ウォーキング・デッド The Walking Dead (シーズン3) 監督・脚本・企画：フランク・ダラボン 原作・脚本：ロバート・カークマン http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1131

Nov. 18, 2012
第6話 届かぬ想い Hounded

脚本／Scott M. Gimple
監督／Daniel Attias
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メルルとティムとクロウリー、そして新たに戦闘要員として
加入したニール・ガルジュリオと共にミショーンを殺害する
為に森の中を探して回る。メルルたちは森の中でゾンビ(バイタ
ー)を使って何かメッセージが残されていることに気がつく。
ニールはゴーバックという意味だと告げる。ニールはメルルに
すぐに戻ろうとするが、メルルは総督はお前を見込んで採用
したのだから泣き言を言うなと警告する。
そんな中、ミショーンが突然現れると、ティムとクロウリーの
首をはねる。すぐにメルルはミショーンに向けて発砲する中、
ミショーンの脚に銃弾は擦り負傷する。メルルとニールも
突き倒されて傷を負うが・・・メルルはお楽しみはこれからだ
として更にミショーンが逃げた森の奥へとニールと二人だけで
脚を運ぶ。

その頃、刑務所にいた一行の中でも、リックはボイラー室付近
で電話が鳴るのを知って受話器を取る。電話の相手からは、
まさか誰か出るとは思わなかったと言われる。リックは電話
相手の状況を問うと、ここはとても安全だという。細心の注意
を払っているので決してゾンビは立ち入ってこない場所だが
それだからこそ誰にもこの場所は言えないのだという。リック
は息子と生まれたばかりの赤ちゃんがいることを告げ、自分たち
は善良なグループなので仲間に入れて欲しいと語る。
しかし女性は一存では決められないので2時間後に電話すると
いう。リックは仲間が次々と死んでおり、既に精神的に限界で
ある事を告げ、助けて欲しいと訴えるが、電話は切られてしまう。

一同食事をする中で、リックは一時期戻ってくる。
リックはボイラー区画は一掃した事を告げ、20体近く殺した
事を告げる。カールの様子を見に来ただけなのでまた戻るという。
ダリルにまだ武器は有るかと問うと、銃弾の残りが少ないこと
を告げる。リックはマギーと共にまた銃弾を調達してくること
を告げ、赤ちゃんのためのミルクも不足している事を語る。
発電室は現在安全でアクセルが発電機器を直してくれている最中
だという。それが終われば下の階も掃除しにいくとダリルは
語る。

メルルはニックに先を進もうというが、ティムとクロウリーが
亡くなったことにショックを受けていた。メルルは仲間を
バイターにすることは出来ないとして、ティムたちの遺体の
脳にナイフを突き刺す。ニックもクロウリーの遺体を処分する
とミショーンに殺される前に殺害するのだとして、ニックを
奮起させる。

アンドレアの元に総督がやってくる。
アンドレアは昨晩のパーティーと称して行われていた競技場
での戦いでのことが気になっていた。あんな行為は正しいもの
ではなく残忍な遊びだとし、あれでは外の世界で起きている
事とまるで同じだという。しかしそんな不快なことが有りつつ
もやはりこの場所に居たいことを告げるアンドレア。
アンドレアは総督に対して、ここに居る限りは何か自分も村
の人たちの為に貢献したい事を告げ、警備の仕事をしたいと
語る。

リックの元には再び電話が鳴る。
今度は男性からの電話で、相手からはリックに対して何人の
人間を殺害したのかと問われる。4人だと告げるリックは、
脅迫してきたもの、そして自分や仲間を脅したものを殺したの
だと告げ、正当防衛を主張する。妻の死因は何か?と尋ねると、
リックは何故妻が亡くなったことを知っているのかと問うと
先ほど子供の赤ちゃんがいると語ったからだという。何故妻
は亡くなったのかと問われると、その件では話したくないこと
を語る。すると無条件に電話を切られてしまうのだった。

