Terra Nova / テラノバ 未来創世記 Terra Nova 製作総指揮／スティーブン・スピルバーグ／ジョン・カサー／ピー ター・チャーニン／ブラノン・ブラーガ／レネ・エシェヴァリア 出演／ジェイソン・オマラ／シェリー・コン／スティーブン・ラン グ http://www.bs4.jp/drama/terranova/

第1話 8500万年前への旅 -前編- Genesis: Part 1

脚本／Kelly Marcel、Craig Silverstein 監督／Alex Graves
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22世紀の夜明けが訪れた頃、世界環境は破壊の限りを尽くし、
人類は滅亡の危機に遭う。唯一の希望は8500万年前の過去に
有った。

ニューヨーク市警・麻薬課に勤務するジムはこの日、家族の
元に帰宅する。妻はノースウェスタン医大を主席で卒業した
医師。長男のジョシュ、長女のマディ、そして3歳児の次女・
ゾーイの5人暮らし。ジムは家族の為にオレンジを持ち帰る。
一体オレンジを最後に見たのは何年前のことなのかと告げる。

地球の環境はよりいっそう厳しくなり、大気汚染で肺を患う
患者も多く出ていた。今のマスクでも対応できなくなっている
というジム。
そんな中、突然人口管理局の職員がやってくる。
急いでゾーイを隠すジムたち。この世界では人口抑制のために
2人以上の子供を持つことを禁止されていたのである。
隠していたゾーイが見つかってしまい連れて行かれそうになる
とジムは管理局員を殴りつけ逮捕される。

2年後、ゴーラッド刑務所。
妻のエリザベスは裏金を払ってジムに面会を求める。
5分間だけという約束で逢うと、刑務所ではマスクの着用も義務
化されておらず、人権も存在していなかった。
妻はテラノバで働かないか?とスカウトされた事を告げ、10期目
の移住隊に選ばれた事を告げる。ジムは行くべきだとつげるが
妻はその際の条件としてゾーイは連れて行く事が出来ないとい
う事だった。抜け道があるハズだというジム。エリザベスは
自分が身につけてきた防塵マスクをジムに渡して立ち去る。
マスクの中には、ジムの脱獄計画書と共に、武器が入っていた。

ジムは脱獄すると、電車に飛び乗る。
体内に埋め込まれている囚人を監視する装置を自ら開腹して
外す。

新天地テラノバに行けるのは家族4人までだった。
テラノバとは、8500万年前の人類未到の世界。
地球が危機に瀕している際に時空の裂け目を見つけて調査して
いた結果、そこにいける事が判明していた。しかし行ったら
最後、二度とこの2149年の地球には戻ってこられないので有る。

ジムは妻が段取りをつけた通りに金を手に入れ、そして偽の
IDなどを手に入れる。

一方テラノバに行く為の、ホーププラザサキュリティゲート
にシャノン一家は集まっていた。ジョシュはテラノバに移住
を待つ間、出発ゲートで恋人のカーラからのメールを受けて
柵越しに逢う。いつか必ずカーラがテラノバに来られるように
するというが・・・

ジムはゲートに入る車の下に潜り込み中へと潜入。そして予め
待機していた裏業社に金を渡すとゾーイの入ったリュックを
手にする。立ち入り禁止区域から出発ゲートに潜り込むが
監視していた警備員に見つかる。シャノン家族は父親が来ない
事に不安になるがなんとか合流。一人ずつ異次元へと旅立つ中で
ジムは警備に止められるも、強引にゲートを突破して異次元
への扉へと飛び込んで行く。

密航者が侵入したとワシントン中尉は、テイラー司令官に報告。
シャノン一家はなんとか5人全員がテラノバへと移住することに
成功する。そこには未だに恐竜が生息しており、人の居住区
は厳重に管理されていた。
テイラー司令官は2149年の世界から来た者達を歓迎する。
テイラーも7年前に初めてこの土地にやってきて以降、地道に
居住スペースを広げて、人々が住める状況を用意していたので
有る。しかし入国には制限があり、シャノンら医師家族の様に
スカウトされるか、抽選で当たるかしかこの世界に来る事は
出来なかったのである。
ジムとエリザベスはテイラー司令官の元に呼び出されると、
色々と忠告を受けるが、なんとか生活できるよう計らってもら
うのだった。
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人類は地球の再生が難しいと見るや、外へと目を向ける。
しかしそれは外の世界というよりも、原始の残る過去の地球
へと舞い戻ることだった。それが可能だという事が判明した
事で人口は入場制限こそ在る物の、その世界で再び人類の
過ちを繰り返さぬよう、再生していくことになるが・・・

結局、人の本質からすれば、この世界に住み始めても、
同じような事を繰り返して、破壊に向けた世界を築き上げて
いくだけという感じもする。
まぁそれでも破滅に導かれるまでには時間が有るので、2149年の
人類の逃げ道にはなると言ったところだろうか。

2149年の世界は開発の乱交で草木も生えないような世界で、
オレンジ一つ手に入れるのも難しいようだ。
人口制限などありがちな設定が施されているものの、人はエゴ
の塊であり、それをまさに体現しているような主人公たちの
姿である。

過去に戻った際に支配者ぶっている司令官は、破滅に導いた
事を得々と語って、人が本質的に持つ欲望や闘争本能、
無知さを説く物の、結局この世界でもそんなエゴのぶつかり
合いが起こっているし、ドラマとしてはそんな本質に迫る
物語ではなく、「LOST」のような何も無い原始のサバイバル
な世界を堪能する中でのちょっとしたミステリー要素を加えて
いくような作りになっているのだろうか。

氷河期とかどうするんだとかさておいて、過去の世界に於いて
排出される二酸化炭素量の少なさから、地球を漂う気体の
濃度が現在とは違うという辺りが面白い。
酸素飽和濃度の高さから、逆に二酸化炭素が必要になってくる
が、原始的なやり方で治療を施そうとするもヒルを使った治療
が酸素をはき出す治療に結びつくのかどうかは謎の所なところ
が有った。

とにかくデカイ・デカイ・デカイ生き物たちの中の小さい・
小さい・小さい人間の姿のやりとりが面白く描かれるのか
どうか。
息子が反抗期なのは分かるけど、なんだか急に激高する姿
が有ったりして、凄い違和感が有ったのは、やはりテレビ版
で見た為なのか。