跳べ!ロックガールズ〜メダルへの誓い
Make It or Break It (ABC Family 2009 - ) シーズン2





第10話 中国との決戦 Are We Family?

脚本/Holly Sorensen 監督/Michael Lange
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ローレンはケイリーと改めて友情を確認した後、カーターとは
関わらない事を約束したが、ケイリーはローレンが自宅の屋根
裏で彼と抱き合っているのを目にしてしまう。

明日いよいよ中国代表とロックの選手達の対戦の日が近づき、
ロックの練習場にもマスコミも含めて多くの人たちが集まって
いた。中国のレポーターたちはロックの選手達にインタビュー
する。ローレンに対して中国での対抗試合では散々な結果に
終わった事を指摘されるが、あの時は体調が悪かったと言い訳
する。一方エミリーに対して中国のレポーターは彼女の事を
サラ・コロンボ選手と紹介する。未だに名前を覚えられていな
いエミリーに対して、代表入りを疑問視する声に対して何か
言いたい事はあるか?と問われ、ダブルパンチ。
サマーとサシャは、ケイリーが来ない事を心配していた。

その頃、ケイリーはマネージメントをしているMJから、
今回の
大会には出場しなくても良いとし、このまま選手やマスコミと
の接触の全てを断つべき
だとされる。これはあくまで個人の闘い
であり、この大会に出なくても、アメリカ体操委員会も私も貴
方のことを全力で守るという。

一方中国代表選手がバスに乗ってロックに向かう中で、ロック
の選手達にアメリカと中国の礼儀作法の違いを説明する。
中国選手に対して強く握手をしてはいけないこと、そして中国
選手達は視線を伏し目がちだが、相手に敬意を払う行動だとい
う。しかしペイソンたちは、全米一位のケイリーが居ない事の
方が余程失礼なことなのではないかと告げる。

中国代表選手が来たのと同時に、サシャは壇上に上がって挨拶
をする。明日の試合、ケイリーが出場を辞退したので、控え
メンバーのレイチェル・コルターを出場させるという。
中国代表コーチのカイヤン・チェンコーチはマスコミの前で
笑顔を振りまきつつも、サシャに対して、
二軍チームと戦う為
に来たわけではない
事を告げる。そんな二軍チームで挑めば
勝てるわけが無く、サシャのコーチとしてのキャリアも終わりだ
と忠告する。

ピザ・シャックでは、デイモンカーターにエミリーの事で
相談していた。デイモンは
ラジオコンテストで優勝した後に、
半年間ヨーロッパにいく
のだという。しかしエミリーからは
先日別れを切り出されていた為に、それを知らせるべきかどうか
で迷う。デイモンはとりあえず
手紙に書いてこの事実を伝える
事を告げると、カーターはその中に気持ちをぶつけろという。
デイモンは手紙をピザ屋の冷蔵庫に貼っておくとし、試合前に
邪魔したくはないと告げる。

ローレンとカーターはケイリーの家に行く。
ケイリーは二人が来た事を知るとドアを閉めようとするが、
ローレンは説明する。カーターは家から追い出され車で生活
して際にローレンが家に住まわせたのだという。ケイリーは
追い出されたときにカーターを助ける事もせず自分自身の事を
優先した事を非難する。しかしケイリーは仲直りする際に
ローレンはカーターとは関わらないと約束した事を告げ、貴方
が自分の事を優先するのであれば、私も自分の事を優先して
大会には出ないと語る。カーターはケイリーに信じて欲しい
事を訴えるが、ケイリーは彼にサヨナラと告げる。

サシャの元に、ケイリーの母・ロニーがやってくる。
ロニーは自分のせいで、父のブラッドフォードが家を出てしま
ったこと、そしてケイリーは父親の支えもなく、MJらの意見
に流されている事を指摘し、サシャに
正しい道に戻るよう
ケイリーを説得して欲しい
と頼む。サシャは自分がやれることは
全てしたと語るが・・・

エミリーはレオと共にピザ屋にいくと、自分の荷物をロッカー
から取り戻しに行くと共に最後の給料の小切手を手にする。
その際
冷蔵庫にはデイモンからの手紙が貼り出されていたが、
レオがいち早く気がつくと、手紙を懐の中に隠して
しまう。

サシャはブラッドフォードが泊まるモーテルに足を運ぶと、
ケイリーを大会に出場するよう説得して欲しいと頼む。ケイリー
は貴方からの助言を待っているのだという。

いよいよ大会の日がやってくる。
エミリーは新技に挑戦するのは辞めようとペイソンに相談し
安全策を取るという。ペイソンが出場してくれれば良いのに
と告げるが、ペイソンはエミリーにだけ、怪我して以降平均台
に触れるのも怖いのだと告げる。現在触れる事も出来ない状況
だと語る。エミリーはこの前初めて男の子に愛しているという
事を伝えた事を話すと、ペイソンはそんな勇気があるならば
着地も出来ると訴えるのだった。

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このドラマもそれぞれのキャラクターに分けて感想を書いた方が
書きやすいかな。

■エミリーの場合

今回のエミリーは体操界に於いて無名の彼女を世間に知らしめる
という役割が有った。デイモンとの関係がグズグズ状態である事
は否めないが、仲間たちとの信頼感を経て、見事新技にも挑戦し
着地も成功させる。更に跳馬だけでなく、段違い平行棒でも
エミリーはメダルを取るに至った。

