な信用を寄せていることは確かだろうね。

レイチェルもドナも悩み多き女性ということで、今回は
珍しくドナの方からパラリーガル用のラウンジに行って
レイチェルに話しかける姿が有った。
そして二人で飲む約束をしていたので珍しいなと思って
いたけど、まさかハービーのオフィスで飲み合うとは
思わなかった。

トレバー再び

あれだけこれまで迷惑をかけていたのに、いざジェニーが
マイクと付き合っていたというだけでこんな行動に出る
だろうか?まぁマイクがレイチェルとの間に於いても関係を
持っていたということが分かった為により怒りが増した
のかもしれないけど。マイクにとっては、ピンチだけど
レイチェルという逃げ道が残されている分、なんとなく
都合の良いジェニーとの別れ方って感じにも思える。

ドナとルイス

ルイスは常々ジェシカに不満を述べ、自分もパートナー弁護士
にして欲しいことを訴えてきたけど、ハービーだけを優遇
していると思ってるルイスとしては気に入らない様で・・
ドナがルイスの知り合いにDNA鑑定をしてもらって欲しいと
した際に、ルイスの信念を曲げて欲しいことを唱えていたけど
ドナもまた自分の信念を曲げてまでルイスにすり寄った感じ
だし、最終的にはツルの一声とばかりにジェシカがビシっと
語る辺りが面白く出来ていたかな。

・Ima RobotのGreenback Boogie
・Christopher TyngのEnd Credits Theme

・Alcoholic Faith MissionのRunning With Insanity
・Charles Bradley and Menahan Street BandのHeartaches and Pain


マイク・ロス (Patrick J. Adams) 記憶力が天才的
ハーヴィー・スペクター (Gabriel Macht) 弁護士、シニアパートナー
ジェシカ・ピアソン (Gina Torres) 弁護士事務所"ピアソンハードマン"経営
ルイス・リット (Rick Hoffman) 弁護士、ハーヴィーのライバル
レイチェル・ゼイン (Meghan Markle) パラリーガル
ドナ・ポールセン (Sarah Rafferty) 弁護士

トレバー (Tom Lipinski) マイクの親友
ジェニー・グリフィス (Vanessa Ray) マイクの親友
エディス・ロス (Rebecca Schull) マイクの祖母
デボン (Julian DeZotti) 弁護士、マイクにライバル意識
ハロルド・ジャコウスキー (Max Topplin) 弁護士
カイル・デュラント (Ben Hollingsworth) 弁護士、マイクと敵対

テランス・ウルフ (Chi McBride) 地方検事
クリフォード・デイナー (Neil Brown Jr.) 殺人の容疑、冤罪
パッケル (Ari Cohen) 刑事
ジェイソン・ブラック (Chad Connell) 殺人、嘘をついている
マット・ベイリー (Morgan Kelly) ジェイソンの仲間
ガス・ベンジャミン (Robert Verlaque) 判事
--- (Carl Bauer) Guard


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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