ウォーキング・デッド
The Walking Dead (シーズン2)

監督・脚本・企画:フランク・ダラボン
原作・脚本:ロバート・カークマン

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1131





第8話 希望という幻想 Nebraska

脚本/Evan T. Reilly
監督/Clark Johnson
--------------------------------------------------------
グリーン農場の納屋にハーシェルはゾンビ化した妻や知り合い
を匿っている事を知り、シェーンは無条件にそれらのゾンビを
始末するために納屋の扉を開ける。なんとそこから最後に出て
きたのはソフィアだった。リックがソフィアの頭を射貫いて
始末する。あまりの光景にみんなショックを受ける。
ベスは倒れている母・ルーの元に駆け寄ると、ゾンビの母は
まだ生きていて娘を襲おうとする。アンドレアが鉈を振りかざ
してとどめを刺す。
シェーンたちは自分たちが森でソフィアを探している間に、
お前達はソフィアをココに隠していたのかとして激怒。しかし
ハーシェルは主にゾンビはオーティスが納屋に入れてくれて
いたので知らなかったという。それを信じてくれなくても良い
のでとにかく出て行ってくれとハーシェルはリックたちに告げ
る。

シェーンの怒りはリックへも向けられる。
ダリルやカールも事実を知らなかったせいで死にかけたのだ
という。お前が死んだ奴を探させていたせいで危険を招いた
のであり、今のリックはハーシェルと同じで妄想に取り憑かれ
ているのだと告げる。

ダリルはキャロルを心配して彼女の近くで静かに見守る。
アンドレアは遺体を毛布でくるんでいた。
グレンはマギーの元に行くと、この事を知っていたのか?と尋ね
るも、答えを聞かないまま、結果的には良かったのかも知れない
と語る。これで前に進めるのだという。自分たちは今までも
仲間を失ってきたが、それでも今回の件は別格だという。

カールは母・ローリに対して、ソフィアは僕が見つけて連れて
帰りたかった事を語る。そしてソフィアを撃った父親に対して
は正しい行動をしたのだとし、僕でも同様の事をしたと語ると
ローリは驚きを見せる。
愛する者たちは埋葬し、それ以外のゾンビは火葬しようと
言うことになる。

ローリはリックの元に行く。
ハーシェルはシェーンに激怒しており、シェーンだけでも今す
ぐ出て行って欲しいと言っている事を告げる。リックはみんな
を危険にさらしてしまったと責任を感じていた。

シェーンはデールに逢うと彼が何か言いたげな顔をしている事
に気がつき声を掛ける。俺は仲間を守ってきたのであり、デール
はただ車の整備をしたり監視していただけだと告げる。

墓を掘る一行。ダリルはキャロルにソフィアを埋葬しに行こう
と誘うが、キャロルは先ほど見たソフィアは私の子供ではない
としてそれを拒否する。もうとっくに亡くなっていたのだと
告げる。
一方シェーンの行動に対して、T-DOGやアンドレアは正しい行動
をしたと指示する。デールはそれに反論しようとするが、
もう過ぎたことだとしてそれを止める。

マギーはグレンがこの地から去ろうとしている事を気にして
尋ねる。現在自分もどうしたら良いのかよく分からないので
考えて見るというグレン。

ベスやマギーたちは母・ルーの部屋を片付けていた。
何一つ当時のまま母親の荷物を処分していなかった。
ハーシェルが酒瓶を持っている事に気がつきマギーに尋ねると、
私が生まれて以降、ハーシェルは断酒したのだという。
今までよくハットリンに通っていたのでそこの居酒屋に居るの
では無いかと告げる。

--------------------------------------------------------

本国ではシーズン2の途中に休暇期間が入り、再開された話。

何と言ってもリックがソフィアを撃ち殺したところで終わって
いたので、気になっていた人も多いだろう。

いざ蓋を開けてみると、今まで自分のしていた事が正しかった
のかと問う人の多いこと。
また幻想なのではないかとか、希望など何処にもありはしない
など現実に立ち返る人も多く、ちょっぴり切なさも感じる。

アジアンなグレンがマギーから告白されたことで、彼女は
本当に自分の事を好きなのかどうかで悩んでいる辺りは、
如何にもアジアンな価値観の元で物語が描かれている感じが
するし、リックの中の葛藤だけでなく、ハーシェルやキャロル
の葛藤は、死者に対する気持ちを上手く喚起して、複雑な心境
から現実に立ち返るまでを上手く描いていたのでは無かろうか。

途中で酒場に来た二人の男性、デーブとトニー。
心強い味方が増えたと見るのか、それとも素性の分からない
人物であり、食料などに於いてもあまり人数が増えることは
喜ばしくはないと見るのかでまた違ってくる。
少しずつ彼らの素性が明らかになり、人間は生きていたとして
もゾンビのように襲いかかってくる辺りがなんとも皮肉な感じ
がして上手く出来ていた。
ゾンビを相手にしているよりも、人間相手の方が決断力の早い
リックの姿。

そしてローリがまた勝手なことをしてくれましたとばかりに
一人で自爆していたね。

リック・グリムズ (Andrew Lincoln) 保安官
シェーン・ウォルシュ (Jon Bernthal) 保安官、リックの親友
ローリー・グリムズ (Sarah Wayne Callies) リックの妻
アンドレア (Laurie Holden) リックに銃を突きつける金髪女性
デール・ホーヴァス (Jeffrey DeMunn) 避難地・監視役、時計
グレン (Steven Yeun) 市街地組、アジア系
カール・グリムズ (Chandler Riggs) リックの息子
ダリル・ディクソン (Norman Reedus) メルルの弟
キャロル・ペレティア (Melissa Suzanne McBride) 妻
T-Dog (IronE Singleton) 黒人
ソフィア・ペレティア (Madison Lintz) 娘

マギー・グリーン (Lauren Cohan) ハーシェルの次女
ベス・グリーン (Emily Kinney) 娘
ハーシェル・グリーン (Scott Wilson) 獣医師
パトリシア (Jane McNeill) ハーシェル家に
ジミー (James Allen McCune) 青年17歳
オーティス (Pruitt Taylor Vince)
メルル・ディクソン (Michael Rooker) グレンの兄
エド・ペレティア (Adam Minarovich) キャロルのDV夫

デーヴ (Michael Raymond-James) バーで出会う
トニー (Aaron Munoz) バーで出会う
--- (Andrey Batychko) Hustla
--- (Amber Chaney) Hershel's Walker Wife
--- (Amanda Dyar) Walker

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system