最終的にはやはりデイモンの存在は必要だと感じるも、時既に
遅く、アメリカを経った後だったのは残念。ただエミリーは
体操に於いては相当自身を得たのでは無かろうか。

エミリーとしては奨学金も打ち切りになるという状況でも
立ち向かうことに決めた。

■ペイソンの場合

まさかこの場でペイソンを起用していくとは思わなかった。
ローレンが着地に失敗して怪我した結果、サシャが行った措置。
技としてはレベルの高いモノでは無かったけれど、ペイソンの
復帰はみんなに勇気を与えた事だと思う。アメリカのマスコミ
が一番興奮していた感じだったけどね。

■ローレンの場合

ケイリーにカーターとの関係を見られてしまったことで、大会
前に再び最悪な状態に。
ローレンはなんとかして、中国遠征でのビリの結果を覆したい
思いが有ったが、やはりケイリー無しでは難しいところ。
ローレンは得意の平均台でそれなりの成績を出したが、足を
ひねってしまった。

■ケイリーの場合

エージェントや体操協会は公式ではない大会に全米チャンピオン
を出場させられないという。しかも現在ケイリーの家は両親の
離婚問題と共にローレンとの関係も、カーターを巡って相当
ゴタゴタした状態。こんな精神状態では確かに大会に出ても
難しいモノが有る。しかしエレンの説得に対して、父は体操協会
がケイリーの力を信じておらず、負けて全米一位の権威の評判
を落とさないが為に中国遠征にも同行させなかったことを知る。
一見守っている感じだけど、やはり多くの場を経験しないことに
は、ぶっつけ本番になってしまうしなかなか難しい所だね。

最後にケイリーがリーダーとして、試合直前に声を掛けて決起
させるところは上手く出来ていたね。
個人ではなくチーム戦であること。ファミリー感を前面に
出して、リラックスさせるというリーダーらしい行動を見せた。

■中国は依然として強力な相手

相手・中国はロボットのような育成システムが完成している。
自由に過ごす事も出来なければ悩みもないこと。アメリカでは
自由はあるが悩みは多いこと。しかしそれらの悩みで衝突する
のも家族だからこその事だとして、上手い事まとめた感じ。
大きな敵の前にローレンとの関係も一時休戦状態だったし、
終わった後には互いに存在を認めることで良い感じの関係にな
った。

■みんなほぼ演技は成功

エミリーのユルチェンコ一回半捻り、そしてケイリーも三回半
捻りの着地。
最後の演技での演技中のカメラワークはなかなか斬新で上手く
撮られていたね。

■オチは・・・

途中は凄く理想的に話がまわっていったけど、結局ドラマとして
は、エミリーはデイモンに逢えなかったし、ケイリーはカーター
を許そうと考える中で、ケイリーの心はローレンに向かって
しまったようす。ケイリーの兄・レオは、エミリーの為だと
しながらも、デイモンの写真を隠すという酷い姿が有ったね。

ペイソン・キーラー (Ayla Kell) 体操が上手い、全身全霊
ケイリー・クルズ (Josie Loren) 黒髪少女、優しい
エミリー・ケメコ (Chelsea Hobbs) 長女、引っ越ししてくる
ローレン・タナー (Cassie Scerbo) 金持ちの子

カーター・アンダーソン (Zachary Abel) ケイリーの彼、体操選手
レオ・クルズ (Marcus Coloma) 大学生、ケイリーの兄

クロエ・ケメコ (Susan Ward) 母親、ネイル、派手
キム・キーラー (Peri Gilpin) ペイソンの母
マーク・キーラー (Brett Cullen) ペイソンの父
サマー・ヴァン・ホーン (Candace Cameron Bure) スティーブ秘書
ブラッドフォード・クルズ (Marco James) ケイリーの父
ベッカ・キーラー (Mia Rose Frampton) 次女
ロニー・クルズ (Rosa Blasi) ケイリーの母
アレックス・クルズ (Jason Manuel Olazabal) ケイリーの母
ブライアン・ケメコ (Wyatt Smith) 長男、車イス
スティーブ・タナー (Anthony Starke) 父、弁護士、寄付金を出す
レイザー (Nico Tortorella) ピザ店でバイト
サーシャ・ベロフ (Neil Jackson) コーチ、96年金メダル
マーティ・ウォルシュ (Erik Palladino) デンバーのコーチ
デイモン・ヤング (Johnny Pacar) バンドメンバー

ケリー・パーカー (Nicole Gale Anderson) 全米1位の選手
MJ・マーティン (Marsha Thomason) スポーツエージェント
エレン・ビールズ (Michelle Clunie) 五輪選考委員

--- (Carl Alty) Band Member
--- (Paul Freeman) Band Member
--- (Wayne Miller) Band Member
--- (Anne Marie Howard) Announcer
--- (Geoff Nathanson) Announcer
--- (Constance Hsu) Chinese Reporter
カイヤン・チェン (Clint Jung) 中国代表コーチ
--- (Danny Lutman) American Reporter
--- (Randa Walker) American Reporter
カルロス (Joel Rush)
--- (Vivian Lee) Interpreter
ジェンジー・チョー (Brianne Tju) 中国代表選手
--- (Gomez Warren) Radio DJ
--- (Carolyn Day) Coach

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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