第38話 狩りの季節 WINE IS A TRAITOR (4-8)
脚本/Arthur Dales 監督/Gerd Oswald

キンブルがヒッチハイクした車が何者かの襲撃に会い、運転手の
フェリペが射殺される。容疑者は同乗していたモラレス。
しかしその車に同乗していたキンブルは犯人の顔を覚えていた。

地元の有力者によって支配されている小さな町で起こる事件。

良くある感じの金持ち親子が対立している物語で、父親がとても
立派な人格者に対して、息子は幼稚な思考の持ち主。
息子は父親に認められたいと思っているがなかなか認められない
現実に苛立ちを覚える。

キンブルは真の犯人を知っている。しかし犯人の息の掛かった
警察署では何の意味も持たず、更にはキンブルは自らも警察に
追われる身であるという立場から、なかなか展開を打開できない。

最後にとても辛い決断が有るが、人間としての立派な判断の元
でキンブルを助ける展開は労働者を助けることにも繋がり、
町人たちの嫌な面ばかりを見せられたドラマが最後に来て、
とても晴れ晴れした気持ちになるところは実に上手い作り。
それもこれも経営者の不正を許さない態度にあるのだろうね。

折角労働者との良い関係が築き上げられたキンブルだが、一カ所
に定着できないキンブルの悲しき定めがなんとも言えないドラマ
の良さを引き出している。

guest
Martin Garralaga (フェリペ) 射殺される労働者
Dabbs Greer (トーマス)
James Gregory (ピート・クランデル) ワイン工場経営者
Carlos Romero (モラレス) フェリペの車に同乗
Pilar Seurat (エレーナ・モラレス) 娘
Roy Thinnes (カール・クランデル) ピートの息子

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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