第1話「愛と憎しみの果て」FEAR IN A DESERT CITY
脚本/スタンフォード・ヴィットリア

1963年に放送されたTVドラマ版の「逃亡者」。

小児科医のリチャード・キンブルが帰宅した際、妻の遺体を発見。
キンブルは自宅から逃げ去る片腕の男の存在を語るが、警察はこの
証言を却下し、夫に容疑があるとして裁判では有罪・極刑の判決。
護送中に列車が脱線事故を起こし、キンブルは自ら無罪を立証する
為に逃げ回るという話。

凄く見たかったドラマなので、放送が決まって滅茶苦茶嬉しいです。
NHK様有り難う。良い仕事しますね!!

1963年といえば当然私は生まれていなかったし、兄貴さえまだまだ
生まれる遙か前の話だ。

1話目は裁判からは2年後の話。
アリゾナ州・ツーソンに逃げ込み、その土地で起こる事が今回の話。

アリゾナのツーソンなんて言うと数多くの名作西部劇が撮影された
事がまず思い浮かぶけど、田舎で保守的なアメリカ南西部の町と
いうくらいしかイメージにない。
そんな町に迷い込んだキンブルが、町の保安官に目を付けられる。
変化を嫌いよそ者を嫌うという如何にも南部的な警察官の取り調べに
息を飲みながら、町の有力者の妻との淡い恋路へと発展する。

世間的には妻殺しで死刑判決の身であるキンブルだが、彼女を
助ける行動や子供を相手する態度を見ると、その行動の中に
本当の人間性を垣間見られる。

虎視眈々とキンブルの行方を捜す・ジェラード刑事の息の届か
ない土地かと思えば、町の駐在所には殺人者・キンブルを探す
張り紙がして有り、彼の居場所は何処にも無いことを感じさせる。

果たしてそんな過酷な状況の中でも、警察の捜査網をかいくぐり
自分の無実を晴らすことが出来るのか!!

1話目としてはなかなか面白いスタートだった。
60年代の遊園地はなかなかチープであり、良い味が出ていた。
早くもロマンスが有るのかと思ったけど、都合良く暴力夫は
亡くなってくれた。しかしこの夫も朝鮮戦争への出兵によって
おかしくなってしまった被害者であり、ちょっぴり寂しい感じも
する。果たして、キンブル先生の次の行き先は何処なのか...。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0点)

guest
Dabbs Greer (フェアフィールド) めがねの刑事
Brian Keith (エドワード・ウェールズ) 執拗なモニカの夫。
Donald Losby (マーク・ウェールズ) 人見知りの子供
Vera Miles (モニカ・ウェールズ) バーでピアノ弾き
Bryan O'Byrne () バス亭でチケット販売員
Barney Phillips (クレーヴ・ブラウン) バーのオーナー
Abigail Shelton (エヴリン) バーのウェイトレス
Harry Townes (バーデン) 刑事部長

inserted by FC2 system