ビクトリアス VICTORiOUS (2011年・アメリカ) シーズン3 主題歌：ビクトリアス・ジャスティス「Make It Shine」 公式ツイッター https://twitter.com/victorious 公式ホームページ http://www.nick.com/shows/victorious http://www9.nhk.or.jp/kaigai/victorious/

Jan. 28, 2012
第2話(34) おしおきクラブ The Breakfast Brunch

監督／Steve Hoefer
脚本／Dan Schneider & Jake Farrow
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罰で土曜日に学校に来る事になったトリーたち。
ロビーが遅刻したせいだとしてみんなはロビーを責めるが、
ノドにパンを詰まらせたので仕方がないだろうという。
土曜日の担当教師はディッカーズ教頭だった。
教頭は生徒たちが集まると、反省会は図書館で行うとして、
人生最悪の日を味せるという。しかしキャットは土曜日にも
学校に来られるとしてへらへらとしていた。

朝7時6分、ロサンゼルス。オーストラリアでは昨日だなという
教頭。ロビーはオーストラリアはトイレの水の渦が反対巻き
だと呟く。教頭は今日一日、何故罰を喰らったのかを考えろと
告げ、ケータイは取り上げるという。通話もメールも一切禁止
だと。グランピーゲームも出来ないの・・とトリーは落ち込む。
トリーはランチはどうするのか?と問うと、ツナのてんこ盛り
を置いておくので食べろという。常温で置いたら危険だとする
ロビーに対してそれならば食べるなという教頭。俺はお前らの
事などどうでも良いという。キャットは初めて月に行った人は
"小さな一歩"だと言ったけど、私ならば"うわぁ月に来ちゃっ
た"というと。教頭はお前ら一言も言うなと言うと、ジェイド
は"一言"と子供じみた事で抵抗する。するとお前は次の土曜日
も登校だと語る。酷すぎるとして反対するとトリーもまた
土曜日登校を命じられてしまう。

図書室に閉じ込められたトリーたち。
トリーはみんなに今食べたいものは何か?と問う。みんな
タコスが食べたいというが、キャットだけ返事をしなかった
のを見たジェイドは、彼女の弱点と見るやキャットに近づき、
純真無垢な我らがキャットはタコスを食べた事がないのだと
いう。キャットってベーガンでしょ?というジェイド。
ベーガンって何なの?という問いかけに、お肉を食べない
ベジタリアンの人の事だという。ジェイドはその事実を認めな
さいと迫り、肉を食べたことはあるのかと問い詰める。
トリーはもう意地悪は辞めなさいと止めると、辞めないと言っ
たらどうするつもりと問いかける。スラップサイトに行って
ジェイドの事を友達登録から外すというトリー、僅か2クリック
で外す事が出来るのよという。
険悪になったムードを和らげる為にアンドレはタコスの調達
はどうするのかと問うと、トリーはトリーナに言ってロッカー
にでも入れてもらおうか?と告げると、ロビーはトリーに
"閃きすぎたよトリー"と告げ感動して涙するのだった。

トリーナは教頭の目を盗んでトリーのロッカーにタコスを
入れてくれるが・・・
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トリーたちは罰として土曜日に登校させられる。
そして何が悪かったのか図書館に缶詰にされて、反省させられ
るが・・・

今回のエピソード、かなり異彩を放つモノが有ったけど、
こういう感じのドラマの方がある意味面白いのかも。

映画好きならばピンと来たかも知れないが、映画「The Break
fast Club」の現代版って感じの内容で設定を踏襲している。
80年代に公開されたブレックフィスト・クラブでは、いわゆる
ブラッドパック世代の俳優たちが共演したという事でも知られる
作品。とても結束力の有る若者たちの群像劇を描いたもので、学生
から社会に出ることへの漠然とした不安感や大人の作るルール
に対して反抗的な態度を見せる姿などが描かれた内容が
多く、今回はやたらとアンドレが、脈略もなくその不安感を口に
している姿があるところは、映画にちなんでいる事を考えれば
その手の主張も有りなのかなという感じ。

動画サイトで上手く映画のシーンと比較されているけど、
正直ここまで展開を踏襲しているとは思わなかった。

最近はジェイドのいじめのターゲットがトリーからキャットに
移ったのかと思わせるものが有るけど、キャットにベジタリアン
なのかどうかを迫る所は笑えたし、ロビーまでもが実はベジタリ
アンだったというところが意外だった。

ブレックファストクラブでは普段は接点が無い生徒が
同じ空間に集められて、全く違う価値観に触れて、一日ばかり
の共有感を味わう。そしてその価値観から学んだものを
を活かしていくことになるけど、その仲間たちは一日だけの
関係で日常に戻ってしまえば、また接点のない人に戻ってしま
うという事で切なさを生んでしまうけど、このドラマでは
みんな友達なのでそういう心配もないよね。

私の中でブラッドパックというやはりアンドリュー・マッカー
シーとロブ・ロウなので、親友の親と関係を持つという
「恋のスクランブル」とそろい踏みだった「セント・エルモ
ス・ファイアー」が印象に残っているけど、この映画も
好きだったな。

トリーが妙にカワイイ感じがしたのは気のせいなのか。

そしてガムを使ったキモカワシーン。
ジェイドのはき出したガムをパペットが食べて、キャットが
プレゼントしたガムをイケメン化したロビーが食べるという
辺りが凄かった。

アンドレが突然踊り出す所など、まさに脈略がないけど、
現状に不満を爆発させてムーヴィング・ピクチャーズのNEVERの
曲をバックに踊りで憂さ晴らしをする「フットルース」のケビ
ン・ベーコンが演じた倉庫でのワンシーンを彷彿とさせる。

映画ではロッカーに入って居たのはマリファナだったけど、
流石にこの年齢層のシットコムではタコスにすり替わって
いた。マリファナを吸うシーンに優等生が臆するところを
キャットがベジタリアンだとして入れ替わっているところが
笑えた。


■使用された曲

・Victoria Justice, Elizabeth Gillies, Ariana Grande, and
Leon Thomass IIIの"Don't You (Forget About Me)"
・Michael Corcoranの"Run Run Run Run Away"
・Niki Watkinsの"In This Together"