アンドレアは監視係をする事になる。
弓矢の名手の女性・ヘイリーが一緒に監視活動をしていた。
ヘイリーはかつて父親が自分の事を五輪の弓矢の選手にしよう
と練習させられていた事を告げ、この事件が起きてからは
父と兄は別人になり、そんなものたちから弓矢を奪い取った
のだという。アンドレアは私も妹を殺害した事を告げ、最悪な
気分よねと同情する。
そんな中二人の前に弱々しいゾンビが現れる。
ヘイリーは弓矢で殺害しようとするが、当たってもなかなか
倒れない事を知ってアンドレアは壁を乗り越えてナイフを使って
ゾンビを殺害する。ヘイリーはこの壁を乗り越えることは禁止で
有ることを告げ、これは決して遊びではないのだと語る。
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■刑務所組

ローリーとT-DOGそしてキャロルが亡くなったと思われていた流れ
だったが結果としてキャロルは生きていた。
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のラストだったか、扉を開けた瞬間に
黒人の仲間だった男が亡くなっていて、ゾンビになっていたという
事実を知って殺害するシーンが有ったけど、弱々しく扉が叩かれる
音を聞いて当初は単なるゾンビかと思えば、ダリルと抗戦した
ゾンビの喉からキャロルのナイフが突き刺さっているのを知って、
遺体無き死体と化してしまったのではないかと思っていたキャロルの
名残を感じて一瞬失望感を表していた。

ダリルがカールに対して、自分の幼少期に自転車が変えず、仲間たち
とはなかなか行動を共に出来なかった中で、寝たばこをしていた
母が自宅で焼死していた事実を語り、カールを慰める姿が有った。
すべての遺体が燃えて消え去ったことは、亡くなったとする実感が無い
のである意味気持ちのけりは付けやすかった事を告げるが、カール
の場合は自分で射殺したので実感があるのだという。

ダリルたちはオスカーらと共に建物内のゾンビ退治。
少しずつ安全地帯を広げていくことは大切だと思うので、
これはこれで良い事ではないかな。
TAITOのレトロゲームに「QIX」というゲームがあるけど
このゲームを想像させる。
最後にまさかのキャロルが生きていたとするサプライズ
が有ったのは嬉しい。

今回はコミュニティーセンター組のアンドレアたちもかたっていたけど、
最愛の人を殺害しなければならなかったとする辛い事情が語られて
みんな少なからず心が傷ついていることが描かれる。

リックにかかってきた電話も冷静に考えれば、電話が鳴るはずもなく、
リック自身に心の決着を付けさせて、新たにまたカールや赤ちゃん、
そして仲間たちを守る為に立ち上がるべき事のエネルギーを注入
させられるようなエピソードだった。リックの異変に際して、
その事を気にしていたグレンとハーシェルが特に声を掛けて
いったところが印象深いところだった。

そしてなんと言っても今回メルルと遭遇して拉致されて
しまうグレンとマギーの姿が有った。
ミショーンが良いタイミングでそこに存在していたので
メルルを切り倒してくれると思ったんだけどね。

最後ミショーンのリックの前に登場する流れはまた妙に
インパクトが有ったな。

■コミュニティ組

総督とアンドレアがついに体の関係を持ってしまった。
アンドレアもリックと同じで、心の平穏が欲しい一人なの
だろうけど、よく分からないのは、好戦的な自分に嫌気が
刺しているという今回の展開と、前回の残虐性を非難する
辺りとちょっとした微妙なニュアンスの違いが分かりづら
かったこと。この件で完全に総督を嫌ったのかなと思った
けど、結局アンドレア総督を受け入れてしまった。
二人の時はフィリップと呼んでくれというのは、なんか
イラっとさせたけど、短い人生死ぬ前に楽しまなければ
損だとするのは確かに当たっている感じ。

そして何よりもミショーンを殺害する為に送り込んだ
総督の腹黒さ。
実験が相変わらず何を刺しているのか分からないのが
不気味。

メルルたちはミショーン討伐とばかりに森へ行き、
何度となく直接対決するも、メルルのしぶとさ。
もう早いところバッサリ逝っちゃってって感じだったけど
まぁメルルが居なくなったらドラマとしてもつまらなくなる
という事なのだろうね。

・The Walking Dead Main Title