ウォーキング・デッド
The Walking Dead (シーズン2)

監督・脚本・企画:フランク・ダラボン
原作・脚本:ロバート・カークマン

http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1131





第9話 繰り返されるウソ Triggerfinger

脚本/David Johnson
監督/Bill Gierhart
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納屋の件でショックを受けたハーシェルは一人で街のバーに
行った事を知りリックとグレンでバーに行くと連れ戻そうとす
る。しかしそこで二人の男・デーブトニーという男性に
出会う。彼らは助けを求め、自分たちを仲間に入れてくれと
するが、少しずつ本性を現した為に、リックは二人を撃ち殺す。

なかなか帰宅しないリックたちの事を心配したローリは、一人
で車を飛ばして街へと向かうが、地図を片手にしながら運転
していた事も有り、道の真ん中に歩いていたゾンビを轢いて
車は横転してしまう。気がつくと、今にも窓ガラスからゾンビ
がローリの事を食そうとして襲いかかってくる。後部座席に逃
げ、それでも追いかけてくるゾンビに棒で突き刺し殺す。
更に車の外に出るとゾンビに襲われ、持ってきた銃で頭を
ぶち抜く。

一方ハーシェルたちが戻らず心配する中で、ローリもまた最近
見たものが居ない事に気がつく。みんなで辺りを探すが車が
無くなっている事に気がつく。

バーの外には車で数名の男達がやってくる。
デーブたちを探しにやってきた仲間だった。バーの室内に
リックたちが居るのを知ると、自分たちは仲間を探しに来た
だけで何が有ったのか教えてくれと言われる。リックは、脅さ
れたので仕方なく撃ち殺した事を告げ、互いに多くを失ったと
して手を引くよう訴えるが、彼らはバーめがけて銃を乱射して
くる。リックたちは仕方なく相手に銃弾を放つ。

キャロルはダリルの元に行く。
するとローリが街に一人でリックらを探しに行った事を聞く。

リックは銃撃戦を繰り広げる中で相手に対して、これ以上傷つけ
合うのは辞めようと訴えるが銃弾は止まなかった。仕方なく
ハーシェルとグレンに対して裏口から車に乗って逃げようと
いう。グレンに早紀に裏口に行き車を取ってくるよう頼むリック。
恐る恐るグレンは裏口へといくと、敵も裏口から室内に入ろう
としているのを目にして銃弾を撃つ。リックはハーシェルに
頼んでグレンを応援してあげて欲しいと告げる。
グレンとハーシェルは裏口から外に出るが、もう一人敵が居て
銃弾を放ってくる。リックは合流すると、ハーシェルはグレン
が動かなくなったので撃たれているかも知れないと告げる。
しかしグレンは銃弾を浴びそうになったのでその場で縮こまっ
ているだけだった。

一方ローリを探しに来たシェーンは、道を歩いているローリを
見つけて車に乗せる。ローリはリックを助けに街に行くことを
告げるが、シェーンは既に彼らは戻ってきているとし、すぐに
戻るよう告げる。

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リックたちは帰宅しようとするが、バーで脅してきたデーブら
の仲間達が集まってきてしまい、容易に帰れなくなってしまう。
一方リックを心配して一人車を走らせてきたローリは車を横転
させて危機を迎えるが、なんとか自力で脱し、そしてシェーン
によって助けられる。しかしシェーンの嘘にまたしても欺された
ローリは、リックにシェーンの性格を告げるが・・・

ゾンビも恐いけれど、一番恐いのは人間なのではないかという
辺りの展開がなんとも言えない良さが出ている。

ゾンビと戦う中で人間同士が殺し合わねばならない辺りは、
日本ではあり得ない感じもするし、究極の状況になれば日本人
でも同様の殺し合いになったりするのだろうか。
震災のあった地域で空き巣が大量に発生しているという現実を
見ると、基本的に人間は自分本位な生き物だよね。

シェーンの考え方の中に、サバイバルを生き抜くための力強さ
と決断力を感じる一方で、心の闇のようなエゴが渦巻いていて、
リックを出し抜いてローリを奪おうとしているような状況が
実に恐ろしい。アンドレアはそんなシェーンに魅力を感じている
のだろうか。
デールの忠告もむなしく、力強さだけを見てシェーンを慕って
いるような感じだけど、ローリとの関係とか知って知らずか、
アンドレアが現実的な決断をする時は来るのだろうか。

一方グレンは、好きな人が出来たことで臆病になる自分が居る
事に気がつく。助けたい人が居れば強くなるのだろうけど、
これが逆に働いてしまっているような状況だ。

キャロルとダリルの関係も興味深く、二人の間に愛情がある
のか、それとも単に心細いが為に寄り添おうとしているのか。
グレンとマギーの流れもそんな心理が働いていないかどうか
色々と気になることは多い。

ハーシェルはこの一件で、リックの事を信用したのだろうか。
彼の身勝手な行動によって危機にさらしてしまったわけだけど、
やはり銃の必要性を感じただろうし、リックたちが居なければ
今頃牧場も占領されていたのかも知れない。


リックらが助けたランダル演じるMichael Zegenはドラマ
「レスキュー・ミー」でダミアン役でレギュラー出演、
「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」ではベニーシーゲル
役に出演している。

リック・グリムズ (Andrew Lincoln) 保安官
シェーン・ウォルシュ (Jon Bernthal) 保安官、リックの親友
ローリー・グリムズ (Sarah Wayne Callies) リックの妻
アンドレア (Laurie Holden) リックに銃を突きつける金髪女性
デール・ホーヴァス (Jeffrey DeMunn) 避難地・監視役、時計
グレン (Steven Yeun) 市街地組、アジア系
カール・グリムズ (Chandler Riggs) リックの息子
ダリル・ディクソン (Norman Reedus) メルルの弟
キャロル・ペレティア (Melissa Suzanne McBride) 妻
T-Dog (IronE Singleton) 黒人
ソフィア・ペレティア (Madison Lintz) 娘

マギー・グリーン (Lauren Cohan) ハーシェルの次女
ベス・グリーン (Emily Kinney) 娘
ハーシェル・グリーン (Scott Wilson) 獣医師
パトリシア (Jane McNeill) ハーシェル家に
ジミー (James Allen McCune) 青年17歳
オーティス (Pruitt Taylor Vince)
メルル・ディクソン (Michael Rooker) グレンの兄
エド・ペレティア (Adam Minarovich) キャロルのDV夫

デーヴ (Michael Raymond-James) バーで出会う
トニー (Aaron Munoz) バーで出会う
ランダル (Michael Zegen) 足が突き刺さる、デーブらの仲間
ネイト (Phillip DeVona) デーブらの仲間
ショーン (Keedar Whittle) デーブらの仲間
--- (Joe Giles) Car Walker

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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