跳べ!ロックガールズ〜メダルへの誓い Make It or Break It (ABC Family 2009 - ) シーズン2

第4話 ロックの見学会 Are We Having Fun Yet?

脚本／Amy Turner 監督／ Michael Robison
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手術は無理だと言われ体操復帰の道が完全に絶たれたペイソン
は、今日からタフト高校に普通の高校生として通う事になって
いた。父親は朝から心配して電話してくる。ペイソンは父親を
心配させまいとして、これで私も普通の学生気分を経験できる
でしょと告げる。母のキムは高校にはクラブやサークル活動
など沢山有るので興味を持てるものが見つかるというが、
ペイソンはそんなものに参加はしないという。私はママが言う
から高校に行くだけだと告げる。

ローレンはカーターの部屋に行く。
朝から大きな音で音楽を聴いているカーターに対して、何を
考えているのか?と問い詰め、誰のお陰でホームレスにならず
に済んでいるのか?という。カーターは住む場所が見つかれば
すぐにでも出て行くというが、行く所なんて無いんでしょと
告げる。ローレンはカーターの服を洗うとして洗濯物を持って
行こうとすると、僕はまだカーターに気が有るのに、何故そこ
までしてくれるのかと告げる。

一方エミリーの母・クロエと弟のブライアンは、インターネット
上にエミリーの掲示板が開設されている事を指摘。ネットでは
大騒ぎでありエミリーはスーパースターで、五輪候補に相応しい
と書かれている事を告げる。しかしエミリーは期待してそれに
目を通すと、それ以上に酷い書き込みが多い事に気がつく。
ブライアンはネットで目立ちたい人物が書き込みしているのだ
として気にしない様告げる。エミリーはプロのアスリートに
なるならばこういう事にも慣れていかねばならないとして、
自分を納得させようと考える。

練習場"ロック"では、ケイリーとニッキーは相変わらずケンカ
していた。ニッキーはケイリーが練習せずに携帯ばかりに
目を通している事が気に入らなかった。ツイートの早さだけは
レベルアップしていると皮肉るニッキーに対して、エージェント
と打ち合わせしているのだという。売り込みに夢中になる前に
練習しろという。

そんな中、ローレンはケイリーやエミリーの元に雑誌を持って
くる。最近の雑誌ではケイリーとニッキーが一緒に写っている
写真が掲載され、二人の事を"ケイリッキー"としてカップルの
様に扱っていた。ローレンは皮肉を告げる中で、カーターは
ケイリーがニッキーと近づいている事を気にしていた。
一方ローレンたちはペイソンの事を話題にする。今日から高校
に通うことになっていたが、6年生の頃からずっと自宅学習で
友達もいない上に、中途で通い始めるのだから結果は見えてい
るとローレンは語る。

ペイソンはコルセットをなるべく隠す様な服装で、地元の高校
であるタフト高校へいく。最初にペイソンに声を掛けたのは
ヘザーという天文部の女性で、参加しないか?というチラシを
渡される。戸惑っている中で、ペイソンに声を掛けるアイクと
いう男性の姿が有った。気に入らないならばそんなチラシは
捨てれば良いのだとして告げるのだった。

一方ロックではサシャから選手達に話が行われる。
今週の土曜日に、年に一度のジムの見学会が行われるという。
ケイリーとニッキーは試合のためにも週末は体を休めたい事
を告げるが、普段応援してもらっている事に対して、年に一度
恩返しして、子供達に夢を与えるのだと告げられる。

キムはクラブへとやってくると、サマーに対して、週末の
見学会の事について話をする。話題は自然とペイソンの事に
なると、キムは体操以外に人生の喜びを見いだして欲しいと
告げる。見学会の広報について、キムとサマーは違った見解
を見せていた。キムは地元のスーパーの掲示板などにも積極
的にポスター広告するのに対して、サマーはインターネットで
募集するという。キムはサシャたちの居る前で、選手達の
周りにいる人物はメダルの事ばかりを口にしていて選手達
本人が楽しめていない事を指摘して、本人たちが楽しめる様
にすべきだと語ると、サシャも納得するのだった。
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■体操選手を抱える母親たちの苦悩

今回は母親の中でも、キムとクロエの苦悩が抽出される。
キムは相変わらず娘のペイソンが体操の夢を打ち砕かされて
前向きになれずにいる事に苦悩する。
一方クロエは、娘がインターネット掲示板の書き込みを気にし
ている事を知る。
ただクロエは、よかれと思っていたことだけど、相変わらず
掲示板の存在をエミリーに知らせたのは彼女だし、自爆する
癖が有るな。

■ペイソンが新しい道を歩み始める

普通の高校に通うことになったペイソン。
6年生の頃からずっと自宅学習していた彼女にとっては、学校は
どう写るのだろうか。
冒頭から三人組の嫌なチアリーダーたちに目をつけられるも、
アイクという支えとなる男性が登場。ペイソンに新たな価値観
を植え付けてくれそう。
ただこの学園の構図、アメリカンドラマもワンパターンだな
という感じ。チアリーダーになること、学校で人気者になる事、
クイーンとなることは、学生にとってのステイタスみたいな
ものなのか。

■打たれ弱いエミリー

エミリーは雑草魂が有って精神的に強いかと思っていたけど
結構打たれ弱い。YMCA出の貧乏出身の彼女。代表に選ばれたの
は実力ではなくお情けであり、五輪代表の座は相応しくないと
いう書き込み。非難が気になるのは、非難を認めているからだ
というサシャのセリフは的確に問題を指摘していた。
クロエもまた貴方自身が自分の事を認めているのか?と指摘
され、エミリーも上手い事自分を見つめ直していく。

■ケイリー + ニッキー = ケイリッキー

アメリカだとカップルには大抵こういう名前を掛け合わせた
ニックネームをつけるよね。昔のドラマではそんなに見られな
かったけど、ここ数年そういう傾向にある様な感じだね。

ケイリッキーを煽るのはローレン。
折角ケイリーと仲直りしたのに、ローレンってば、相変わらず
ケイリーを皮肉る癖は止まらない。そしてその背景にカーター
の存在が有る所がまた上手く出来ているよね。

■ペイソンの新しい人生

何と言ってもペイソンが新しい人生を踏み出す第一歩。
複雑なのは体操界と離れる事で、ケイリーらとの関係が薄く
なり、新しい友達との繋がりを優先して行ってしまうことだ。
それが新しい人生を歩むという事なのかも知れないけど、
ペイソンとニッキーの関係はどうなるのか気になるね。

体操選手としての見せ場を作る辺りはベタだったけど、ローレン
の口の悪さが今回凄く頼もしく思えた。

■自分と向き合う機会となった見学会

日本でも体操のジムではこういう事をしているのだろうか。
アイススケートではこういうイベントは行われるようね。

ローレンはカーターが聞いていたヒップホップ調の曲を
使って平均台演技をする。エミリーは自分自身の過去をさらけ
出す事で、自分自身を受け入れていくこと、ケイリーと
ニッキーはデュエットに於いてタンゴ調の曲を使用して面白く
演出していく。

■ローレンとカーターの可能性

ケイリーがニッキーと近づくほどにローレンとカーターの
可能性が近づいてくる。口は悪いけど、ローレンのカーター
への一途な所は意外とよく見える。今回はカーターのTシャツ
を洗う振りして自分で着てしまったけど、ちょっと遠目には
気持ち悪い行動。でもなんとなく気持ちが理解出来なくも
ない。