ウォーキング・デッド The Walking Dead (シーズン2) 監督・脚本・企画：フランク・ダラボン 原作・脚本：ロバート・カークマン http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1131

第3話 最後の銃弾 Save the Last One

脚本／Scott M. Gimple
監督／Phil Abraham
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シャワーを浴びるシェーンは、髪の毛を剃る。

カールが鹿狩りをしていたオーティスに撃たれたことで、体内
から銃弾を取り出す手術が必要だった。責任を感じたオーティス
とシェーンは避難所になっていた高校に手術に必要な道具が
有ることを知り二人で取りに行く。
その間、カールの両親であるリックとローリは、シェーンが
必ず戻ってきてくれる事を信じて待っていた。
シェーンが学生時代にキングスリー校長が大事にしていたクーペ
車を盗んで、養鶏場に突っ込ませた伝説をローリーに語って聞
かせるが、既にこの話も彼女に何百回としたものだった。
リックはカールは絶対に大丈夫だとローリに告げる。ローリは
輸血して真っ青な顔をしているリックに少しでも休んで欲しい
として寝ることを勧める。

一方娘のソフィアを森で見失ってしまったキャロルは、キャン
ピングカーに戻ってからも涙していた。その姿に耐えられず、
ダリルとアンドレアは森を探しに行ってくるという。

シェーンとオーティスは手術道具を手にするものの脱出に失敗
し学校内でゾンビたちからどう逃れるかを協議していた。
シェーンは先にオーティスを逃がした隙に、窓ガラスを割って
逃げようと考えていた。

一方グレンとT-Dogは車で、リックらが居るグリーン農場へと
やってくる。二人はリックに挨拶すると、何か出来ることがあ
れば言って欲しいと語る。
そんな中、ハーシェルはカールの容体が良くないのでそろそろ
手術するかどうかの決断をしなければならないという。呼吸器
無しでの手術なのでリスクも高いとの事だった。

森の中に電灯一つでソフィアを探しに行くダリルとアンドレア。
ダリルはかつて自分はソフィアよりも幼い頃に森で9日間
さまよい歩いたことがあるが、親は関心も示さず、兄も刑務所
に入っていたので、自力で生還したという。今のソフィアは
探してくれる人がいるだけ俺よりもマシだとして、アンドレア
を励ます。

ローリとリックはカールの手術に関してどうすべきか二人で
話し合う。ローリはこんな世界で生きていること自体が間違い
であり、子供を苦しめたいか?と問う。空腹と恐怖がいつまで
続くか分からない世界の中でただ生きることだけが目的の
生き物と化していく事が本当に良いことなのか。するとリック
はかつてジェンナーに対して出来る限り挑戦しようと言った
ローリの言葉を引用し、諦めないよう訴える。するとローリは
生きた方が良いという理由を教えて欲しいという。
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怪我したカールを助けるために学校に行ったシェーンたちは
果たして無事戻ってくることが出来るのか。そしてソフィアを
探して森に入るダリルたちは、彼女を見つけることが出来るの
か。

シェーンのエピソードを見て、なんとなくオーティスは犠牲に
されると思ったけど、そのやり方を見るとなんともえげつなさ
が有り、シェーンという人物に対する怒りと恐怖を覚えるもの
がある。果たしてこの行動は仕方なしと見るべきなのか。

ダリルが兄・メルルと違ってホントに良い人だね。
なぜそんな荒んだ環境で育ったダリルは良い人として人格形成
されていったのか。
しかし夜の森を歩いて行くなんてちょっぴり無謀だし、懐中
電灯の電池がもったいないなと思う。しかもそんな状況の中
でゾンビに襲われたら絶対に助からないと思うのだけどね。

ゾンビに噛まれたことで首を括った男性が木の上でもがき苦し
んでいる姿。ジョージ・A・ロメロ版では次第に人間側に余裕
が出来るとゾンビを虐待するシーンが挿入されていたけど、
何とも複雑さを象徴しているシーンだった。

デールとキャロルはひたすら帰りを待つ役。
グレンはマギーと会話していたけど、二人は良い関係になって
いくのだろうか。

こんな世界でも生きていく理由は何なのか。
手術前にカールが目を覚まして鹿が近づいてきた事に感動して
いる姿があり、こんな世界でも感動できる事があるとする
辺りの希望的展開が、少しだけ勇気をもらえるドラマに
繋がっている。